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【シャトゥーン〜ヒグマの森〜】第3巻(最終回・最終話・結末)まとめ

ビジネスジャンプで連載していた『シャトゥーン〜ヒグマの森〜』の最終巻3巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

シャトゥーン?ヒグマの森? 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。救助を求め決死の逃避行を続ける薫、美々、瀬戸だったが、怒り狂うヒグマは執拗なまでの執念で、全ての希望を粉々に打ち砕き……人とヒグマの最終決戦が始まる!!

本編あらすじ

生存者の土佐薫、娘の美々、土佐の同僚である瀬戸祐介の三人は数時間の距離の雪崩観測所へ雪上車を取りにいかず、最低でも二日以上かかる研究林庁舎を目指す。途中、吹雪になり雪洞で休憩しているときに土佐薫と瀬戸祐介はいい感じになる。

翌日またしてもギンコに襲われる。瀬戸は土佐を守る為に果敢にもギンコに立ち向かうが手にしていた槍はヒグマの体重を支え切れず折れ殺される。二人の目の前で二十分かけて瀬戸の頭を食い尽くして、身体をくわえて振り返りもせず笹やぶに入っていった。

絶望の中、研究林庁舎に向かう途中で行方不明だった密猟者の西と合流。西は研究小屋の床下に隠されていたと思われる死体について話し出す。あの死体はヒグマに殺されたとされている夏目先生の死体だった。ヒグマは腐った肉が好きだが、ギンコは教授の腐った匂いを嗅ぎつけて喰うためにきたと推測する。

危険な西は縛り上げて二人は樹上にあるオジロワシの巣で睡眠をとる。そこにもギンコが襲ってくるが、ウォッカを浴びせて火達磨にして撃退。ようやく研究林庁舎に着くも、そこにはメチャクチャに破壊された車と、もはや原形をとどめていない惨死体があった。

建物に侵入した薫は警察に電話している最中にまたしてもギンコに襲われる。美々が咥えられる(ちょっと力を加えられたら簡単に首や腕なんて食いちぎられるのに、よく死ななかったね)。チェーンソーも効かないギンコ。絶体絶命の中で雪上車が現れ、まさかの土佐昭が登場し助けてくれる。雪崩観測所に向かった土佐昭はギンコに襲われ死んだかと思われたが怪我を負いながらも生きていた!そして雪上車の中には西もいたが直後に西はギンコに襲われ死亡。

残った昭、薫、美々は庁舎に立て籠もる。そこで研究小屋に隠されていた死体について問いただした薫はついに真実を知ることになる。2年前に動物カメラマンがヒグマに殺された事件は本当は夏目先生が殺したのだった。カメラマンと揉みあっているうちにナイフで刺し殺してしまい、死体を埋めようとしたところヒグマに死体を喰われたのが事件の真実だった。

その後、罪の意識に耐えられなかった夏目先生はカメラマンを殺めた半年後に研究小屋で首を吊った。明が小屋の床下に先生を埋めたため、捜索しても死体が見つからないとなりヒグマに食い殺されたとマスコミに騒がれたのだった。

そうこうしているうちにギンコが建物に侵入し、昭は奮闘虚しく死亡。最後は薫がブルドーザーを使って崖下にギンコを落として辛くも生き延びる。

***感想コメント***

シャトゥーン?ヒグマの森? 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)

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動物パニック漫画として非常に恐かった。グロさよりも恐さを追求したような本作。熊による被害では日本史上最悪と呼ばれている『三毛別羆事件』を参考にしている部分が見受けられるが、実話をモチーフにしていることがさらに恐怖を駆り立てた。

山で起きているパニックホラー漫画として『モンキーピーク』が連載中だが、現実に起こりうるという意味では本作のほうがリアリティがあり恐い。特に前半のバーヤネンが食い殺される場面はトラウマレベルの怖さ。実際に生きたままヒグマに食われることを想像するだけで寒気がする。映画『ディープ・ブルー』など鮫を題材にした動物パニック系は多いが、仮想上の動物にはないリアルな怖さが本作にはある。

最後まで生き残った土佐薫と娘の美々のその後が気になる。ギンコを倒したとはいえ雪山の中で薫はかなり重症を負っているが大丈夫なのだろうか。二人とも無事に救出されたのかが気になった。エピローグが無いのが心残りになっている。

日本で生活していると、どうしても人間が食物連鎖の頂点に君臨する感覚になる。改めて考えてみると日本に生息している動物の中で『人間』を食料にできるのがヒグマだけであることに気づく。イノシシやサメも人間を襲うことがあり死亡例もあるが、人間をエサとしては見ていない。恐ろしい生物と我々は共存しているのだと思い知らされた。アイヌ民族がヒグマを神として恐れ敬っていたのも頷ける。

人間が武器を持たない限り絶対に勝てないヒグマだが個体数は激減している。もちろん人間による駆除や、人間による自然破壊が原因だ。ヒグマよりも生態系では下であり捕食対象であるはずの人間がヒグマを追い詰める。生物界ではありえない出来事だ。ある意味一番怖いのは人間なのかもしれない…。

ヤングジャンプで連載している北海道を舞台にしたサバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』で一気に熊の恐ろしさが広まったと思うが、ゴールデンカムイは熊との戦いは少ない。名シーンはやはり第七師団とヒグマと闘う場面(第2巻8話)。残酷なシーンかもしれないが、ヒグマの脅威が存分に描かれている漫画だと思う。