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【クニミツの政】漫画で書かれた政治家の伝説エピソードまとめ

漫画『クニミツの政』では様々な政治家の名言・実績・公約・武勇伝・伝説エピソードや選挙の仰天話が書かれています。私が好きなエピソードを少しだけご紹介させていただきます。

アドルフ・ヒトラー/ドイツ労働者党(ナチス)の指導者

クニミツの政(5) (週刊少年マガジンコミックス)

クニミツの政(5) (週刊少年マガジンコミックス)

 

初頭効果の心理学について。いつの時代も強力な政治指導者は心理学に長けている。ヒトラー率いるナチス党は勢力を失いかけた時、人口15万人の小都市の補欠選挙に党の勢力を結集して圧倒的な勝利を収めた。その大勝利がドイツ全体の大衆の支持をナチスが受けているような錯覚を生み出し、その後の大躍進に繋がったと言われている。(『クニミツの政』5巻)

ヒトラーはマスメディアを縦横無尽に使ってドイツ総統の地位まで上り詰めメディア選挙の走りと言われている。たとえば勝利が確実な地方選挙にナチス党の候補と支持者を大量に送り込んで圧倒的な勝利を収め、それを新聞などのメディアに『ナチス党大勝利』と煽らせることであたかもナチスの時代がきているような錯覚をドイツ国民に持たせた。ヒトラーは自分のメディア戦略について「宣伝とは大衆の感情に訴えかけることによって想像力を呼び起こし大衆の心を引き付けることにある」と言っていたそうです。(『クニミツの政』26巻)

田中秀征/第52代経済企画庁長官

クニミツの政(7) (週刊少年マガジンコミックス)

クニミツの政(7) (週刊少年マガジンコミックス)

 

企画庁長官までのぼりつめた田中秀征氏の地元での政治活動中のエピソード。田中氏が支持者を増やすための活動として有力者の老人宅を訪ねた時のことだ。田中氏を迎えたその老人は入れ歯を洗っているどんぶりの濁った水で盃をゆすいで酒を注ぎ田中氏に勧め、飲んだ。この老人が自分の器を試しているのか、それとも単に普段どおりの振る舞いで酒を勧めたのかどちらにしても飲むしかなかった。なぜなら彼は政治家だからだ。(『クニミツの政』7巻)

マーガレット・サッチャー/イギリス初の女性首相

鉄の女と言われたサッチャー首相が全国の公立校で学級崩壊の中心となっている問題児を集めて教育することで学習意欲のある生徒と、ない生徒の両方を救った教育改革を彷彿とさせる。(『クニミツの政』15巻)

松本清/マツモトキヨシ創業者で松戸市長

クニミツの政(4) (週刊少年マガジンコミックス)

クニミツの政(4) (週刊少年マガジンコミックス)

 

松戸市の投票率を上げるために衆議院選でテレビとかの景品が当たる抽選券つき選挙をやったことがある。新聞で物議をかもしたり自治省に怒られたりもしたが、ちゃんと効果はあった。投票率は全体で1.74%も上昇し、とりわけ女性票は5.17%も伸びた。(『クニミツの政』4巻)

千葉県松戸市で「すぐやる課」を作った張本人。ドブ板が壊れて危ないといった苦情がくればその日になんとかする。市民の困ったことをすぐ解決する課を作った。また近所のタバコ屋に戸籍謄本や住民票を役人に出前させるシステムを作った。電話で朝、住民票を注文しておくと会社から帰る頃にはタバコ屋に住民票が届いている便利なシステムだったそうだ。(『クニミツの政』7巻)

青島幸男/東京都知事

クニミツの政(26) (週刊少年マガジンコミックス)

クニミツの政(26) (週刊少年マガジンコミックス)

 

当時、俳優や司会者としていくつものテレビ番組に出演しており、選挙期間中は出演を取りやめていたが、その知名度や好感度は圧倒的だった。選挙カーで走りまわり握手をしまくるといった一般的な選挙活動をほとんどしないまま最終的には第13代東京都知事に当選。それまで例のなかったメディア選挙の圧倒的な効果を身をもって証明した。(『クニミツの政』26巻)

高橋久二/品川区区長

東京都品川区区長の高橋は公立小中学校の学区制を自由化にして特定のブロック内の学校ならどこでも区民の側が選択できるように改革した。あの学校はイジメが多いとか先生の質が低くてやる気がない等の理由で別の学校に通わせたいニーズを拾い上げ、公立学校選択制の導入をした。品川区はこれのおかげで学校側にも競争意識が生まれるきっかけになった。(『クニミツの政』7巻)

まとめ

政治だけでなく心理学や選挙術についても書かれていたり、地方自治体の成功事例も紹介されていたりします。政治・教育・医療の分野で非常にわかりやすい漫画です。政治漫画として10代でも読めるおススメ漫画ですので、気になったらぜひ読んでください!