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【ドクムシ】感想ネタバレ第6巻(最終回・最終話・結末)まとめ

エブリスタで連載していた『ドクムシ』の最終巻6巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。蠱毒で最後に生き残るのは誰なのか。結末(ラスト)はいかに!?

ドクムシ : 6 (アクションコミックス)

ドクムシ : 6 (アクションコミックス)

 

7人の男女が出口を塞がれた廃校に閉じ込められて、ついに7日間が過ぎた。生き残ったのはレイジとミチカの2人。だが、タイマーがゼロになったタイミングで、ミチカは、自らが7人を廃校に閉じ込めた黒幕の1人であることを明かし、最後の1人になるまで解放されないことを告げたー。大人気シリーズが、ついに完結。残されたレイジの過去、蠱毒の全貌が、今、明かされる!

ドクムシ5巻までのあらすじ

ユキトシを倒し、レイジとミチカはついにタイマーがゼロになる瞬間を迎えたが、閉ざされた扉はいっこうに開かなかった。戸惑うレイジを見て、ミチカが告げる。自分が蠱毒の主催者側の人間であること、タイマーに意味はなく、廃校から出るためにはミチカを殺して最後の1人になるしかないことを。

殺人を迫られるレイジ。瀕死状態の彼女を見て、このまま何もしなければ死ぬと考えたレイジは、その場を立ち去ろうとする。だが、ミチカがかつての恋人マリの名前を口にした瞬間、レイジの表情が変わったーー。

本編あらすじ

<怠惰>
氏名:杉浦怜司
年齢:20歳
身長:171cm
体重:62kg
血液型:AB型
職業:大学生

ーーーレイジの過去の回想ーーー

「何をやらせてもモノにならない。こんな成績で恥ずかしくないのか!」「この程度の大学でギリギリなんてねぇ…」「もうアンタには何の期待もしないから好きにしなさい」レイジは教育熱心な家庭の中で育ったが、優秀ではない成績から家族から見放されていた。

何とか大学に入学し、一人暮らしを始めたものの無気力で大学にもあまり出席していないレイジ。パチンコ仲間から「あのサキも誘ったし」とサークルの飲み会に誘われて参加することにしたレイジ。

しかし、サキは他の合コンに参加するため、レイジを振って帰る。落ち込みながら飲んでいると他の女性から「でもマリはそんなレイジくんがいいんだよねー」とマリを紹介されるレイジ。

会話の中で、キャンパスの近くにある心霊スポットとなっている廃墟化した宗教施設について今度みんなで行こうと話す。心霊スポットを怖がるマリに「ほら!レイジ守ってやれよ!」けしかけられる2人。飲み会でキスをしたあと「ちょっと飲みすぎちゃったみたい…」帰り道にホテルに行く2人。そして初体験をレイジに捧げるマリ。

レイジはそんなにマリのことをスキではなかったが、流れに任せてしまっている。そんことも知らず、マリは献身的にレイジに尽くす。「明日のお弁当はオムライスにするねっ」「今朝はミネストローネだよ!」

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かいがいしく尽くしてくれるマリに少しずつ好意を寄せて依存していくレイジ。「心配しないで。私はずっとレイジくんのそばにいる」(マリはこんなダメなオレを受け入れてくれる)

ある日、マリから父親を突然紹介される。「こちら鎌田美晴さん。私のお父さんです」鎌田とマリの3人で食事するレイジ。マリの前では大人しくしているが、食事会のあとで「目を見ればお前がどんな人間かぐらいすぐにわかる」「中途半端な気持ちならマリの前から今すぐ消えろ」とレイジを投げ飛ばす鎌田。

名刺を見ながら(苗字も違うしマリも色々あるんだろうな)と複雑な家庭環境だと考えるレイジ。マリも「私はお父さんとお母さんみたいにはなりたくない」「わたし幸せになりたい」など父親を見返してやりたいような言葉がある。

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しばらくしたのち「わたし赤ちゃんができた!妊娠3ヶ月だって!」レイジの子を妊娠したと報告するマリ。赤ちゃん用の服を編み込みながら、幸せそうなマリだが、レイジは堕ろしてほしいと伝える。

「無理だよ!オレたちまだ学生なんだし…」自分には責任が持てないと伝えるが「だからじゃない!私たちの赤ちゃんをあの人に見せつけなきゃ」と拒否する。

悩んだ末にレイジはマリを宗教施設として使われていた地元で有名な心霊スポット「バトデラ」に監禁する。しばらく監禁するも、子どもが泣いている姿をマリに重ね合わせ(こんなにマリのことが好きなのに)レイジは自分の間違いに気づき、マリを解放しに行くが、マリは見つからなかった。

ーーー回想終了ーーー

「マリは…どこにいるんだ!?オレだってマリを必死に探した…せめて一言…会って謝りたくて…」しかし、ミチカは「もう自分を偽らなくていいのよ。あそこはね私たち教団の所有物なの」。設置されていた監視カメラから「あの雨の日あなたとマリちゃんの映像が残されていた」と告げる。

実際は間一髪で地下の穴にマリが落ちそうなところにレイジが駆けつける。ギリギリで手をつなぐが、レイジはマリの手を放す。「ウソだ!!」「じゃあ何でマリは見つからないんだよ…!」と動揺する。

「部下の者に回収させたわ。着物の女といい二度目の失態なんてさすがに厄介だもの」「あなたはマリちゃんの死から逃げたのよ」「やめろオォォォ」と取り乱すレイジ。そしてミチカの首をヒモで絞めて殺す。数日後…空腹に耐えかねて「マリのやわらかいオムレツが食べたいよ…」と言いながらミチカの死体を食べ始める。

2か月後。上空からヘリが中継している「現場は捜査員が突入をとまどうほどの凄惨な状況。行方不明者の生存はもはや絶望的であり・・・」

ーーー鎌田の回想ーーー

マリの失踪直後、鎌田は「どうしてあいつを逮捕しないんですか!やったのはあの男以外ありえない!」と警察内部で揉めるが、死体がないため出来ないと言われる。そして今後レイジとの接触禁止を言い渡される。

それから半年経ってもマリは見つからなかった。ある日、煙草を吸っていると、宗教団体の人間が話しかけてきた。案内された先にはミイラ化したマリの遺体があった。遺体を保管していたのは宗教団体だった!

「丁重に保管しておりました。死体を隠蔽していたことはご容赦ください。我々も立場上これ以上警察にマークされては困るのです」と死体を隠蔽していたことが明かされる。

USBメモリの映像をみる鎌田。ビデオを警察に提出してもらおうとするが「初犯の彼はほんの微罪になるだけでしょう」と宗教団体のメンバーから言われ、「それなら、この手で殺すまでだ」と殺人を決意する鎌田。

「我々は罪深き者を求めている。ぜひあなたの力をお貸しください。あなたと我々の利害は一致しています」宗教団体から提案される鎌田。そこにミチカが現れ、二人きりで話をする。

「当時私が生き残ったのち呪詛を念じることを命じられ、ライバル教団の祖は謎の死を遂げました。そんな私を信者は生き神様だと」「教団同士の勢力争いなど何の意味もないのかも知れません。でも生き残った者には死者の意思を受け継ぐ義務がある。この私の成長しない体には犠牲になった仲間たちの血肉が流れているのです」そして鎌田は人選を開始する。

最後の一人としてイサカ・ユキトシが選出された。(某宗教施設における女性自殺事件の第一発見・通報者および重要参考人。小学生の時に担任教師の死体を発見以後数年間のカウンセリング。オカルトサークル「呪蘭」創始メンバー、古代の呪術・宗教などに強い興味を示す。)

barで接触する鎌田とユキトシ。ユキトシは人間蠱毒に興味を示す。「お前がやってみる気はないか?」と誘う。「このボクが負けるわけがない。むしろ出会いたいものだ。ボクを満たしてくれる最高の好敵手に」と言うユキトシ。

ーーー回想終了ーーー

すべてはスギウラレイジへの復讐のために集められた6人。すべて終わったと思われたとき携帯がなり「生存者が発見された!?」驚く鎌田。なんとレイジが生きていた!

病院に収容されたレイジ。「あいつだけは…生かしてはおけない」と殺しにいく鎌田。病院に潜入して、レイジの病室に潜入した鎌田。しかしベッドには誰もいない。「きっと来ると思った」と横に隠れていたレイジ。

「ごめんなさい」突然土下座して謝るレイジ。「オレ…あの廃校の中ですごく反省しました」「今までの自分の愚かさを知りました」「でもね鎌田さん、あそこで生き抜くことでオレは強くなりました。感謝してる。あなたがオレを変えてくれたんだよ」「バケモノ!」と発砲するが、喉元に喰いつくレイジ!

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鎌田が病院を抜け出していたことを判明した警察がレイジの病室に入ると、事切れている鎌田が…。「最後の毒虫だ」とイイながら鎌田の喉肉を飲み込むレイジ。「ユキトシ…ミチカ…これで蠱毒の完成だ」ーー完結。

ーーーしかし、最後の1ページで慌ただしい病院を向かいのビルから覗いている一人の女性。腕には赤ん坊が抱えられている。---

***感想・評価・考察***

ドクムシ : 1 (アクションコミックス)

ドクムシ : 1 (アクションコミックス)

 

ラストの一ページで謎を残したまま終わってしまいました。女性はマリ(。´・ω・)?誰なのでしょうか?もしかしたらミイラの遺体はフェイク?様々な憶測を残したまま完結しましたが、読み応えは十分あり面白かったです。