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【ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章】感想ネタバレ第15巻(最終回・最終話・結末)まとめ

月刊少年ガンガンで連載していた原作:川又千秋、脚本:小柳順治、画:藤原カムイによるによる漫画『ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章』の最終巻15巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

あの頃の熱き想いが甦る!!カラー原稿の完全再現に、描き下ろしを多数収録!また未掲載の原稿を収録し、豪華特典を多数満載したファン待望の「完全版」堂々発売!!

これまでのあらすじ

アルスと分かれたキラとヤオは拳王の里で結婚した。しかし、二人ともアルスのことが頭から離れなかった。ポロンは究極魔法マダンテを完成させるため修業を始める。一方、異魔神と闘うアルスとアランに、アステアが合流。

三人が力を合わせてオメガルーラを異魔神の肉体を封印する。だが、闘いの直後アランが仮死状態におちいった。復活した世界樹の葉で生き返ったものの、アランの肉体は異魔神の魂に乗っ取られていた。途方に暮れる導士タオ達に精霊ルビスが語りかけた。

世界樹と異魔神は同質の聖核(セイントコア)を持っており、幻の月によってエナジーの増大した二つの核が融合したとき莫大なエネルギーが放出され、宇宙は滅亡する。それこそが異魔神の望みだと。ルビスの命にしたがいタオは世界樹を消滅させた。と同時に、空にルビスのメッセージが…。

本編あらすじ

イマジンの攻撃によって跡形もなく消えてしまったアルス…。と思いきや神仙術でアルスを上空に移動させていたイズナ。サポートしていたことに気づかれる。

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我が魂は勇者と共にあれり…。と呟き自身が鍛えた鬼刃ムラサメで殺される。

剣王キラと拳王ヤオが現れる。キラの剣王爆斬剣とヤオの羅旋掌破でさえイマジンには傷一つつかない。残念ながらそのレベルじゃ戦力とは言わんのだよ…と余裕の表情。

幻の月が幻魔剣の傷をふさぎ続けていると気づいたタオ導師。幻の月は人々の魂が結晶化しているため昇天魔法ニフラーヤを使えば魂を昇華させ月そのものを消すことができる。イマジンを倒すため、昇天魔法で月を破壊し始める。

そこに賢王ポロンが現れ、ついに聖戦士三人が揃う。絶大なるがゆえに一歩間違えば命と引き換えねばならず、瞬間的に全ての魔法力を消費する極大呪文マダンテを習得したポロン。キラとヤオが時間稼ぎをして、身を挺してイマジンの動きを止める。賢王ポロンが大賢者カダルさえもなし得なかった大魔法マダンテを放つ。

仲間を犠牲にして放たれた極大魔法は大爆発をおこし、キラやヤオの全力攻撃でも傷一つつけられなかったイマジンも「なんて技だ…」とダメージを受ける。ポロンも全ての力を使い果たして力尽き死んでしまった…。月が減っていることに気づいたイマジンは導師タオごと月を吹き飛ばす…。

イマジンの魔界の強力呪文『流星』によって壊滅的な被害を受ける勇者メンバー。次々と仲間が倒されていく中でアルスは最後まで諦めずに立ち向かう。

世界中から集まった魔法力をミナデインの一撃に託す。ついにイマジンを倒す!

思えばこれが…余の望みだったのかも知れぬ。余が本当に願ったのは自らの崩壊…そして破滅…。

イマジンの身体から世界樹の芽が飛び出し、急速に成長して世界樹が復活。そして花びらが舞う。

意識が遠のく…余は死ぬのか…。違う…!肉体が新たな変化を…!?ルビスの生み出した秩序の中に余が融合していくのか…。なんということだ…。あれほど忌み嫌い拒んできた秩序の…それが…なぜこのように心地好いのだ…世界が…あらゆるものが余の体に流れこむのを感じる…ルビスよ、お前は余をこのような形で受け入れると…許すと…。

イマジンとの戦いで死んでしまった仲間たちが生き返る。ティーエの持っていたムラクの札には世界樹の種が入っていた。世界樹は聖なる力の源。その種が異魔神の肉体を苗床に急成長した。「もしかしたらティーエの願いをお札が叶えたのかもしれない」と語るタオ導師。

一万年に一度咲くかどうかという美しい花まで咲いたため花びらは世界中にその聖なるエキスを運び、人々を甦らせてくれた。ティーエからは湖の女神と呼ばれる神話の時代コロボックルの祖先に魔州湖を守るよう命じた伝説の女神が現れる。その姿を見たタオはその人が精霊ルビスだと驚く。

今から百余年前かつての大魔王ゾーマに石の彫像へ変えられたルビスは勇者ロトによって解放された後…新たな大魔王イマジンと戦うロトの子孫を見守るため地上に赴いた。ところが、すべての聖なる力の源である世界樹が冥王ゴルゴナの手により朽ち果ててしまいルビスの力も日に日に衰弱する一方。そこでティーエという名の小妖精に魂を宿し、来たるべき戦いに備えていた。

勇者アルスは勝利の代償として何を望むか聞かれる。精霊ルビスの名において一つだけ望みを叶えるあげると言われ、不老不死の肉体も天界へ昇り精霊の座に列せることも許すと語るルビス。

アルスはその前にティーエについて質問すると、妖精ティーエの肉体はルビスの魂が宿っていた依り代。ルビスの魂が抜け出した以上そこに残るのは単なる抜け殻。世界樹のエキスを受けたとて生き返ることはないと言われショックを受けるアルス。

ティーエに再び命を与えてほしいと願い出る。

わかりました…ティーエが生き返れるよう私の魂の一部を彼女に与えましょう…。あなたは私の思惑さえも超えた真に素晴らしい人間なのですね…。

イマジンの魔力によって姿を変えられ記憶まで奪われていた両親と再会するアルス。泣きながら抱擁するアルスと、それを祝福する人々。こうして世界に平和が訪れた…。

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その後、弟子を指南している剣王キラ。ヤオに呼ばれ急いで着替えてポロンの結婚式に出かける準備をする。アランとアステアはオーブを封印。竜王も甦っている。ドラクエファンにとっては懐かしい恰好。

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イヨとイズナはすでに結ばれており、ポロンの結婚式に参加する。

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その後、ポロンはサクヤと結婚するが、結婚式直前に逃げ出そうとする。屋外で騒いでいると一人の少年が丘の上に立つ人影を見つける。勇者アレスと妖精ティーエの後ろ姿が映し出されている…。

***感想・評価・考察***

1991年から1997年まで連載していたファンタジー漫画。ドラクエ好きにはたまらない作品だと言えます。今回の完全版では大幅に加筆されたため以前の単行本とは最終回の内容に大きな違いがあります。

以前は絵だけで表現されていた部分が完全版では台詞が追加されており、異魔神と世界樹の関係性、精霊ルビスと妖精ティーエの関係性、タオ導師が消えた意味、両親との再会が追加されています。

あとがきによると連載当時ネーム段階で100ページ超になってしまい泣く泣く60ページに削ったことが心残りであったことが書かれています。

今回の完全版は完全バージョンで描かれているだけでなく、今まで見過ごしていた修正箇所を全て加筆修正されておりカラー彩色など完全版の名に恥じぬ仕上がりになっています。初めて読む人・改めて読む人どちらにとっても満足のいく内容です。

現在はヤングガンガンで続編『ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~ 』が連載されています。アルスや仲間たちのその後も描かれており二倍楽しむことができます。