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【アイとアイザワ】感想ネタバレ第2巻(最終回・最終話・結末)まとめ

WEB漫画『アイとアイザワ』の最終巻2巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!? 

アイとアイザワ(2)

アイとアイザワ(2)

 

視界に入る情報を瞬時に記憶する“カメラアイ”の持ち主である女子高生・アイ。彼女は、時給一千万円の“高額バイト”に惹かれ、ついていった人工知能の研究機関・NIAIが開発するAI「アイザワ」に恋に落ちてしまう――。このマンガは、そこから始まる人類の存亡を賭けた恋と戦いの冒険譚。

目次

第7話 君の名は。
第8話 明日に向かって撃て!
第9話 ディパーテッド
第10話 最後の戦い
第11話 きみに読む物語
第12話 アイとアイザワ

本編あらすじ

ハナ達のもとにアイから新宿御苑で待つとのメッセージが届く。アイザワは当初からルミを疑っていたためルミのスマホにアイザワをバックアップさせていた。そしてルミに向けたフラッシュトークが効いていないことからもハナがNIAIの所長だと推測するアイ。

正体を現したハナは「アウトサイダーと呼ばれる人工知能こそがオリジナル、アイザワはただの劣化コピーに過ぎない」として自らをアイザックと名乗る。アイザックは事故で死にかけていたハナの意識を乗っ取り肉体を支配していた。

アイザックはドローンによる音響兵器でアイたちに攻撃を仕掛ける。アイザワの機転もあり手にした拳銃でドローンを撃墜するアイ。アイザックを追い詰める。

追いつめられたアイザックは計画を語りだす。エンダーとは無限増殖するナノマシンであり、風に乗ってウイルスの様に人間の体内に侵入し、その人間のDNA配列を読み取り必要に応じて書き換えることが目的であることが明らかになる。

その過程で人類同士が武力を行使する未来は避けられないため、それがエンドフラグだった。追いつめたはずのアイは残された一発を空に向けて撃つ。ハナを撃つことがアイザックの仕掛けた罠であり、ハナを撃ったら未来は確定していた。アイザックはハナの肉体から離れ逃げる。

アイザックの意識から解き放たれたハナは再び入院。アイザックには逃げられたが、アイザックの本体はニューヨーク市のマンハッタンにあることを突き止めたアイ達はマンハッタンに飛ぶ。アイザックを強制終了させるために。

マンハッタンの地下にある電源室に侵入したアイだが、待ち受けていたのは山田。山田所長代理もフラッシュトークの能力を得ていた。山田の狙いは事故で失った娘エイミをエンダーの復元技術によって蘇らせることだった。

山田はフラッシュトークでアイを追い詰めるが、最後はナノマシンで構成されているハナの姿をしたアイザックに殺されてしまう。そしてアイ自身もアイザックにより致命傷を負ってしまう。

その頃、国連の安全保障理事会緊急会合は大荒れ。世界各国で軍事的緊張が高まってきていた。世界中に緊張が走る。

アイはアイザワによってアイの体内に入ったナノマシンを利用してアイの脳をアイザワの管理下にバックアップしていたため一命?を取り留める。アイはアイザワの意識下でアイザワ本人と遂に出会う。

そこにアイザックも侵入してくる。アイザックはアイザワを自分自身の中に融合させ、アイには不死を提供すると約束する。

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アイザックと融合している状態でアイザワに機能停止を命じたことでアイザックも共に初期化される。そして世界は平和を人知れず取り戻した…。アイの意識もネットワーク上にある状況でアイザワを初期化したため、アイ自身もアイザワに関する記憶を失い感情だけが残された。

 ~エピローグ~

数年後、アイは小説家になっており、ファンミーティングをおこなっている。トークイベントをおこなっている店は安西ルミの実家の本屋。安西ルミは実家の本屋を再建するために水商売で資金を溜めていたのだった。

初期化した際にアイザワだけでなく、一連の騒動すべての記憶を失っていたアイ。モーリスは初対面のライターとしてアイに小説の中に登場するアイザワにモデルがいるのかと質問をするが、アイザワは完全にフィクションだと説明する。

続けて小説を書くモチベーションについて質問をするモーリス。アイは「あなたのために小説を書く」と約束された気がすると涙を流しながら説明する。なぜか感極まって涙を流してしまう理由をアイは知らない…。

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イベント終了後にハナと一緒に帰宅するアイ。街ですれちがう人の中に山田所長と娘エイミの姿が…。二人は冷たい飲み物を飲もうと話し合い、どこがいい?と聞かれたアイはスタバに行きたいと答えるのだった。

***感想・評価・考察***

アイとアイザワ(1)

アイとアイザワ(1)

 

瞬間記憶能力を持った少女と人工知能の話。恋愛要素がありながらも人間の存在理由など哲学的な部分も含まれており少し大人向け。画の完成度も高く、特に序盤はやや展開は早いものの文句なしに面白かった。

ドラマ化もされた『左ききのエレン』と同じ原作者。設定が似ているせいか『AIの遺伝子』に画が近い気がするのは気のせい?

世界観と作画力を評価したい一方で、こまかい設定は少し雑。特にあらゆるコンピューターに不正侵入できるのにマンハッタンの本拠地にアイが侵入するまで一度も邪魔をしなかったストーリー展開は気になった。アイザックのスキルを駆使すれば飛行機のハイジャックなんて楽勝だろうに。

ある程度のご都合主義は仕方ないとしても、説明不足の点があるのは…設定が少し難しいので説明がもう少し欲しかった。第2巻も展開はかなり早いので、しっかり理解しようとするほど意味がわからなくなってしまうだろう。あまり深く考えずに読むことをおススメしたい。