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【クズ~アナザークローズ九頭神竜男~】感想ネタバレ第13巻まとめ

ヤングチャンピオンで連載中の鈴木大による『クズ!! ~アナザークローズ九頭神竜男~』第13巻ネタバレまとめ。

外道に食い物にされる幼き存在たち。余一と妹の二香、そして多宇椛。3人の少年少女は凄惨な日々を懸命に生き抜いていた。いつか「家族」として暮らせることのみを夢みて。だが、その純粋で懸命な想いも天には届かない。子羊達は救われなかったのだ…。

12巻のあらすじ

九頭神竜男は激闘の末、狩羽愛に勝利した。一方その頃、アウトロー界は「多宇椛」出所の情報が流れ、騒然としていた。多宇は出所するやいなや、街中で暴れまくる。その中で極道の頂点を欲するようになった多宇はあえて南帝組の人間に腹を刺させ、千侍會との抗争状態にもっていったのだ。そして千侍會・矢社逞をそそのかし、南帝組に襲撃をかけさせた。その襲撃で南帝組・余一は重傷を負う。だが、多宇は襲撃を成功させた矢社を「家族を傷つけた」として殺害。その真意は…。

【目次】第109話・110話・111話・112話・113話・114話・115話・116話・117話

本編あらすじ

同じ施設で育った余一と妹の二香、そして多宇椛の3人は外道な養父に引き取られ、競馬場で盗み(スリ)を強制させられていた。失敗すれば家で暴行を加えられる日々。三人は地獄の毎日を送っていた。余一と多宇椛の二人で殴りあえと言われ、賭け事にもされる。

三人は成長し、二香は養父に犯されそうになるが、止めに入る余一と多宇。目の前に落ちたドスを拾い養父を刺す二香。死体は家の下に埋める。本を読んだり、料理をしたりして束の間の幸せが訪れるが、団欒は長くは続かなかった。

しばらくして死体からガスが溜まり異臭騒ぎに。余一はもう誤魔化せないと感じ、警察に自首することにした。余一にとって血はつながっていないが、モミジも大切な弟。辛い思いをするのは自分だけでいいと言いながら、出頭した。

殺人と死体遺棄の容疑で逮捕される余一。余一が最後に託した手紙の通りに二人ともあまり家には帰っておらず当日も外出中だったと証言した。余一が殺人の自供をしているため事件はそこで終わった。養父から日常の虐待が認められたものの余一は実刑が確定し少年刑務所へと送られた。

刑務所内で暴力を受けても申告をしない余一。申告をしないのは一刻でも早く外へ出るため仮釈放を得たいためだった。主任看守の甲南士郎からも目をつけられる。事件後、二香とモミジは再び施設に戻されたが、モミジはハジメ一人が罪を被ることになったことを悔やみ、それを忘れるかの如く荒み、施設に戻る事は少なくなっていた。

暴走族と喧嘩して金を巻き取っているときに若かりし林馬が登場。暴走族のケツモチをしている九頭神の林馬によって倒されるモミジだが、メシをたかり気に入られる。千侍會の構成員になってからは、取り立て行為などで稼ぎ、ついに中古の一軒家を買うことができた。

しかし、二香は悪いことをして稼いでいることを知っており、「お兄ちゃんだって喜ぶわけがない」と一緒に暮らすことを拒む。そんな中、余一の死亡の報せが届く。霊安室にいくと、そこには痩せ細った余一が横たわっていた…!