Cocohanaでで連載していた『G線上のあなたと私』の最終巻４巻の最終回（最終話）を含めた感想ネタバレまとめです。結末（ラスト）はいかに！？
第一巻あらすじ
小暮也映子（２５歳）は寿退職の当日に婚約破棄され、フラフラと立ち寄ったＣＤショップで『Ｇ線上のアリア』を耳にする。この曲を弾いてみたい…也映子はバイオリン教室へ通い始める。
クラスの生徒は主婦の北河幸恵（４１歳）と、学生の加瀬理人（１９歳）の３人。講師・久住眞於の提案で初心者クラスの３人は発表会へ出ることに！オナラみたいな音しか出ない３人は発表会へ向けてカラオケに集まり練習を始めた。
次第に幸恵さんが嫁姑問題を抱えていること、理人は久住先生に想いを寄せているが、先生は兄の元婚約者であり望みは薄いこと…也映子だけでなくそれぞれが問題を抱えていることがわかり、悩みを共有した３人は結束力が高まっていく。
一回目の発表会は無事済み、２回目の発表会。選曲したのは也映子がずっと弾きたかった『Ｇ線上のアリア』。２回目の発表会に向け、ますます結束力が高まる…かと思いきや理人は也映子に「先生に告白し振られたら教室を辞める」と宣言！理人を応援しつつも也映子の心は複雑で…！？
第二巻あらすじ
２回目の発表会目前。理人は講師の久住先生に告白し、フラれたら教室を辞めると宣言する。でも、久住先生は理人の兄の元婚約者で、先生から理人への苛立ちをなんとなく感じている也映子と幸恵さんは理人の行く先を案じた。そんな発表会当日、幸恵さんのお義母さんが脳梗塞と判明。幸恵さんは不参加に…。
少し寂しい発表会後、理人は宣言通り先生に告白し「時間を無駄に使う事になります」と身も蓋もない断られ方をされ玉砕。也映子は努めて明るくふるまい理人と打ち上げにいくが「辞めないで～続けようよ～」と大号泣してしまう。
酔った理人は大笑いし「今日の也映子さんは可愛い」と言われ、心を掴まれそうになった也映子は、イトコの妊娠発覚から結婚願望が再燃し目標を定めようと就活ではなく婚活を開始！さらに３人での発表会リベンジを提案し…！？
第三巻あらすじ
也映子は不参加だった幸恵さんのため３人だけの発表会『３コン』を企画する。理人とは最後の演奏会。もう二度と会うこともないのかもしれない。也映子は前向きになろうと婚活を開始。見事カップル成立となるが結局はうまくいかなかった。
そしてあっという間に３コン当日を迎え終演後、理人から御礼のメールをもらい、後戻りできたらいいのにと願ってしまう也映子。どこか燃え尽きてしまい３コン後はバイオリンにも触らなくなった。そんな時、一ヶ月ぶりに理人からの電話がきて、思わずくすぶっていた思いを吐露してしまって…！？
第四巻（最終回・最終話・結末）あらすじ
理人は同じバイト仲間の清水結愛と付き合っているものの、理人は清水結愛の好意を前向きにとらえる事ができずにおり、デートをしてもバイトを理由に逃げるように去ってしまう。自分の気持ちが理人に伝わらない惨めさから「理人の彼女やめる」と清水から別れ話をされる。
好きという感情がわからなくなってしまった理人。也映子は理人の恋愛相談に乗りながら二人で食事をしているときにポロっと「私はその人のことが好きだわ」とうっかり告白。理人も突然の告白に困惑…。
思わず告白してしまったことを自己嫌悪する也映子。いつものように幸恵さんに相談。それでも突然レッスン前に会いにきてくれた理人は也映子に「自分のせいでもしかして笑ってくれる人もいるんじゃないかと思って。そしたらその人のところへ行きたいよなぁと思って」と自分の気持ちを素直に伝え、帰り道は手を繋いで帰るのだった。
そして講師の久住眞於は結婚が決まり三人はサプライズの演奏を考え練習をする。練習中に主婦の幸恵さんからバイオリン教室は仕事や家庭の事情で辞めることを告げられ。
あわただしくも三人の周囲の環境が少しずつ変化していく。なんだかんだで幸恵さんは家出騒動から夫婦の関係が修復され、也映子も転職が決まる。理人と也映子は二人きりで温泉旅行に出かけ初めて一夜を過ごす。
その後、久住のサプライズ計画の当日に、也映子の新しい職場で也映子の歓迎会が開かれることが明かされドタバタに。想定外の事態ながらも也映子らしいと幸恵さんは笑う。早めに予定を切り上げた也映子は、走って二人のもとに向かう。そしてレッスン教室の扉を開けようとするシーンで終了。
ある日、失恋の痛手を癒そうとバイオリンを習いに行きました。そうしましたらあら不思議。年の離れた友人と、年の離れた彼氏ができました。しかし皆さん、こんなにうまく事が運ぶとは思わないでください。これはレアなケースです。さてこの続きは来週の月曜午後７時新教室にて。また。
＊＊＊感想・評価・考察＊＊＊
バイオリンをきっかけに本来は出会うことがなかった三人が出会い、友情と恋愛を少しずつ進めていく物語。る三人の人間性が特に好きで、誰しもが三人を応援したくなる。三人の続きが気になるけれども、すべての出来事が一旦の区切りがついた時点で完結させるスタイルも満足感のある終わり方だった。
２０１９年１０月からテレビドラマ化の予定。小暮也映子役を波瑠、加瀬理人役を中川大志。北河幸恵を松下由樹がそれぞれ演じる。原作は４巻完結と短いながらも１クールのドラマには向いているのかもしれない。原作に近い流れになるとは思いますが、どのような展開になるかはお楽しみ！
