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【我間乱】感想ネタバレ第22巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2009年から2013年まで週刊少年マガジンで連載していた『我間乱〜GAMARAN〜』の最終巻!22巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末はいかに!?

剣に生きた道の果て極限の武闘演技、ここに完結!!! ――決着へと向かう大亀流と無宝流の戦い。伊織は天下無双の男・陣介と、善丸は裏切り者・九条と、命と誇りを懸けて激戦を繰り広げる。そして、因縁の相手・乱丸との戦いを制した我間は、己の「答え」を求め父の下へ――。全ての結論は、終戦と共に明らかになる!!

黒鉄我間VS伊藤乱丸

我間は乱丸にトドメを刺そうとするも直善に止められる。直善にとってはこれまで命懸けで守ってくれた乱丸もかけがえのない仲間だという言葉に我間は殺す気が削がれたと言い黒鉄陣介のところに向かう。最後に乱丸から黒鉄陣介の身体は病に蝕まれており命の灯は間もなく尽きるだろうと言われる。

九条麻里央VS一ノ瀬可偉

無宝流でも五指に入る可偉だが、九条が可偉を圧している。九条の水龍型第二式『湍流飛瀑』で片腕を負傷。しかし、今度は可偉が片腕の状態から『紫電閃』を繰り出し、そこからの連撃で九条を逆に圧す。九条は片腕でも剣捌きに影響されない可偉の実力を認め「幕府側へ来い」と誘うも断られる。追い詰められていた九条だが、伏せていた奇襲兵によって可偉を戦闘不能に追い込む。

九条麻里央VS一ノ瀬善丸

九条麻里央が一ノ瀬可偉にトドメを刺そうとするが一ノ瀬善丸が立ち塞がる。善丸には剣才がないと見くびるも、これまでの修行と経験で急成長しており、すでに剣速だけなら可偉と互角になっており、可偉と同等以上に定長を使いこなすようになっていた。

そして、善丸が放った焔燃型最終奥義『朱円月』が九条の刀ごと斬る。苦境に追い込まれた九条は動けない可偉に攻撃するが、それを庇って善丸は左腕と足に傷を負ってしまう。絶体絶命のピンチになるも今度は兄の可偉が善丸を庇って瀕死の重傷を負ってしまう。残された善丸は全力で九条を倒す。

可偉は最後に「お前の剣は見事だった。お前の成長が見られて嬉しかった」と伝えて、息を引き取る。こうして、兄弟の物語は幕が閉じ、全ての因縁は決着の瞬間を迎えようとしている。

黒鉄陣介VS千石伊織

最初は伊織が陣介を追い込む。二人の斬撃速度は互角だが、戦いを楽しんでいる伊織が優勢に進み、一撃をもらう陣介。色々なものを背負っている陣介は力みが入っており、伊織から「剣を楽しめ」と言われ、その本領を発揮し、斬撃の速度が増す。剣のキレが増したことで、動きがほとんど捉えられなくなり伊織はピンチになるも「これでこそ俺の望んだ天下無双だ」と不敵の笑みを浮かべる。

武術の基本にして極意の一つである脱力だが、完璧に脱力している陣介の前に防戦一方の伊織。本物の自然体を手にしている陣介は、千人斬りの末に辿り着いた武の極みにして究極の構えが出来ている。完璧な自然体から繰り出す神速を超えた斬撃に伊織は窮地に追い込まれるが、戦いに没頭し始めた伊織からも力みが消え互角の勝負に戻る。

伊織は突如吐血する陣介に戸惑うもお互い次の一撃で決着をつけようとする二人。伊織は上段両腕の構え。伊織の攻撃は上段斬りから突きに変化するも躱される。陣介は躱した動作からそのまま攻撃に繋げる。伊織は脇差しで刀を受けようとするも腕の軌道を変えるため瞬時に刀を捨てて斬撃から打撃に切り換えた陣介に気絶させられる。

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最後の一撃の瞬間に到着した我間。伊織を倒した陣介だが、またも血を吐いて、その場に座り込んでしまう。陣介を憎んでいる我間は陣介を斬ろうとするも「自分のやり方で陣介の剣を超える。それがアンタの剣を否定するための俺の答えだ」として斬らなかった。天下無双と謳われた男の最後は病に倒れるのだった。

最終話

騒ぎから八日後。海原藩は取り潰しになり、鷲津公の一族は幕府への反逆罪で全員処刑になると町民に噂されている。鬼崎玄斎の墓参りをする宮藤四門。剣士としては最後まで尊敬できる男だったとして、鬼崎の墓前で神成流の後継者として生きていくことを誓い、陣介の遺志を継ぐために土龍と神空と一緒に旅立っていった。

大亀流当主となった桜真ノ丞は門弟を鍛えている。可士太郎は武術の更なる進化を目指して大亀流の五行ノ型を研究しなおしている。善丸は実家に帰ることを決意する。鷲津直善は大亀流の家で隠れて暮らしており、母も幕府により斬られ、藩も無くなっているため行き場所がない。大泉亀伝坊の願いもあり、今後も大亀流の家で暮らすことになる。伊織と我間はそれぞれ陣介の剣を超えるため、最強を目指す旅にでるのであった。~終劇~