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【クズ~アナザークローズ九頭神竜男~】魅力・あらすじ・登場人物を8巻までネタバレ紹介!

ヤングチャンピオンで連載中の鈴木大による不良漫画『クズ~アナザークローズ九頭神竜男~』の8巻までの魅力・あらすじ・登場人物をお伝えしたいと思います。

クズ!!~アナザークローズ九頭神竜男~とは

九頭神竜男とは、日本最大のチーム萬侍帝国に所属する九頭竜會の頭。高橋ヒロシによるクローズの登場人物の中でも最強の一角に位置し、恵まれた体格と異常な闘争心からなる圧倒的な強さから日本不良界最強の男と呼ばれ、クローズ主人公である坊屋春道と死闘を繰り広げた。その後、九頭神會を結成したことが語られている。クローズでは語られることがなかった竜男が怪物になるまでの物語。

第一巻あらすじ

暴力団「千侍會」組長の息子として生まれ育ってきた九頭神竜男。その生い立ちゆえ、竜男は周りの人間から疎まれ、距離を置かれていた。孤独を深める日々の中、竜男は同級生のマサに頼まれ在学する三中を仕切っている「三猿」の頭、三船良行と対面する。

その後、敵対関係にある五中との乱闘に参加した竜男。人生の中で乱闘はおろか、ケンカさえ経験のなかった竜男だが、三船が千侍會の名を出してひるませたことで、勝負は三中の圧勝に終わる。この乱闘をきっかけに三船率いる三中は勢力を拡大させることになる。竜男の孤独を癒す新しき仲間。しかし充実した時間は長くは続かなかった。

指示された集合場所で三船を待つ竜男は、そこで覆面を被った男に襲撃される。突然カッターナイフで額を割られ、バットで殴打され血まみれになる竜男。なおも襲いかかる男に対して竜男はその覆面に手をかけた。その下にあった顔は竜男がよく知る人物・マサだった。束の間の友情を育んできた男の予想だにしない行動。

マサは自分が憧れる三船が竜男に「このまま先輩風を吹かさせてくれ」と頭を下げていたことを知ってしまっていたのだ。竜男の中で何かが決定的に壊れた。マサに強烈な反撃を加える竜男。その攻撃はマサが反撃不能となっても止まらなかった。竜男の中に眠っていた怪物が目を覚まそうとしていた…。

第二巻あらすじ

唯一の友人と信じていたマサの想像だにしない裏切り。マサに容赦のない攻撃を加える九頭神竜男。竜男の中に眠っていた怪物が目覚めた瞬間であった。その後、竜男は三中を制圧する。

市内の学校をほぼ配下に着けた竜男の前に現れたのは五中のアタマ甲上年男だった。竜男と年男のタイマンの日取りが決定し、その場所に向かう竜男。しかしそこで竜男は林馬がしむけたと思われる者達に拉致されてしまった。

その中、林馬が凶行に走る。病に臥せる竜男の父親・九頭神組長を殺害したのだった。その渦中、監禁されていた竜男は児玉と名乗る男に壮絶な拷問を受ける。だが命の危険が竜男に迫る中、すんでの所で真木が救出に現れる。父親の死を知らされる竜男だが、拷問されたボロボロの体で年男とのタイマンの約束を果たしにいくのだった…!

第三巻あらすじ

傷ついた身体で甲上年男とのタイマンを決行する九頭神竜男。竜男は己の亡き父親に対する複雑な想いを抱えて。年男は己の不良の器量に限界を感じながら。あたかも自分の迷いを払拭し合うような喧嘩は竜男の勝利に終わり、これを契機に年男とその配下は竜男の下についたのだった。

一方、千侍會・現組長の林馬はかねてよりの宿敵、南帝組と同盟を結ぶ。前組長に恩義を感じていた真木は、この同盟に対し納得がいかない。その後、竜男は高校に入学。初日で学校のトップに君臨する。その高校で出会った不良界の裏情報通・コージ。そのコージがオンナと共に拉致られた。拉致した男は南帝組組長の息子・安佐一麿。単身、コージを救出に向かった年男も捕まり、一麿のナイフで顔面を深く抉られた!

第四巻あらすじ

単身でコージを救出に向かった甲上年男。しかし多勢に無勢で「生まれながらのワル」安佐一麿率いる半グレ集団「UGO」に返り討ちされ病院送りに。その後、一麿は九頭神竜男と接触し「血闘」を申し込んだ。

拉致られたコージは一麿に洗脳されてしまい「九頭神竜男を殺せ」と心に植え付けられたコージは竜男を襲撃。当初は仲間だったコージに手を出さない竜男だが、心の闇の発動は抑えきれなかった。竜男はついにコージを完膚なきまでに叩きのめしてしまう。

一方、九頭神前組長の死因に疑問を抱いていた真木は主治医の自宅を訪問。だが主治医は東部に銃撃を受け、既に死亡していた。殺しの手口に心当たりがあった真木は「Q2」と呼ばれる殺し屋を訪ねる。林馬組長の関与を疑っていた真木はQ2を詰問。そして、それは突然に起こった。真木とQ2の殺し合い。ドスを抜いた真木の頭部に2発の凶弾が打ち込まれた…!!

第五巻あらすじ

殺し屋・Q2(工藤)を締め上げ「組長殺し」の真犯人を尋問する真木。2人の間で金の折り合いがつき、Q2が真相を話そうとしたその時、真木の舎弟サブが発砲、Q2を殺害してしまう。サブはQ2がある也しい動きを見せたと言うのだが…。

一方、九頭神竜男は安佐一麿と対峙。安佐から千侍會を名乗って闘えと水を向けられ、この策に乗る竜男。それをビデオに録画する南帝組幹部・蛭川煌。このビデオが世に出てしまえば南帝組が千侍會をつぶす大義を与えてしまうのだ。これを何としても止めたい真木は蛭川と壮絶な戦いに。死力を尽くした末、真木は蛭川にトドメをさした。

その間も竜男と一麿の死闘は続いていた。その最中、一麿の胸中に未だかつて経験したことのないある感情が。竜男を前にし、「生まれながらの不良」安佐一麿は生まれて初めての恐怖を知る…!

第六巻あらすじ

九頭神竜男の圧倒的な闇を目の前にして戦意喪失した安佐一麿。竜男は、その安佐一麿を完膚なきまでに叩きのめした。一方、真木は林馬組長の差し金で真木の命を取りにきたサブを撃つ。自らの舎弟を殺さざるを得ない悲しき極道者の宿命。その後、サブに連絡を入れてきた林馬に真木は宣戦布告。

これで真木は千侍會から破門され命を狙われる身になる。真木は竜男の身の安全を案じながら別れを告げた。過酷な逃亡生活の中で栢野という女性と出会った真木。2人は急速にその距離を縮めていくことになる。その生活の中で情報屋から「ラブバーズ」と呼ばれる殺し屋のコンビが自分を狙っている事実を知る真木。その最中、九頭神竜男は焦燥感を深め、更なる強者を求めていた…!!

第七巻あらすじ

 

暗殺された組長の報復のために四河・丸堂の2人組の殺し屋「ラブバーズ」を探している九州・南枝組の若頭・尾崎とその組員達。足取りを追い、東京でついにラブバーズを発見する。潜伏先の倉庫に急行し、攻撃を仕掛けるも、応戦した丸堂の銃火器と手榴弾の前にあっけなく全滅させられてしまう。生け捕りにされた尾崎も四河の手で惨殺されてしまった。

その後、四河は千侍會組長・林馬から真木の殺害を依頼され、これを受ける。そしてすぐに同棲している栢野に接触し、誘拐を実行した。一方、政治家・狩羽の秘書・武草が運転する車に轢かれた九頭神竜男に危険が迫る。事故の発覚を恐れた武草は竜男暗殺を目論み場山を雇う。場山は竜男が寝かされている狩羽優希の部屋へ。ドアを開けるとそこには下着姿の優希が。逆上する武草は場山がもっていた薬剤入りの注射針を竜男の首元に突き刺した!

第八巻あらすじ

場山に首筋に麻酔を注射された九頭神竜男。なかなか薬の効かない竜男を見て場山はナイフで攻撃。だが、すんでの所で狩羽優希に助けられる。逃亡を試みる竜男と優希。だが、そこに優希の兄・狩羽愛が。戦闘状態に入る竜男と会い。だが、そのそばで場山が自殺未遂をおこなったことで2人の決着は持ち越された。

今後の展開を予想

作者の鈴木大は品川ヒロシによる『ドロップ』も書いています。クローズ外伝の中でも魅力的な登場人物が多い本作。最新刊は13巻まで発売されています。最新話では九頭神竜男に新しいライバル候補も登場しており、まだまだ連載は続きそうです。

今後の展開ですが、兄である九頭神虎男はまだ未登場のため、どのような出会いになるのか期待したいです。虎男は本妻の子供ですから正当な後継ぎ候補であるはずが、全く話題にもならないところに何か理由がありそうです。そしてそこから萬侍帝国をどのように作っていったのかワクワクしながら見ています。