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【キングダム】感想ネタバレ第34巻まとめ

【キングダム】感想ネタバレ第34巻まとめ

キングダム 34 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 34 (ヤングジャンプコミックス)

 

ついに現蚩尤幽連の居場所を突き止めた羌瘣。そして、羌瘣は飛信隊という自分の帰るべき場所を糧に祭をくぐり抜けた幽連を討つ。また、白老が愛称の蒙驁将軍も王都咸陽にて息を引き取った。一方、嬴政と向の間に授かった子供が生まれる。宮中の勢力争いは嬴政の蕞で功と成蟜の尽力により、呂不韋との差を大きく縮めることに成功するが、ここで呂不韋が動き出す。呂不韋の手によって、成蟜反乱を仕立て上げたのだ。信・嬴政は成蟜を救出し、呂不韋の目論見を打ち崩すことができるのか!

目次

第361話 変ずる理由
第362話 対極の力
第363話 別の道
第364話 二つの目標
第365話 白老の言葉
第366話 戦後の各国
第367話 相国の肚
第368話 兄弟の今
第369話 企ての臭い
第370話 不穏な影
第371話 屯留の異変

本編あらすじ

第361話 変ずる理由

最深の巫舞を幽連に破られた羌瘣。呼吸が尽き苦悶する羌瘣は、巫舞無しでほぼ無尽蔵に呼吸を保つことができる幽連の強さに対し、納得がいかない。幽連は、5年前の"祭(さい)"について語る。5年前の"祭"で幽連が他の氏族と手を組み羌象を討った後、"祭"の最後まで生き残ったのは、幽連と、幽連の実の妹だった。そして幽連は蚩尤の力を得るため、実の妹を手にかけ、蚩尤となった。

 

幽連は羌瘣に祭で羌象をその手で心臓を貫く感触を想像してみろ、怪物に変ずるには十分な理由であろうと言う。蚩尤一族の巫舞は、精神を内なる深い部分へ向け、人の持つ秘めたる力を引き出す術である。意識を"外"から乖離させ、集中力を研ぎ澄ませるために特殊な呼吸法と"神堕としの舞"により意識を陶酔の中に落とし込むことが必要となる。

 

"意識を外に縛りつける鎖=感情"を強制的に断ち切ることで、意識を外部から引き離し内に向けさせることができるのだという原理から、"祭"では同族の村から2人が選出されるというならわしがあったのだ。実の妹が最後の相手となったことにより、完全なる"情"の排除を可能にしたという幽連。羌象を既に失った羌瘣に、自分と同じ条件を満たすことはもはや不可能であり、自分を超えることは決してできないとほくそ笑む。

 

羌瘣は幽連に斬りかかるが、跳ね返され、さらに膝蹴りを首、顔に何発も受け、意識は朦朧としていった。失われゆく意識の中で、敗北を覚悟する羌瘣。実の妹を手にかけてまで手に入れた幽連の力に対し、甘い自分とは違いすぎることを痛感。それに抗う力ももはや持たない羌瘣は、遠のく意識の中、死を覚悟する。真っ暗に落ちて行く意識の中‥‥羌瘣の脳裏に小さな光が見える。光の先には、信、尾平、昂、田有ら飛信隊のメンバーがいた。その光のおかげでひとつの真理に辿り着いた羌瘣は、意識が戻り再び立ち上がる。そして、かつて羌象が自分を殺すためにあみだそうとしていたという術を繰り出し、最後の巫舞を始める。

 

第362話 対極の力

羌瘣は巫舞の秘密が分かったと言い、話し始める。幽連の言っている理屈は正しく、気を内に向けて力を引き出すのであれば、外との断絶により、幽連は巫舞を必要としない化け物になることができたが、本当にそれが究極なのかと疑問を呈する一筋の光を見た。羌瘣は象姉がその対極の力の存在をずっと気にかけていたことを思い出し、象姉が羌瘣を殺すために編み出そうとしていた術を繰り出そうとした。そして、それは恐らく羌瘣にとって最後の巫舞になるのであった。

 

その術とは、魄領(ハクリョウ)と呼ばれる"巫舞で落とし込める最深の限度の領域"をも超える巫舞であり、かつて羌象はその禁を冒し意識不明の状態に陥ったことがあった。象姉は来るべき祭にて、羌瘣に勝つ術を命懸けで模索していた。羌瘣は、薄れゆく意識の中で見た一条の光の存在を頼りに、幽連に攻撃を仕掛ける。幽連はその攻撃を防ぐことでいっぱいであった。羌瘣の肺は潰れ、足の血管は破れ、肉体の限界は越えていたが、術を繰り出し続けた。ついに緑穂が幽連の背中を貫いた。

 

第363話 別の道〜戻る場所〜

深い巫舞の底より復活した羌瘣。仇敵幽連に決定的な一撃を突き立てる。その一撃に幽連は血を吐き倒れこんだ。5年をかけて、とうとう仇討ちを達成した羌瘣。幽族の残党が羌瘣に斬りかかろうとするが、羌明がそれを斬り伏せた。羌瘣は羌明にあるお願いをする。そのお願いとは幽連の死体だけ隠すということであった。

 

理由は次の祭を行わせないためであった。羌族の里にはすでに識と礼という二人の代表がおり、羌瘣と象姉のように仲の良い二人であった。事後の処理や報告は羌明に任せることにし、羌瘣はようやく帰途につく。羌瘣が飛信隊を離れて、392日が経っていた。

 

第364話 二つの目標〜新たな道〜

副長・羌瘣が戻り、歓喜に渦巻く飛信隊。かつての仲間達や、軍師となって加入してきた貂らは喜びを分かち合う。飛信隊に戻った後の羌瘣は、武功を挙げまくり快進撃を続ける。隊に戻る前に"2つの目標"を立てたと話す羌瘣。信と同じく「将軍を目指す」と宣言し、信や貂を驚かせる。

 

2つ目の目標はと信が聞くと、羌瘣は「信の子を産む」と爆弾発言。子作りの方法について象姉から間違った知識を教えられ勘違いしていた羌瘣は、貂から詳しく正しい内容を聞き、赤面しながら当分の間信を避けるのだった。

 

始皇7年、前半は特別大きな戦は起きず、静かに時は過ぎていく。血気盛んな信と羌瘣の威勢とは裏腹に雪が溶けても大功を挙げるような大きな戦いは起きなかった。去年の合従軍の披露は七国全てに重く残っていたのである。前線で体を張った飛信隊も一度内部まで退き、一息ついた。そんな折、蒙驁危篤の知らせが入る。

 

第365話 白老の言葉〜英雄に〜

大将軍蒙驁の危篤の報を聞いて、蒙恬と信は駆けつけるが、その時はすでに意識がない状態であった。蒙驁は英雄になりたかった。しかし、その才能はなく、出だしは最悪で生国斉では全く芽が出ず、そこから蒙武を連れて、各国を回るもなかなか芽が出なかった。蒙驁は秦で功を少しずつ積み上げて行ったが、横では六将が何倍もの早さで武功をあげていた。蒙驁は六将を早く死ねと思うほど、嫌いだったと話す。そして、六将に負けない英雄にと話す。蒙恬や信が見守る中、心穏やかにこの世を去る。蒙武は遠い地で、蒙驁と各国を回った日々を思い出し、酒を飲んだ。

 

第366話 戦後の各国〜内乱の刻〜

ほどなくして咸陽では、向が女児を出産。咸陽では祝賀ムードに包まれた。秦国が慶事を祝う中、前線の地では秦軍が魏の慶都と汲という二つの巨城を落としていた。慶都は王翦が圧倒的な強さで陥落させた。もう一つの巨城である汲は桓騎が落とした。楚では春申君が責任を取らされ、王から遠ざけられた一方で、媧燐は楚軍全体の第二将へと位を上げていた。

 

一方、趙では李牧が前線で土木作業に従事していた。敗戦の責任を取らされ、宰相を剥奪されたのである。そこにカイネと傅抵がやってきて、近況を報告した。燕もオルドを推していた大臣らが泥をかぶって朝廷内がごたついている。それを聞いた李牧は今の状況を内乱期と表現した。

 

第367話 相国の肚〜無尽蔵の資金〜

咸陽では大王派と呂不韋派の争いが激しさを増しており、論争が繰り広げられていた。呂不韋は一時の求心力が薄れ、既存勢力を保つのでやっとであった。夜、呂不韋陣営では対策会議を開くも呂不韋は退屈じゃのうとつぶやき、そそくさと退席してしまう。また、そこには昌平君の姿はなかった。

 

危機感を覚えた李斯は数日後、呂不韋の元に向かった。そこにはたくさんの人が集まり、豪遊している呂不韋の姿があった。李斯はこの大宴の資金はどこからと尋ねると呂不韋は蔵を少し開いただけと話す。一年半後の式典である加冠の儀を狙い、そこで大王ごと国を平らげると話した。

 

第368話 兄弟の今〜蕞出陣前〜

拡大した呂不韋陣営に対し、大王政の陣営で最も気を吐いていたのは成蟜(セイキョウ)の一派であった。成蟜は部下に次々指示を出し、場合によっては自らも動き、積極的に活動していた。そのため、成蟜勢力は拡大しており、共闘の味方であるはずの昌文君も警戒するほどとなっていた。成蟜は会議の最後に呂不韋陣営もそろそろ動いてくる可能性があるため、全員護衛をつけ、隙を見せるなよと指示。

 

成蟜は政が蕞に行く直前に二人で会話をしていた。成蟜は今回蕞に行くのは愚王の道だといい、王あっての国、王こそ最後まで守られるべき存在であり、そして万が一亡国の時は全責任を背負う存在でもある、その責任を政は放棄しようとしていると言い放つ。

 

政陣営が歩いているところに瑠衣が現れる。昌文君がどちらの御婦人でと訪ねると、成蟜第一夫人と政が紹介する。瑠衣は昌文君が成蟜が二心を持っていると疑っていることを指摘し、辱めたと怒った口調で話す。しかし、翌年誰も予想しなかったことが起こった。成蟜が反乱を起こしたのである。

 

第369話 企ての臭い〜秦と趙〜

王弟成蟜の反乱が起こる少し前は咸陽はまだ平穏であった。そこには政と向の子供である麗が元気良く育っていた。すでに一歳になっており、つかまり立ちができるようになっていた。政は向と会うと心が休まると話す。

 

瑠衣は成蟜に故郷屯留へ行く挨拶をしていた。瑠衣は半月ほど離れるため、成蟜の身体を心配していたが、成蟜は十年振りの帰郷であるため、ゆっくりして来いと話す。その様子を呂不韋は遠くから見ていた。

 

合従軍の戦の後、中華全ての国が内乱を収めることに集中している中、李牧が一時的に宰相の職を離れ、最も国内が揺れ動いているはずの趙が動き出したことに咸陽では誰もが意表をつかれていた。趙国が秦に向かって出陣。その軍勢は二万であった。二万の軍勢でとれる領土はたかがしれており、財政が苦しい趙がなぜその出費までして出陣したのか政はその意図を図りかねていた。李牧は宰相に戻ったものの、実権は郭開が握っているため、李牧の策略でもないようであった。

 

そして趙のその軍は、2万ほどの軍で屯留を目指していた。屯留は、古くは趙の領土であったため、一帯の住民には半分は趙の血が流れている。このため、仮に"屯留"が趙に奪われれば、一帯がこぞって趙に寝返る恐れがある、と危惧する呂不韋。タイミング悪く"屯留"へ駆けつけることのできる将軍が出払っており、対策に悩む首脳陣に対し、呂不韋は「"サイ"攻防戦の時のように大王が再び出陣してはどうか」と無茶な提案をする。呂不韋に何か企みがあることは明白であり、昌文君は猛反発するが、そこに成蟜が現れ、自らが出陣すると宣言。政たちは驚くが、成蟜の妻である瑠衣が"屯留"に帰郷しているタイミングであったこと、瑠衣の夫である成蟜は現地で人気が高く、士気をあげる人物としては最適であること、を考慮し、成蟜に出陣を任せることになった。

 

第370話 不穏な影〜成蟜の想い〜

咸陽に集結する屈強の軍勢。趙軍を迎え撃つべく、王弟成蟜の征討が始まる。成蟜は屯留に向かって出陣する。咸陽では瑠衣が屯留にいることを政に報告が入る。瑠衣を救う為であること、また瑠衣の出身地では成蟜も人気があることから、北東の兵を震わすには適した人物であると政は話すが、心の中では今回の趙軍の動きに強い疑問を感じていた。

 

成蟜軍出陣八日目の夜、成蟜は元教育係の寿白と言葉を交わす。成蟜は瑠衣のことを心配していた。それは五年前の反乱に起因する。反乱の際に止めようと諌めた者を成蟜は全員投獄し、痛めつけた。反乱失敗後連中は獄から解かれ、成蟜から去ったが、それでも寿白と瑠衣は去らなかったのだ。本当は王の后となるために嫁いできたのに哀れな女だと呟く。

 

第371話 屯留の異変〜明かされた罠〜

屯留城前にて成蟜軍と昧広軍は激突していた。成蟜軍の勢いに押され、昧広軍は屯留を諦め、全軍退却した。成蟜軍は、趙軍を半日で撃退。事がうまく運び過ぎなことに違和感を感じる成蟜だったが、"屯留"の住民たちは喜びに沸き、成蟜を歓迎する。

 

そして城主代行を務めているホカクという男が成蟜を出迎えるが、そこに瑠衣や瑠衣の曽祖母の姿は無かった。不審に思った成蟜は2人のもとに連れていけと命じる。瑠衣の所在を聞くと蒲カクは成蟜に進言があると言う。それは純血たる成蟜こそ秦国の王に相応しく、もう一度屯留と蒲カクと共に玉座を狙おうとするものであった。成蟜はその進言は意に介さず、瑠衣の所在を改めて確認する。しかし、連れていかれた先でホカクは態度を一変させる。何と、ホカクは成蟜が連れて来た兵の一部や龍羽将軍と通じていた。そして裏切り者達とホカクが呼び込んだ衛兵たちは突然反逆を起こす‥‥。

 

屯留の異変が咸陽に伝わったのはその五日後であった。屯留は一斉蜂起し、周囲の城々にも呼応するよう呼びかけているというものであった。咸陽では、"成蟜が突然反乱を起こした"と伝えられ、呂不韋はここぞとばかりに成蟜一派を抑圧しようと動き出す。一連の動きに疑念を抱く政。政は、趙もからんだ呂不韋の陰謀ではないかと訝しみ、おそらく罠にかかったのであろう成蟜を救出するため、飛信隊に早馬を送るー。