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【キングダム】感想ネタバレ第8巻まとめ

2012年6月に発売された週刊ヤングジャンプで連載中『キングダム』8巻の感想ネタバレまとめ

キングダム 8 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

キングダム 8 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:原泰久
  • 発売日: 2012/06/22
  • メディア: Kindle版
 

少年の深き闇。宮女に語られる秦王・エイ政の過去。永年の敵国・趙において、虐げられ、心を閉ざし生きていたエイ政を変えたものとは…!? 

目次

第75話 過去
第76話 闇商
第77話 関所抜け
第78話 孤独
第79話 亡霊
第80話 訣別
第81話 別離
第82話 百将
第83話 蚩尤
第84話 刺客急襲
第85話 羌瘣舞う

本編あらすじ

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話の舞台は、秦の隣国、趙(ちょう)。政が生まれる前の年、秦と趙は上党という土地をめぐり2年もの月日を争っていた。

 

秦の総大将は 白起(はくき)
趙の総大将は 廉頗(れんぱ)

 

両国の勢力をあげた大戦は力が拮抗し、2年たっても決着がつかなかった。なかなか決着が着かないことに痺れを切らした趙王は、総大将を名将・廉頗から若将・趙括に変更。そのことで2年の膠着は一気に流れ出し、趙軍の新総大将・趙括は秦軍の副将・王騎に討たれた。

 

秦軍の勝利となり、趙軍は40万人の兵が降伏し投降するも、白起はなんと、食料の問題と反乱の危険を理由に40万人全員の趙兵を生き埋めにして殺す命を下した。

 

未曾有のこの大虐殺は「長平の戦い」という名で歴史に深く刻まれることに。趙国の国民が秦国を恨み憎む怨念を生み出すこととなった。この惨劇の翌年の正月に、政は趙国の国都・邯鄲(かんたん)で誕生する。

 

長平の戦いの翌年に趙で生まれた、秦の王族の血を引く政。政が誕生して2年ほどした後、父親・子楚(しそ)が、十数年続いた趙での人質生活から呂氏により脱出させられ、秦国へ戻ることに。そして残された政と母親は、秦からの仕送りが一切途絶えてしまう。


それから7年。政は日々、飢えをしのぐために食料を盗み、また、秦人という理由で邯鄲の住人からは執拗な暴力・折檻を受けていた。

 

そんなある日、秦国の大王(当時昭王)が崩御。新しい王が即位し、次期大王には政の父・子楚が就くことが決定。つまり、子楚の嫡子である政は次の太子となることに!

 

秦国大王の崩御はまだトップシークレットであり、趙王にはまだ伝わっていないが、その情報が伝われば、まず政は暗殺されることになる。

 

そうなる前に政を趙から脱出させるため、秦より使いの者・道剣(どうけん)らが送られてくるが、政を連れて関所を越えるのは困難極まりなく、呂氏の勧めた趙の闇商人の女頭目・紫夏(しか)に依頼が入る。

 

紫夏はかつて餓死寸前の孤児だったところを、たまたま通りがかった行商の養父に拾われた。養父亡き後家督を継いだ紫夏は、共に拾われ共に育った仲間・江彰(こうしょう)、亜門(あもん)とともに闇商の規模を大きくさせることに成功。

 

関所でも顔パスで通れるほどの顔をきかせていた。政を秦へ運ぶというこの依頼は、失敗すれば紫夏らは国賊となり、斬首であろう危険な橋を渡ることになる。江彰や亜門は依頼を断るも、

 

政の過去・現状を知った紫夏は、かつて養父が自分達を救ってくれたように、政を救うと決意。依頼を受け、道剣らとともに政を脱出させるべく5つもの関所を通過することに。

 

美貌と気立ての良さ込みで、日頃の根回しも怠っていない紫夏は、関所を次々とクリアしていく。最後の関所を越えた時、緊急閉鎖の狼煙が上がり関所が閉門。間一髪で全ての関所を通れたものの、政の逃亡がばれたのは間違いなく、趙軍が総出で追って来るのは時間の問題。

 

一行は馬車を走らせるが、政に異変が起こり、馬車を飛び出してしまう。政は長年にわたる趙での虐待の日々により、いつしか精神を病み、また肉体の痛みを感じない体になってしまっていた。

 

政は精神をひどく病み、長平の戦いの怨念による亡霊のような幻に取り憑かれていたが、紫夏の叱咤と優しさにより憑き物が落ち、正気を取り戻す。我にかえった政は、再び一行と秦を目指すが、とうとう趙の追っ手に追いつかれてしまい、道剣、江彰、亜門らは政や紫夏を守るために身を呈して死んで行った。

 

秦との合流地まであと一歩のところで、ついに紫夏も討たれてしまう。そして政は間一髪、昌文君らに助けられる。紫夏らのおかげで、無事政は秦に脱出することができたのだった。

 

政の過去を知り、号泣する向。政も向に紫夏の話をすることで、自分の中に何か変化を感じているようす。この2人の間にもまた、新しい関係が始まることを予感させる。


そして現在。魏の戦で武功をあげた信。百人将に昇格。村で同じ軍だった田有(でんゆう)と再会したり、新しい甲冑を買ったりで次の戦が待ち遠しい。家に帰ると、突然信の前に羌瘣が現れた。「王宮には絶対近づくな」と忠告し立ち去った。

 

羌瘣に、信は状況が全く飲み込めずにいたが、翌日咸陽から政の危機を知らせる使者が来てかけつけると、そこには政の暗殺をたくらむ刺客集団がいた。なんとそのうちの1人は羌瘣だった。蚩尤(しゆう)と呼ばれるその別の名の意味は‥‥‥。