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【マウンドファーザー】感想ネタバレ第6巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2012年から2015年までビッグコミックで連載していた『マウンドファーザー』の最終巻6巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

マウンドファーザー 6 (6) (ビッグコミックス)

マウンドファーザー 6 (6) (ビッグコミックス)

 

驚異の身体能力を持つ女性投手・神堂マリを見出した、クビ寸前のスカウト・辺里教武は、東都エンジェルスの専属コーチとして、マリを日本プロ野球界屈指の左腕へ育成中。そうした中、マリは辺里と過去に因縁のあるクセ者スコアラー・服部に球種を見抜かれ、メッタ打ちを喰らう。ファーム落ちしたマリに待ち受けていたのは…!?辺里&マリの親子が織りなす、野球ウンチク満載のハートフルストーリー感動の最終巻!!

本編あらすじ

新堂マリの球の正体はミート寸前で急激に変化し芯を外すマッスラであることに気付いた読買ジャイアンズ原立監督。神堂マリはジャイアンス相手に怒涛の6連打で5得点を奪われセーブ失敗し、二軍に降格させられる。

エンジェルスのファームで降格調整担当の江谷敬造コーチに一軍未登録組と一緒に徹底的に走り込みをさせられる新堂マリ。ブルペンで60球投げたあとに登板させられ、ヘロヘロになりながらも投げる。その後も2週間で9試合に登板し、3~4イニング投げて毎試合失点するボロボロの投球内容…。

そんな日々が続き風呂上がりの柔軟中に爆睡するほどに極度の疲労が溜まる。その後はブルペンでの投げ込みが続いたが、厳しい練習の合間にマリは密かに新しい球種を身に着けようと努力していた。

二軍での練習試合を見ていたジャイアンズ分析スコアラー服部平蔵はマリのボールのキレと伸びが増していることに気づく。二軍にいた3週間で体力がついたのと連日の投げ込みでいい具合に力が抜けてフォームがよりスムーズになっていた。そして新しく身に着けたフォークを見せつける。

一軍復帰戦新球レフトフォークが冴えわたる。三者三振の完璧リリーフで見事な復帰登板を飾る。それをテレビで応援しているのは美崎翼(10歳)。大学病院の小児総合医療センターで小さい子供に辺里教武の『偏屈野球学』を読み聞かすほど野球と新堂マリが好きな美崎翼は心臓の病気で野球どころか運動すら止められているが、毎晩自分がプロ野球選手になって活躍する事を思い浮かべながら眠りにつく。

マリは大量に届いているファンレターをしっかり丁寧に読んでいると、ファンレターの中に辺里教武宛も混ざって届いていることに気づく。美崎翼が書いたファンレターを読んだ辺里は、マリと一緒に病院まで美崎翼を見舞いに行く。そこで辺里は各選手がファンである子供の名前の入ったユニフォームを着てプレーするアイデアを思いつき、球団に提案。

野球ができない子供たちの夢を叶えるアイデアはコミッショナーも二つ返事で了承したことですぐに実行される。病院で観ている子供たちも大盛り上がり。今回のが好評なら来季から土日はほとんどアバターデーとなる予定。選手もファンの子供のために頑張る。

その後エンジェルスは復活した神堂マリを原動力に5連勝でセ2位確定。クライマックスシリーズファーストステージ開催権獲得。一方でジャイアンズはまさかの3位転落。CS敗退なら原立監督退陣も噂される。

服部平蔵はマリのレフトフォークのクセを見抜こうと連日バックネット裏で必死に目を光らせている。服部が辺里に対して敵意むき出しなのには理由があり因縁は36年前の高校3年の夏の甲子園からだった。関西の名門校にいた服部に打たれた辺里。六大学野球にいたときも明大と法大で対決しており打たれている。

服部平蔵はマリのフォークは投球動作に入るまで他球種より1動作1秒近く遅いことを見抜き今ならリズムを刻めば見抜けることを原立監督に助言。9回表ジャイアンズの攻撃はノーアウトで同点ランナー1塁、打順は4番の阿倍。完全に決め球フォークが読まれているかと思いきや三球三振に仕留められる。

最初から辺里は服部平蔵が深読みする事をわかっていたためマリに嘘のフォークのテンポをやらせて罠を仕掛けていた。翌日はジャイアンズが勝利するも3戦目はまたしてもエンジェルスが投手リレーで不調に至ったジャイアンズ打線を完封しクライマックスシリーズセカンドステージへの進出を決めた。

その2日後、ジャイアンズより原立監督の辞任が発表された。辺里はアマ・プロ通じて打たれた記憶しかないはずなのに服部から恨まれている理由は、服部が片思いをしていた女性が辺里と付き合っており、後に女性は辺里と結婚後に若くして亡くなったことに対しての逆恨みだったことが明かされる。

エンジェルスの勢いは止まらずセ・リーグ覇者スワンズも4勝2敗で撃破。37年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。そしてCSを勝ち抜き覇者となった。

11月下旬、都内の普通の蕎麦屋である人に会いに行く辺里。その人は球界のドンと呼ばれる読買グループ総帥・ジャイアンズ最高顧問の正力常隆だった。正力は何年も前からエンジェルスオーナー近江から「辺里ほど道理と仕組みがわかっとる野球人はいない」と聞かされて知っていた。

正力常隆から28年前に当時オーナー代行の近江明人が25歳の辺里に「野球が上手いとどうして金が稼げるのか」と質問したところ一般的な「ファンのおかげ」という回答ではなく「偉大な先人の方々が野球が金になるシステムを創り今もそれが多くの方の尽力により維持されているからです」と回答したことが球団にいられた理由であることが明かされる。

正力常隆は高い契約金でスカウトし育てた選手はメジャーに流出し日本球界はメジャーの草刈り場と化し、テレビ視聴率は低迷。野球賭博問題などプロ野球界は危機的な状況であることを危惧している。

正力常隆は辺里教武のプロ野球界にもたらした最大の功績は神堂マリであることに異論はないと答えつつ、スーパーアバターデーなど辺里教武の選手育成以外の経営センスを高く評価しており読買ジャイアンズGM兼副社長として迎えたいと提案される。

しかし、辺里はその誘いを断る。病に倒れた親友の大木元監督の推薦を受託する形で東都エンジェルスの新監督に就任することが決まった。

2016年3月下旬、新堂マリは野球グラウンドがある河川敷で10年前の出来事を思い出している。小学生のときの同級生の近藤敬輔との甘い思い出。野球勝負の時間になっても現れない近藤敬輔は交通事故で他界してしまった。マリならプロになれると言われ「プロになったらサインくれよな!」と言われことを励みに頑張ってきていた。

そして2016年のペナントレース開幕戦が始まる。始球式のピッチャーはスーパーアバターデーでも登場した美崎翼。心臓手術に成功し無事に退院。キャッチーは神堂マリ。その一球が投げられて終了。

***感想コメント***

マウンドファーザー 1 (ビッグコミックス)

マウンドファーザー 1 (ビッグコミックス)

 

女性と専属コーチを基にしたプロ野球漫画。差別化が難しい野球漫画においてスポーツビジネス観点でも語られるのは斬新さを覚えた。野部利雄が書いた野球漫画は本作が二作目だが、前作の高校野球よりも本作のほうが好き。また登場する人物は架空なれど実在の人物をモデルとしている部分が多く野球好きとして読んでいて面白い。

他の野球漫画と違う点として論理的に語られているので通の野球ファン好みの漫画だと言える。野球理論がふんだんに使われており読んでいて勉強になる場面も。青春高校野球漫画には飽きたという人にはぜひおススメしたい漫画。

残念な点としては打ち切りが影響しているのか最終巻で辺里が高校生にチェンジアップを教える回があり何らかの因縁が生まれる伏線かと思いきや最後まで何もないのには肩透かしを食らった。