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【乙女戦争】感想ネタバレ第12巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2013年から2019年まで月刊アクションで連載していた『乙女戦争-ディーヴチー・ヴァールカ-』最終巻12巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 12 (アクションコミックス)

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 12 (アクションコミックス)

 

15世紀前半、中央ヨーロッパで巻き起こったフス派とカトリック派の熾烈な宗教戦争は、いよいよ終局に近付いていた。バーゼルでカトリック派と交わされた和平条件は、急進フス派のターボル、オレープ勢には受け入れられず、穏健フス派の聖杯派との亀裂が深まる。平和を希求するシャールカは両者の間に立って衝突を避けようとするのだが……。出会い、別れ、謀略、裏切り、憎しみ、そして愛……中世ボヘミアを舞台に繰り広げられる歴史ドラマ、ここに完結!!

目次

第56話 平和への道
第57話 禁断の同盟
第58話 孤児たちに帰る場所はなく
第59話 最後の戦い
最終話 笛と少女

12巻までのあらすじ

7年ぶりに仲間たちのもとへ復帰したシャールカだが、その頃フス派は神聖ローマ帝国の皇妃バルバラの立案した国境封鎖で窮地に陥っていた。戦争の行き詰まりを打開するためシャールカはターボル軍指導者のプロコプと共に和平の道を探る。そしてプロコプはフス派聖杯派の指導者らと、カトリック派との和平交渉のためバーゼルへ向かう。

仲間から裏切り者と糾弾されるシャールカだが、交渉を有利に進めるために大きな勝利が必要なのだと主張し、フス派の面々を説得する。かくて北方へ遠征したフス派軍は1433年9月、ドイツ騎士団と決戦、見事勝利を収める。一同はバルト海に到達し、多くの戦利品を得たのだった。

最終話までのあらすじ

フス派同士が争うことになったリパニの戦いは、カトリック諸侯と結んだ聖杯派の勝利に終わった。ターボル、オレーブ両軍は敗北し、プロクーベクは戦死。多くの仲間たちも斃れた。プロコプは死の間際、サーラとシャールカを逃がす。同じく死を免れたイスクラとともに戦場を離れようとしたとき、裏切られたと感じたエリーザの放った矢が、シャールカの目を貫いたのだった。

~最終話~

追いつめられたラトカとホトカはお互いの喉を突いて自殺する。エリーザは頭を強く打ったせいで記憶を失いシャールカのこともわからなくなってしまいレオンと一緒に戦場を離れる。黒騎士ヴィルヘルムはシャールカの側で待ち伏せしていたクリスチーニャに打たれ致命傷を負ってしまう。

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こうして一つの戦争が終わった。戦争継続を主張した急進フス派は壊滅し、バーゼル協約に基づいて和平が成立した。ボヘミアとモラヴィアではフス派信仰の自由が認められた。皇帝ジギスムントと皇妃バルバラはプラハに入城しボヘミア王及び王妃として戴冠を果たした。

だがジギスムントは間もなく世を去り、跡を継いだ女婿アルブレヒトも在位わずか二年で死去。ボヘミアの王権は大きく後退し、在来の有力貴族たちが国政を掌握していく。やがてポジェブラディ家のイジーが初めてフス派のボヘミア王となる。

戦闘的急進派が滅んだ一方、非暴力を唱えたヘルチツキーの思想を受け継いで生まれた「チェコ兄弟団」が戦争終結後、聖杯派と並ぶフス派の大きな流派となった。およそ二百年の間ボヘミアでは概ね平和なフス派の時代が続いた。

なおも戦い続ける者もいた。リパニの戦いの3年後、ヤン・ロハーチ率いる急進派の残党が反乱を起こしクトナー・ホラ近郊のシオン城に立て籠もって頑強に抵抗したが、やがて陥落し全員が処刑された。

国外に逃れて傭兵になる者もいた。ヤン・チャベクやヤン・イスクラなどの武将が傭兵団を組織し各地を転戦した。独自の戦術を駆使するフス派の傭兵は精強を誇り広く活躍したという。一つの戦争が終わっても戦いの場は他にいくらでもあった。

1438年ハンガリー東部トランシルヴァニア地方。オスマン軍の襲撃部隊がクラーラのいる村を襲う。追手に捕まり襲われそうになっているときに一人の女性が助けてくれた。その女性はシャールカだった!

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実は1434年5月30日リパニの戦い直後の夜に黒騎士によってシャールカは助け出されていた。フニャディ殿から頼まれていたとして最後の力を振り絞りシャールカを味方のいる場所まで連れてきた後に息を引き取る黒騎士。目を矢に撃たれたが骨に当たって眼球で止まっており九死に一生を得ていた。

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シャールカは助けた娘が成長した自分の娘クラーラだと気づいていない。サーラ・イスクラやヨハンも遅れて登場し、仲良く二人で話し合っているところに、クラーラの父上という言葉にお互い「え?」と驚いたのちに自分の娘だと気づいたシャールカは娘を抱きしめて完結。

***感想コメント***

歴史漫画の名作。歴史漫画といえば戦国時代や江戸時代など国内が多いが本作は中世ヨーロッパを舞台にしており、史実にはかなり忠実に物語は進む。恥ずかしながら読むまでフス戦争について知らなかった。日本人は無宗教と言われている中で、カトリック系とプロテスタントの対立は少し理解しづらい部分がある。

最初読んだときは各国の歴史や宗教対立や国際情勢を理解しなければいけないため難しいと感じ、画も好きなタッチではなかったため途中で諦めてしまったが今回完結したのを機会に改めて読み直してみると非常に面白かった。実在する登場人物含め中世ヨーロッパの宗教戦争についてはほとんど知らなかったのでウィキペディアで調べながら読み進めていった。シャールカは出産してスグに娘クラーラと離れ離れになったが最後は無事に再会することができハッピーエンドで終わったのも高評価。

日本人にはマイナージャンル間違いないフス戦争をこれほど面白く説明できているのは素晴らしいと思った。シリーズ全体を通じて高い理解度が求められるが、逆に良い勉強になった。歴史の教科書には載っていない歴史を詳しく知り事ができ、さらに勉強したいと思わせてくれた。できれば中学高校の時に読みたかった。漫画好きより歴史好きにおススメしたい。