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【MASTERキートンReマスター】感想ネタバレ第1巻まとめ

2012年から2014年までビッグコミックオリジナルに連載していた【MASTERキートン Reマスター(リマスター)】の感想ネタバレをまとめました。1巻完結となっており、2巻はありません。

MASTERキートン Reマスター (ビッグ コミックス)

MASTERキートン Reマスター (ビッグ コミックス)

 

21世紀。キートンは今も世界を駆け巡る!?オックスフォード大学修士課程卒業。元・英国特殊部隊空挺部隊隊員。彼は今も危険な探偵家業を続けているのか!?今も欧州古代文明の起源を追い求めているのか!?

MASTERキートン事件

『MASTERキートン事件』と呼ばれた著作者表示と印税の分与に関するトラブル問題。一時期は人気作でありながら重版されず、絶版状態になってしまい、入手困難になってしまいましたが、ようやく完全版として復活してくれ、今回の続編となりました。

平賀=キートン・太一とは

オックスフォード大学卒で、イギリス特殊空挺部隊(通称SAS)出身。フォークランド紛争・在英イラン大使館人質事件で活躍したエリート。

キートンは考古学者になる夢を諦めていないが、いまだに学会で無視されている。そして現在も探偵のアルバイトをしていた。

通常版と豪華版の違い

通常版は初期単行本と同サイズでカラー原稿がモノクロ、豪華版は完全版と同サイズでカラー原稿が連載時のままで紙質が若干良くなっているため、通常版700円、豪華版1300円となっている。『MASTERキートン事件』の関連からか電子書籍化しておらず、kindle版はないので、コミックを購入するしかありません。

本編あらすじ

眠り男

イタリアでの人身売買の話。バルカンルートと呼ばれる人身売買ルート。ウクライナ、モルドヴァ、ルーマニアなど毎年数万人の旧ソ連圏の少女が誘拐され、世界中のセックス産業に売られていくが、一人の少女は旧ソ連軍特殊任務部隊(スペツナズ)出身の殺し屋からある理由で狙われる。

親愛なるアントニヤへ

クロアチアでのサッカー違法賭博の話。キートンはある人物を護衛する仕事を受けた。その人物はクロアチア独立戦争の責任が自分にあると言う。1990年ディナモ・ザグレブ対レッドスター・ベオグラード戦での暴動が関係する。

マリオンの壁

トロイア伝説の話。この戦いはホメロスの吟遊詩となり欧州最古の文学となったが、複数の謎が残っている。キートンとベコーはジオラマで再現した舞台でその謎に迫る。ギリシアの神々は人をわざと理由や答えのない行動へと駆り立てる。

ハバククの聖夜

アイルランド北西部ドニゴール州の山奥に住んでいるワットのもとに日本のテレビ局の人間が訪れる。北アイルランド問題とベルファスト合意の歴史が関係する。ワットは元ロンドン警視庁の刑事で、警官時代にスパイをIRA組織に送り込んでいたが…。

女神とサンダル

キートンは父親から昔馴染みのトレメイン直美さんを守ってくれと依頼される。彼女の作る手料理はなぜか母親と同じ味だった。パフィオペディルムが大切な思い出を蘇らせてくれる話。

オオカミ少年

イギリスである女性から父親を捜してほしいと依頼を受けるキートン。捜索中にロンドン警視庁公安部か軍情報部5課と思われる人間が接触してきた。イソップ物語のオオカミ少年を娘に読み聞かす父親の正体とは…。

マルタ島の女神

地中海に浮かぶマルタ共和国にいる娘に会いに行くキートン。旦那と離婚した娘の百合子は気まずさを覚えながらも手料理を振舞う。伝承遺跡保存会が管理する地下神殿を見るためには老人のだすナゾナゾをクリアしなければいけなかった。『昨夜、胸が重くて重くて目を覚ましたあんたらは、どうやって願いを叶えるかな?』

栄光の八人

1982年のイギリスとアルゼンチンで起きたフォークランド諸島をめぐる戦争を発端とする話。キートンも含めて戦争に参加した八人のメンバーがいた。フォークランド紛争は、イギリス固有の領土のための大義ある戦争と呼ばれるが、残ったのは後悔だけだった。戦争は頭の中の羅針盤を狂わせる。

***感想・評価・考察***

歴史好きなミリタリーマニアだけでなく幅広い世代にファンが多いマスターキートンがついに復活! わかりやすく民族や伝承について書かれているので小学生でも楽しく学べる良作漫画です。