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【アポカリプスの砦】感想ネタバレ第10巻(最終回・最終話・結末)まとめ

マンガボックスで連載していた『アポカリプスの砦』の最終巻10巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?

戦慄のゾンビ・パニック・ホラー、堂々完結! 前田を取り込み、より「完全」になろうとする巨大ボコール。人類の存亡を懸け、不良達は最後の抵抗を試みる! 果たして、世界を救うことは出来たのか…!? その結末は、完全描き下ろし収録となる「真のエンディング」で目撃せよ! さらにマンガボックス読者用に限定公開され、大好評を博した激レア短編3本も収録! 全ての「アポカリ」読者に捧げる、永久保存版の1冊!

本編あらすじ

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ボコールは前田と同じ顔になる。ボコールから逃げる前田だが、つまずいて転んでしまう。すると突如場面は近所の児童公園へ。「さっきまで何かから逃げてた気がするけど…何だっけ?」記憶が思い出せない。手には「お前が鉄棒できないから俺たちまで居残りさせられた。もう学校来るな」と書かれた紙を持っていた。これは前田自身が過去に経験したことだった。

そこへ現れる2人の謎の大人。正体はボコール。「さっきはごめんね」そこから前田への説得が始まる。「いつだって強い奴の方が立場が上で弱い奴は踏みつけられて生きている」「人間同士は仲良く出来ないからね」「学校の先生に仲良くしなさいって言われたでしょ。それはね人間同士は絶対に仲良く出来ないからそう言うんだ」

「じゃあ何故仲良く出来ないか。それは僕は君じゃないし、君は僕じゃないからさ」しかし、僕が君となり君が僕となれば互いを好きになる。「そうすれば世界から争いや差別が無くす事ができる」「僕等と一つになるんだ前田君」

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幻覚の中で手をつないでボコールに取り込まれそうになる前田だったが、それを手を引っ張って阻止して助ける岩倉。隠れながら前田を見ている岩倉には別の人間の面影が…。岩倉の過去の話に…。

ゲリラの一員として政府軍相手に戦っている岩倉。そこに1人「トニー」という東洋系で戦闘になると逃げてばかりの使い物にならない奴がいた。ある日岩倉は小便にいくといって日本大使館に向かって逃げたが、あえなくゲリラに捕まってしまう。「逃亡罪は見せしめとして利き腕を落とさねばならん」そのとき、使命されたのがトニーだった。

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「男になれ。それが無理ならお前を殺すまでだ、トニー」早く切り落とせという岩倉。だがトニーは岩倉君の腕を切り落とさなかった。そして殺されそうになるトニーに対して岩倉は「バカ野郎!だから俺の腕を切り落せば…」と叫ぶ。そしてトニーは「でもやっぱり友達の腕は切れないよ…」と泣きながら言うのだった。

そこに突如現れる政府軍。始まる戦闘。伏せて生き延びる岩倉とトニー。日本大使館へ行き、自分のことを告げる岩倉。「コイツは俺の友達です」トニーと共に保護される。だが、そこにゲリラ時代の上官が現れてトニーを射殺。

「こんな野良犬に接触したくらいで感化されおって!」激昂して上官を殴り殺す岩倉。日本へ送還されそのまま少年院へいれられ、4号室のメンバーとなる。そこへ前田がやってきたとき、トニーの面影を感じていた岩倉君は、「今度こそは絶対に友達を守ってやる」と決意する。

(F型感染者同士はお互いを完治し合うと聞いていたが…)助けだした前田を気絶させボコールに1人で戦い挑む。気を失っている前田はみんなで教室で話している夢をみる。「なんで一人で行くんだよ!」前田が意識を取り戻し岩倉を探し始める前田。岩倉のナイフや血の跡を追っていくと、巨大なコンクリートの塊の下じきにされている岩倉を発見。

ボコールが「いきなり暴力をふるうんだよ。話し合う気のない野蛮な人だね」「コッチも本気で踏み潰したんだ。脊髄を砕いてやったよ」「トドメに柱で潰したんだけどね」黙って聞いていた前田の瞳が3つになり、ボコールよりもでかいゴーレムのようなゾンビの群れを操りだす。

「凄い能力高いじゃないか前田君」ボコールも驚く能力を持っているらしい前田。そのゾンビの群れでボコールをボコボコにする。「何故君は旧人側に付く?」と問うボコール。「うるせぇ」と怒りながらボコールを殴りまくる。

いつのまにか幻覚の世界へ。「全ての生物は進化しか許されていない」「我々新人は旧人より数段優れている」とボコールは言う。「君は一時的な感情から旧人側に与している」「でもいずれ人間は進化するよ。そしてそれを止めることは君にはできない。絶対に」

ボコールは「君には愛想が尽きたし、興味も失った」と伝え、首だけ切り落として前田から去ろうとする。が、前田は捕まえて「こっちは岩倉君を失ったんだぞ…。攻めて好きなだけ殴らせろ この野郎!」とボコボコに殴る。ボコールが死ぬまで殴った。

殴り終わった後、吉岡や一ツ兜のところに行く前田。「これだけ大量に感染者の脳しょうがあれば新薬が出来る…オイディプス計画が完成する…」と喜ぶ研究者の坂上。岩倉が死んでしまったことを吉岡達に伝える前田。

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岩倉のところへみんなで行き、悲しみにくれていたとき「工事中」と書かれた三角コーンを発見する前田。もしかしたらと思い、ゾンビ達を操りコンクリートの塊を退けたら、そこには工事中の穴に咄嗟に逃げ込んでいた岩倉がでてくる!

マンガボックスでの最終話(結末)

吉岡、一ツ兜、花畑が釣りをしている。花畑「北の方に知り合いがおるから、りっくん連れて北上かなぁ」釣れるのはゾンビのみ。一ツ兜「とりあえず新薬が出来たら施設に持って帰ってデイジーを治療してやんねーとな」。それぞれ次のことを考える。

新薬ができたと告げる研究者の坂上。まずはりっくんに注射する。「この薬は臨床試験とかしてないから、どこまで効果があるかは正直わからないの。特にM型がここまで進行してる場合は効果があるかどうか…。だから投薬後ここに留まって経過観察することを勧めます」。

それに対して2人で北に行くことを告げる花畑。もう効いても効いていなくてもどっちでもいいと言い、部屋を出る。

次に注射を受け取った一ツ兜は注射はできるかと聞かれると、施設にはその辺の看護師より注射が上手い奴はゴロゴロいると言う。そして、ドアの前まで歩いた一ツ兜は笑う。

このような地獄の状況を乗り越えたことに吉岡一同を褒める一ツ兜。「吉岡及び他4号室全員、本日をもって松嵐学園を卒園することを認める」と言い残し部屋を出る。

次に前田が注射される番。吉岡はこれで感染症が治れば助かる人間は大勢いると、吉岡は薬の開発に携わった人間として自分にも売上の5%程度入るとして、、、と利益の話を持ち出して女医にツッコミを入れられる。吉岡は前田に注射する。どこに行くのかと尋ねる前田に対して「知らね。じゃーね」と告げて部屋を出る。吉岡は、バットを投げ、落ちた方向に進むことにした。

単行本(コミック)での最終話(結末)

数年後の世界。小学生が学校に投稿する隣では、フェンスごしにたむろしているゾンビが沢山いる。どうやらフェンスで住む地域を隔離することで安全な地域を設けることができたようだ。学校で授業を受ける小学生。

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歴史の勉強で「全人類の人口の二分の一を失った訳です。…この感染症の治療薬を確立したのが…答えて」「坂上優子博士です」「正解」「博士はその功績から2年前ノーベル賞を受賞しましたが、今では更に研究が進み、重症者向けの治療薬及びワクチンの開発に至って」

新しい時代では紙幣ではなく、チケット制が導入されている。「昔はチケット無しで買い物出来たんだってな。信じらんねーよな」「食い物も棄てるほどあったってゆーじゃん」と言いながら、腹が減って果樹園の果物を盗もうと木に登る。途中落ちそうになったところを前田が助ける。

「この果樹園の果物は市の共有財産だから」「みんなの物だから勝手に食べちゃ駄目なんだよ」と小学生を叱る前田。帰ろうとする小学生に「昨日の風で落ちて傷物になったものだ。棄てるのも惜しいから持っていけ」と岩倉。最後の怪我で右腕を失ったようだが、元気に一緒に働いているようだ。「あのリンゴ…僕等の分だったよね」「…うむ」

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小学生がゲームセンターに遊びに行く。「すみませーん。オジさんいますー?」「ん?何だ?このメガネ。スゲェボロボロだぁ」ノイマンの物と思われるメガネ。「誰がオジさんだ!あれほど「お兄さんと呼べ」って言ってんのに!」

「あっ…コラ勝手にそのメガネをいじるな!」「どれピンボールのやり方を教えてやろーか?」と吉岡正文の後ろ姿が。店名は「ラッキー・ヒルⅡ」「この世界を救った男の言う事を聞いてみねーか?」という台詞で終わります。