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【キングダム】感想ネタバレ第50巻まとめ

2018年5月に発売された週刊ヤングジャンプで連載中『キングダム』50巻ネタバレあらすじまとめ。

キングダム 50 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

キングダム 50 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:原泰久
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: Kindle版
 

秦趙大戦! 朱海平原二日目!! 若き将達の底力が試される…!趙軍総大将・李牧と相対する王翦軍。二日目、右翼では玉鳳隊が趙峩龍軍の奇襲に遭う。王賁の脳裏によぎるは、盟友・蒙恬の言葉──。また、王翦に呼び出された信は、右翼合流を命じられ…!? 続々と役者が揃う荒野の戦場で、亡国を賭けた一戦はさらに過熱する!!

目次

第537話 大将軍の景色
第538話 亜花錦
第539話 戦の相手
第540話 消耗戦
第541話 予言の地
第542話 楔
第543話 主戦場へ
第544話 新人戦
第545話 直感
第546話 大炎の地
第547話 矛の嘆き

キングダム本編あらすじ

第537話 大将軍の景色

朱海平原、二日目。『大将軍の見える景色ってやつがだよ』蒙恬との何気ない会話が脳裏によぎる。戦場は激化しまさに劣勢の状況。王賁は趙峩龍の奇襲により、絶体絶命の危機を迎えるが、王賁には大将軍の景色が見えており、そこから脱出し、さらに趙軍の裏を駆け抜け、馬南慈軍の横陣の弱点である端を突く。そして必殺の龍巣が炸裂する。

第538話 亜花錦

劣勢を見事に反転させた王賁を見て、趙峩龍はある人物のことを思い出していた。趙峩龍はその人物の部下であり、ある戦で昨夜練った作戦と真逆のことをしていることを危惧しており、他の軍への影響もあるため、大丈夫か確認する。しかし、その人物は今良い案を思いついたから仕方ない、敵味方を掌で転がして勝つ、それが大将軍というものだと返す。趙峩龍は王賁にその人物の片鱗を感じていたのだ。

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王賁の活躍に呼応して、亜光軍の亜花錦が二百名の少数精鋭で趙峩龍が放った千騎を止めに入る。亜花錦は王賁にこの狩場は王賁の手柄であり、邪魔しに来る千騎は亜花錦が相手をしておく故、存分に戦果を太くなされよ、さすれば父君も仮面の下で喜びましょうぞ、この貸しはお忘れなく、あなたの代で私か私の子に十倍にして返されよと言い残し、千騎にぶつかりに行く。

亜花錦は関常から『不世出の天才』と呼ばれる程、その実力はすさまじいものだが、別名『悪童』。その性格の悪さ故、ずっと千人将の位であった。王賁はそれを聞き、三十騎を出し、全滅する前に退かせて死なせるなと指示を出す。

その頃、橑陽では壁が戦局を見ており、二日目は各所で明らかに攻勢に出ており、悪くないと感じていた。山の民が犬戎の戦い方に慣れてきており、ここから山の民の力はますます上がっていくと自信を深める。

犬戎王ロゾは少し力を落として戦っているため、山の民の強弱がよくわかっていた。バジオウなどの軍の強さを感じているが、突出しているのは楊端和の軍であり、山界の王と名乗るだけのことはあると倒す楽しみが逆に増え、喜んでいた。ロゾの部下は舜水樹が見えないことを確認するとロゾは朝から合戦の外に出ていると返す。

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橑陽では、三日目に、秦軍全体にのしかかる大事件が起こる。

第539話 戦の相手

朱海平原二日目が終わる。李牧は夕陽を睨み、物思いにふけていた。そして、徐ろに立ち上がり、尭雲の陣へ向かう。趙軍の左翼、紀彗軍では副将の馬呈が荒れていた。二日目、秦の左の戦場は初日とうってかわって、完全なる膠着状態で幕を下ろした。それは戦力で勝る紀彗軍に対し秦左翼の将蒙恬が狙った通りの展開であった。馬呈を先頭にした剛の戦い方だった紀彗軍に対して、柔で対応した蒙恬に軍配が上がったのである。馬南慈軍はその日、再起不能なほどの打撃を受けていた。

一方、秦右翼側では帰還した王賁が亜光軍に歓声とともに迎えられる。亜光兵は戦の目が肥えているため、王賁の働きの重要さを認識していたのだ。二日目、右翼の戦いは王賁の奇策とそれに呼応した亜光軍の働きで、馬南慈の首こそあげられなかったものの、馬南慈軍を徹底的に叩き、再起不能にしたのであった。

そこに亜光が現れ、お見事と褒めるが、浮かれている暇はありませぬと言う。王賁は誰が浮かれるか、凹ませた分、明日は必ず李牧は手を打ってくると気を引き締める。亜光はおっしゃる通りで、傷の手当をしたら、我が本陣に来て、すぐ軍略会議を開くと王賁を認める。

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飛信隊本陣では玉鳳、楽華が奮戦していたことに不満が溜まっていた。そこに晩飯が配られる。しかし、その量は少なくなっていた。王翦が兵糧を絞ってきたのであった。麻鉱の死もあり、出鼻を挫かれ、勝つために想定以上の長引きを覚悟する必要があると河了貂は感じていた。信はこの戦いは兵糧との戦いでもあることを再認識する。

第540話 消耗戦 

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舜水樹は放った火は秦軍の生命線を無情に焼き尽くしていた。舜水樹は火を放つ前、犬戎王ロゾに地下道を教えるように迫っていた。ロゾは惚けようとするが、舜水樹は橑陽城は趙国内にあるものの、治外法権の異物でおるため、対趙国有事に備えて地下に脱出路があるはずだと断言する。

ロゾは仮にあるとして、それを舜水樹に教えろと言うのかと聞き返すと、舜水樹は壁軍の食糧庫は地形と軍配置から読んで、森林の中にあり、そこへの道だけで良いと答える。

明け方、壁は全て炭になった兵糧庫の前で頭を抱えていた。そこに楊端和が現れる。楊端和はどれだけ失ったか尋ねる。壁が失った兵糧は全体の半分。万が一のために兵糧を分けていたが、その兵糧には楊端和達の分も入っていた。

楊端和と一緒に来たキタリは壁軍に山の民の兵糧をかなり預けていたはずだ、それを半分失ったとするとかなり笑えない状態だと怒りを口にする。さらにカタリは橑陽の戦い方を根本から考え直さねば間違いなく全滅すると警鐘を鳴らす。楊端和は分かっているとだけ返した。

三日目、壁は未明の失態を挽回すべく、先陣に立ち、攻撃に出たが、それは大いに空振りし、犬戎軍の受けの戦術にはまり逆に大打撃を喰らう。

朱海平原では秦右軍は趙軍と睨み合いを続けていた。玉鳳隊員は昨日の勢いのままさっさとら始めた方がいいと戦を始めたがるが、関常は李牧が打ってきた手により、うかつに動けないのだと教える。趙軍側に中央軍から元三大天・藺相如の『武』を担う暁雲率いる援軍兵1万が到着した。

第541話 予言の地

新たに加勢した趙軍1万の大軍勢。それはかつて三大天藺相如を支えた最強の刺客達であった。尭雲の周りを囲う騎兵は直下兵団雷雲と呼ばれ、数は二千程に減ったものの、領地内の練兵により、当時の精強さは保たれていた。つまり、それは廉頗と肩を並べた幻の三大天藺相如の軍勢が現存しているということであった。

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藺相如の周りには、10人の側近がおり、十人は通称『藺家十傑』と呼ばれていた。趙我龍・暁雲以外の将は藺相如が亡くなったときに荒れ狂い、戦場にて壮絶に命を落としてしまったが、矛を置き、戦場から離れていた尭雲と趙峩龍は生き残っていた。尭雲と趙峩龍は藺相如が息を引き取る際、戦場から駆け戻り、左右の手を握っていた二人であった。

尭雲と趙峩龍が相見える。尭雲は趙峩龍にこうも早く呼ばれるとは予想外だと語りかける。趙峩龍も同感だと話す。趙峩龍は若き将の王賁が台頭してきており、いずれは亜光の格を追い抜くと評した。

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尭雲は本気の戦いは十数年ぶりであり、まずは汗を流すとした。尭雲は趙峩龍に気づいているか、この朱海平原こそ偉大なる主が最後に予言された地だと話す。それを聞き、趙峩龍は震え、涙を流す。尭雲の軍が秦軍に襲いかかる。その力は衰えてなく、凄まじさを誇っていた。

第542話 楔

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朱海平原三日目。趙軍左翼は尭雲の登場により、大いに活気づく。尭雲、趙峩龍、岳嬰は亜光軍に襲いかかった。(危ういな…)王翦は中央から趙軍の勢いを感じ取る。尭雲に趙峩龍と王都圏まで来れば寝ていた虎も覚ますかと危うさを感じていた。

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それを丘の上から見ていた王賁は亜光軍の危機を感じ、援軍に向かおうとする。関常から「あの軍は玉鳳がこれまで戦った相手とは全く格が違う気がする」十分気をつけるよう注意する。王賁は同意し、だからこそ亜光軍から引き剥がしに行く、そうせねば楔に貫かれ、亜光軍は崩壊すると考えていた。

王賁は趙軍歩兵の対処の速さに違和感を感じ、罠が張られていると判断して、全兵旋回し、この場から離脱すると号令をかける。そこは用意された狩場であったのだ。玉鳳隊は次々と絡め取られて行くが、とにかく外に走り抜けようとする。

番陽は敵の打撃を胸に受け、馬から落ちる。玉鳳隊員は番陽を助け出そうとするが、番陽は行け、王賁を守るのだと叫ぶが、王賁は戻るぞと反転させる。王賁は番陽救出に向かうものの、敵に阻まれる。番陽には敵の矛がまさに刺さる瞬間であった。番陽は自分が死ねば王賁は脱出できるとこれでいいと感じていた。心の中で不甲斐ない副官で申し訳ないと詫びていた。

第543話 主戦場へ

信は右の戦場が危ないと聞いて飛ばして来たため、飛信隊で到着したのは数十騎だけであり、本隊到着にはもう少し時間がかかる見込みであった。それまで窮地であることは変わりないため、信は王賁に馬を並べて戦うことを提案し、王賁は渋々受け入れる。

信と王賁はお互いに悪態を吐きつつも迫りくる敵を次々と討ち果たす。その勢いは凄まじく、次々と敵を薙ぎ払っていく。さらに羌瘣が周りの援護をしたため、玉鳳隊は再び息を吹き返したのであった。

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尭雲は飛信隊の名を聞き、李牧が名を挙げていたことを思い出しつつ信と王賁の二人にかつての六将と同じ匂いを発している事に気づく。信は番陽から初日に八百騎で左の援軍に行ったと聞いた、今回は何人できたのかと聞かれる。

信は出陣前に王翦より指示をうけていた。王翦は蒙恬の覚醒により左は膠着する、つまり右翼で勝ち、全体の勝利に繋げねばならぬ、想定より早いが、飛信隊の主戦場もこれで確定した、いよいよお前たちの本戦だと告げられていた。飛信隊は全軍八千で右軍の戦いに参加して来たのである!

第544話 新人戦

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飛信隊全軍がついに右翼へ到着した。初めての大戦場を前にして新隊員達は息を呑み、そして興奮状態にあった。河了貂は乱戦の目の前まで軍を進めると亜光軍に喰らいついていた趙軍は乱戦を解いて定位置まで退がる。

その間に亜光は陣の立て直しを図り、飛信隊も右翼の戦場に堂々と横陣を構えたのであった。王賁は本陣に戻ろうとする際、信に対して飛信隊の対面になった尭雲軍は危険な敵であり、気をつけて戦えと忠告する。信はその忠告を受け止める。

尭雲軍の重装騎兵隊が飛信隊の新兵が配置されているところに攻撃を仕掛けてくる。河了貂はそれを見て、危険を察知し、騎兵の助けを送ろうとするが、信は直感だが揺らぎが起こるのを敵は待ってる気がすると制する。また信には飛信隊はそんなにヤワじゃないという自負もあった。

干斗はまだ生きている人間の方が圧倒的に多く、何かきっかけがあれば巻き返せると思ったところに仁の矢が飛んできて、趙兵の顔に突き刺さり次々と射貫かれていく。淡は河了貂より敵に存在がバレるため、よほどのことがないと撃つなと忠告されていたことを仁に言うが、仁は今が今がよほどの時だ、淡も人は撃てなくても馬なら撃てるだろと淡にも攻撃するよう促す。

それをきっかけに息を吹き返した新兵達。対騎馬戦術は体に染み付いており、次々と趙兵を討ち取る。ついに趙の奇襲部隊は本陣に退かざるを得ない状況となるが、すでに趙兵の退路には崇原が待ち構えており、趙兵を一人残らず殲滅しようとした。

第545話 直感

秦軍右翼に駆けつけた飛信隊。尭雲軍一万に対して飛信隊八千は正面からぶつかる。松左は相手の剣を何とか受け切りながら、反撃して敵兵を葬る。古参の松左でもこんなに強い歩兵団は初めてだと感じていた。我呂は時々出てくる精鋭兵達に苦戦し、騎兵同士の戦いはよくて互角の状態であった。

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羌瘣は戦局を見て、劣勢を感じていた。中小隊同士の力が拮抗している状況では勝敗を決めるのは用兵術であった。河了貂が奮起して様々に指示を出しているものの、あらゆる局面で後手に回っていた。しかし劣勢の状況下で、堯雲相手に後手に回っていないのは信自ら率いている中隊だった。

キングダム 50 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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