【報復刑】第3巻ネタバレ。人気漫画アプリで記録的な人気を博した架空の死刑制度が廃止された世界を描いた超問題作。
大切な存在を奪われ、絶望に打ちひしがれる犯罪被害者遺族たち。加害者への報復が合法化された日本を描く!! 血まみれのチェーンソーに、魂の限り力を込める人権派弁護士。暴走老人に豹変した、かつての恩師に振り下ろされた涙の金属バット。姉を生き埋めにした集団リンチ犯の命乞いは、シャベルを手にした妹の耳には届かず。最愛の娘の温もりを受け止め続けたその手で、レイプ殺人鬼の首を絞める父。 究極の刑罰は、それを行う遺族にも凄絶な傷を負わせる…。報復する者、される者。悲劇の末に起こる数々のドラマ…。
本編あらすじ
報復12 恩師の追憶
野球の恩師に妻を殺された男性の話。恩師は暴走老人になっていた。男性は昔「悪いことをしたら謝る。人としての基本」と教わったが恩師は全く謝ろうとせず、相手が悪いと言い張る。
報復13 家族の沼
兄を殺された妹の話。母の再婚相手に妹が犯される。兄は妹を助けるために義父を殺す。母親はなんと息子を殺すのだった。大好きな兄を殺され妹は母親を殺すのだった。
報復14 ヒーローの決断
娘を殺されたち父親の話。人権派弁護士が国会前で報復刑反対デモをおこなっている。報復刑は憎しみの連鎖を生むだけであり、殺人犯にでも人権はあると訴える。弁護士としての信念は罪を憎んで人を憎まずと話す。娘が快楽殺人者に殺されてしまう。反対派なのに報復刑を選択。次のデモでは黙れ偽善者と言い、賛成派になる。
報復15 鳴り止まない着信音
姉をレイプされた妹。姉と同じように加害者三人を山中で生き埋めにして殺す。
報復16 父の手
娘を殺された父親の話。社会人になった娘が帰り道にレイプされる。両手で首を絞めて殺害した場合は扼殺(ヤクサツ)になる。扼殺は報復刑の中で最も報復者の覚悟が必要とされる。長い時間、首を絞めるため、その感触は一生消えることはないと言われる。父親はあまりの辛さに一度は中止しかけるが最愛の娘を殺された感情が上回り相手を殺す。その後、自分の手が汚れてしまったと感じるようになる。
報復17 千の拳
兄を殺された弟の話。両親が交通事故で死んでしまい兄弟二人だけで生きてきた。病弱な弟のために働いて生活費を稼ぐ兄。ある日、元格闘家に兄が難癖をつけられて殺されてしまう。素手で報復刑を執行するも相手にダメージを与えられず泣きながら補助具の使用を願い出る。しかしそれでも付け焼刃の拳は相手にダメージを与えない。五時間近く殴り続け、ようやく相手を殺すことが出来た。
報復18 終わりなき悪夢
ある会社に勤めている男性の話。職場に自分をイジメていた人間が現れる。父親は借金をしておりどうしようもない人間。父親を殺しイジメていた人間を犯人に仕立てる。犯人は捕まり謝りながらイジメていた相手を殺すのだった。
***感想・評価・考察***
誰もが一度は考えたことがありそうな願望を漫画にしており、一話完結と読者を飽きさせない。三巻から読み始めても面白いです。荒唐無稽な内容にならず、あくまでリアリティがある内容が高評価。