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【進撃の巨人】感想ネタバレ第1巻まとめ

別冊少年マガジンで連載中の『進撃の巨人』感想ネタバレ第1巻まとめ

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者:諫山創
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 

手足をもがれ、餌と成り果てようと、人類は巨人に挑む!! 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の戦いが始まってしまう。――震える手で、それでもあなたはページを捲る。超大作アクション誕生!これが21世紀の王道少年漫画だ!!

目次

第1話 二千年後の君へ
第2話 その日
第3話 解散式の夜
第4話 初陣

本編あらすじ

いつのまにか寝てしまっていた少年の名はエレン。夢の中での少女は顎くらいのボブカットでしたが、目覚めたエレンの前にいたのは肩よりも伸びたセミロングの少女。二人で薪ひろいに来ていたようです。彼女の名はミカサ。

夢と現実の境が曖昧なエレンは「すっげー長い夢を見ていた気がするんだけど…」と語る訝る彼を見てミカサが一言。「どうして泣いてるの?」エレンは無自覚に両目から頬を伝う涙を流していた。

黒バックに「845」の文字。作中で「845年」という暦のことでした。エレンとミカサは帰宅途中に門番の兵士ハンネスが勤務中に酒盛りしているのを発見。

巨人が攻めてきたら戦えるのかと激しく叱責しますが、ハンネスと仲間たちは意に介さず、エレンに対して100年間巨人が攻めてきたことは一度もなく、壁は50mの高さがあり、巨人がどうこうできるとは思えないとして「危険を冒して外に行こうとする調査兵団はバカ」とまで言う兵士。

「一生壁の中から出られなくても…メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃまるで家畜じゃないか…」エレンの言葉に大人は呆れ顔。この世界ではこういった価値観は異端、あるいはガキの戯言といった扱いのようです。

そこへ話題に出たばかりの調査兵団が凱旋。英雄の凱旋だと多くの人が見物に詰めかけますが、そこから見えたのは満身創痍で意気消沈した敗残兵の列。解説役の街の住人が言うには100人出ていって帰ってきたのは20人もいないとか。

そこへ兵士の母親が駆け寄り息子の安否を問いますが、差し出されたのは人間の右腕が入った袋。残りは巨人に食われてしまったようです。悲しみのあまり泣き叫ぶ母親。息子の死は人類の役に立ったのですよねと、指揮官に詰め寄ります。

「もちろん―!…イヤ…今回の調査で…我々は今回も…何の成果も!!得られませんでした!!私が無能なばかりに…!ただいたずらに兵士を死なせ…!ヤツらの正体を…!突き止めることができませんでした!!」

しかしエレンは諦めません。両親の反対にも「ここで誰も続く人がいなかったら、今までに死んだ人たちの命が無駄になる!」と抵抗しますが、父親は思春期の息子と真面目に向きあおうとしません。母親のカルラは当然怒りますが父親は「人間の探究心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」と語って誤魔化しました。

父親は「帰ったらずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」と首にかけた鍵を見せます。家を後にする父親の後ろ姿、母親は調査兵団なんてダメよと念押しします。

場面変わって街の路地裏、一人の少年がいじめられています。少年はお利口さんだけど力が弱い。理屈で勝てないと分かったいじめっこ3人組は「うるせえぞ!」とさらに殴ろうとします。そこを通りかかったエレンは鬼の形相で止めに入りますが、いじめっこ3人組もやる気満々。

「あの野郎今日こそぶちのめすぞ!」と身構えて臨戦態勢ですが、エレンの後ろにミカサの姿を認めると「だ、駄目だ!ミカサがいるぞ!」と泣きながら脱兎のごとく逃げ出しました。怖がり方が異常。ミカサとは一体何者?助けられた少年も、いじめっこ達はミカサを見て逃げたんだと理解しているようです。

いじめられていた彼の名はアルミン。いじめられていた理由は「外の世界に行くべきだ」と主張したからで、エレンと同じ異端児です。王政府の方針として外の世界に興味を持つこと自体がタブーとされ、そのように教育されているが、エレンとアルミンは外の世界に興味を持っている。

「100年壁が壊されなかったからといって、今日壊されない保証なんかどこにもないのに…」唐突にアルミン先生の講釈が始まったと同時に、ものすごい地響きが起こり、空気がビリビリと震えます。見回すと、壁の向こうから立ち上る黒煙。明らかに異常事態です。

そして壁の上部に、巨大な手が!直後に50mの高さの壁の向こうから、巨人がニュッと顔を出しました。ちょっと掴んだだけで壁にはヒビが入っています。巨人は右足を大きく後ろへ引き、そして思いっきり壁を蹴ります!!一発で壁を蹴破って穴が開き、そこをめがけて大小の巨人が群れをなして近寄っていきます。

その日人類は思い出した
ヤツらに支配されていた恐怖を
鳥籠の中に囚われていた屈辱を…

第2話 その日

前回のラストから時間が進み、5年後になっています。ここで「今から107年前に人類が巨人に食い尽くされるという事件が起こった」「街の住民の祖先が壁を作って生存領域を確保した」ことが兵団指揮官の口から語られます。物語はここでまた5年前、前回のラストで語られた惨劇の日へと巻き戻ります。

突如出現した超大型巨人は足で壁の門扉部分を蹴り飛ばし、大穴を開けます。飛び散った壁の破片があちこちで民家や施設を直撃、街はすでに大被害。パニックを起こし逃げ惑う住民。エレンとミカサは自宅へ駆け戻りますが、そこには破片が直撃して全壊した自宅と、瓦礫に挟まれて身動きが取れなくなった母・カルラがいました。足が挟まれているものの、見たところ命の別状はないようです。

瓦礫をどかして母を助けようとするエレンとミカサですが、街の中へ次々と巨人が侵入してきました。自分をおいて逃げるよう諭す母。従わないエレン。「母さんの足は瓦礫に潰されてここから出られたとしても走れない…わかるだろ?」「オレが担いで走るよ!」「どうしていつも母さんの言うこと効かないの!最期くらい言うこと聞いてよ!」互いに互いを守りたい一心での、命がけの親子喧嘩です。

そうこうしているうちに巨人が一体、現場へ到着してしまいました。そこへ疾風とともに駆けつけた兵士がひとり。ハンネスだった。しかし、母カルラはハンネスに子供たちを連れて逃げるように懇願します。

ハンネスは「見くびってもらっちゃ困るぜカルラ!恩人の家族を救ってようやく恩返しを―」カルラに泣いて頼まれたハンネス、逃げて確実に2人だけ助けるか、戦って全員助けるか。ハンネスはここでググッと力を込めて、手にした刀を握り直します。

気合をこめて巨人に睨みつけたハンネスだが、巨人と目があった途端、蒼白な顔でエレンとミカサを担ぎあげると、その場に背を向けて後退!見送るカルラは安堵して「ありがとう…」と呟く。

カルラの脳裏に突如蘇ったのはこれまでの日常の一コマ。家族団らんの食卓風景でした。遠ざかっていく子供たち、それと一緒に遠くなる日常。カルラは思わず「行かないで…」と本音を漏らしますが、叫ぶまいと必死で口を手で覆います。

母としての強さ、そして人間としての弱さ。カルラは、巨人につまみ上げられ、手のひらで握りつぶされ、口から盛大に血を吐いて絶命。ゆっくりと巨人に噛み砕かれ、胃の中へ送られました。服ごと。ミカサはカルラの捕食シーンで顔を背けましたが、エレンはハンネスの背中から、それを目に焼き付けるように凝視していました。

安全な場所まで来てエレンはハンネスの肩から降りると、当然激しく叱責します。ハンネスの涙ながらの告白。「お前の母さんを助けられなかったのは、お前に力がなかったからだ…」「オレが巨人に立ち向かわなかったのは…オレに勇気がなかったからだ…すまない…」大の大人に泣いて謝られたエレン少年。拳の持って行きどころがありません。一方ミカサはあまり感情的になる様子がなく、その代わりにズキズキと頭痛を感じていました。そしてボソリと「あぁ…またこれか…」。冷めた目でつぶやきました。

避難民を乗せた船が川を登るため出航します。近くの門では住民の避難が完了する前に門を閉じるかどうかで口論が起こっていました。曰く、「この門を破られたら次の壁まで人類の活動領域が後退する」とのこと。地図をみると、人類の生存圏は円形の壁がぐるりと3重に重なっていて、いわば「本丸」「二の丸」「三の丸」を形成しており、その外壁から凹凸のように飛び出した出島みたいな構造の部分があります。

今回突破されたのはこの出島(シガンシナ区)の先端の扉。そのため緊急時には出島だけ封鎖すれば壁本体の中は守れるというわけです。今争っているのはその本命である「三の丸」(ウォール・マリア)への入り口です。

そこへ突如、高速で移動する「武器が効かない」巨人が現れ、門に右肩で見事なタックルをぶちかまします!これで人類の生存エリアは「本丸」と「二の丸」だけになってしまったと。こういう大雑把な陣取り合戦が行われているようです。

絶望が人々にたちこめる中、エレンは泣きながらも立ち上がります。「弱い奴は泣き喚くしかないのか!?駆逐してやる!この世から…一匹残らず!!」涙とともに、強い意志の炎が灯った目でその光景を焼き付けるエレンでした。

ここまでが5年前の「あの日」の回想シーンです。場面は現代、850年の兵団訓辞へと戻ってきます。軽く人類の生存エリアについて説明があった後、上官が目の前の兵士たちに向かってこう言います。

「本日諸君らは訓練兵を卒業する」…彼らは兵士になりたての少年少女たちだったのです。続いて成績優秀者が発表されます。1位(主席)はミカサ、エレンは5位の成績。アルミンも列にはいますが、10位以内には入れなかったようです。

「今度は人類の番だ」「今度は人類が…巨人を食い尽くしてやる!」

第3話 解散式の夜

訓練兵団を卒業した兵士たちの進路は3つ

・駐屯兵団(守備兵力)
・調査兵団(壁外調査の担当)
・憲兵団(王の近衛兵・成績上位者のみ)

駐屯兵と調査兵は自由に選択できるようです。寄宿舎の食堂で卒業生たちが語らっています。ジャン・キルシュタインとマルコ・ボット。ふたりとも成績上位で表彰されていました。理由は違えど、二人共憲兵団を志望。ジャンは内地での快適な暮らしという特権のため。マルコは王の近くで働けるという栄誉のため。

ベルトルト・フーバーも憲兵団。アニ・レオンハートも憲兵団志望ですが、ジャンに向かって「あんたと一緒だとは思われたくないわ」とちょっと不快感あらわです。そこへ食って掛かったのは主人公エレン。ミカサが止めます。ジャンは自分は現実主義だと前置きし、4年前の出来事について語り始めました。彼の言うところを整理すると、

・人口の2割を投入して領土奪回の総攻撃を仕掛けたが、ほとんど全員が死んだ
・巨人を1体倒すのに30人が死んだ
・地上にいる巨人の数は人類の30分の1どころではすまない

要するに、人類は巨人に勝てないというのがジャンの持論でした。対するエレンも負けていません。巨人に物量戦を挑めば負けるのは当然、情報が蓄積され戦術が発達すれば希望はあると夢を語りました。外の世界を探検したい。彼の内面は5年前の惨劇当時から変わっていなかったようです。

そして始まる殴り合い。エレンは対人格闘の成績でミカサについで2位。ジャンの肝臓へ左アッパーを叩き込みます。ミカサの仲裁で場を収めましたが、ジャンは捨て台詞で「いつもそうやってミカサにおんぶに抱っこだ、そのまま調査兵団にもミカサを巻き込むつもりだろ!」と言い放ちます。

ミカサに質すと確かに彼女は調査兵団を志望しており、その理由はエレンを守るため。曰く「エレンは私と一緒にいないと早死にする」「人生が続く限り…一度死んだ私を再び生き返らせた恩は忘れない」。先ほどの喧嘩の仲裁でもわかるようにこの5年間、感情的になりやすいエレンをいつも諭してきたのはミカサだったのでしょうね。

二人を呼びに来たアルミン。彼もまた調査兵団を志望していました。いじめられっ子だった昔と変わらず、彼は体力的に人より劣っているようです。その反面、座学は同期トップとのことでした。

ここで久々登場のハンネス。今は駐屯部隊長に出世していました。前回疑問だった、エレンの父親が恩人というエピソードを聞けます。ハンネスの奥さんが伝染病にかかり、大勢がその病気で亡くなった時、エレンの父であるイェーガー医師が抗体を持って街に現れ、みんな助かったのだと。

なぜエレンの父は抗体を持っていたのか?どこから来たのか?謎の多いイェーガー先生ですが、5年前に妻であるカルラが亡くなった後にエレンと会っています。が、その後で消息不明になったそうです。最後に会った時、イェーガーは泣きながらエレンに太い注射をしています。何の薬なのかはわかりませんが、記憶障害を引き起こす作用があったらしく、エレンがその時のことを思い出そうとすると激しい頭痛がする模様。

翌日、同期生たちと一緒に壁の上に設置された大砲の整備をするエレン。同期の中にはエレンが語った壁外を探検する夢や巨人を打ち倒す希望に感化され、調査兵団を志す者がチラホラ出始めたようです。

訓練兵、すくなくとも100人単位で在籍していたはずです。訓練がどれくらいの期間かはわかりませんが、その中で最終的にトップ10に入るというのは並大抵のことではなく、かなりの目的意識がなければ果たせない偉業だと思われます。それだけ憲兵団に入って特権的な待遇を得るというのは魅力的かつ切実な願いであったわけです。

それを簡単に捨てられるくらいならば、最初からトップ10は他の人に譲れば良かったのに…11位の人が死ぬほど悔しい思いをしているに違いありません。そこへサシャ・ブラウスが脈絡もなく肉を持って登場。「上官の食糧庫からお肉盗ってきました」周囲の反応は一様に「お前…本当にバカなんだな」「バカって怖えぇ…」。

ここで分かるのは、土地が減って肉の生産量が減り、食肉が貴重品になったこと。皆でその肉を食い、腹をくくって土地を奪還し、そして牛も羊も増やそうぜ!前向きな少年少女たちのささやかな決起集会です。

「あれから5年経った」「3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく人類は尊厳を取り戻しつつある」「勝てる人類の反撃はこれからだ」少し強いながらも爽やかな風がエレンの頬をなでます。エレンの顔も険がとれて清々しく、凛々しい表情。

次の瞬間、何の前触れもなく目の前に突如あの日と同じ超大型巨人が姿を表しました!もう本当に目前、数メートルの距離に巨人の顔です。巨人出現にともなう熱風で兵士たちは吹き飛ばれて壁から転落。腰につけた立体機動装置を使い、難を逃れます。

そうしている間に巨人はまたしても壁を蹴り壊して破壊!兵士たちに絶望の色が広がる中、エレンはいち早く思考を切り替え班員に応戦を指示。「これは好機だ絶対逃がすな!壁を壊せるのはこいつだけだ!こいつさえ仕留めれば…!」再び壁を登ったエレン。巨人と目が合います。「よう…5年ぶりだな…」

第4話 初陣

5年ぶりに前触れもなく出現した超大型巨人は早速壁を蹴破る。エレンも立体機動を使いこなし果敢に攻め立てますが、急所へ迫った瞬間、巨人は出現時と同様に煙の中へ消えてしまいます。

超大型巨人は消えてしまいましたが、壁には穴が開いたまま。ここからまた巨人が侵入してきますので、住民は一斉に避難を開始します。「調査兵団は壁外遠征中で出払っているのでお前たちが戦え」エレンたち訓練兵あがりが住民の盾になって時間を稼げというお達しなわけです。「大丈夫だよハンナ…僕が必ず君を守るから」「フランツ…」

さてパニック気味のアルミンがいうことには、壁に空いた穴は縦8メートル。そしてこの穴をすぐに塞ぐ技術は今の人類にはない。穴はふさげない、なので街を放棄する。住民が逃げるまで命張って耐えろ。敵前逃亡は死罪!かなり大胆な捨て駒作戦です。

明日から憲兵団として内地へ行けるはずだったジャンは狼狽し、同期生は緊張と不安で神経がやられたのか嘔吐しています。そこへ「大丈夫!?」と声をかけ背中をさするクリスタ・レンズ!天使ですね!

ミカサはエレンに「戦闘が混乱してきたら私のところにきて」と耳打ちします。ミカサは何が何でもエレンと離れたくないようです。が、上官からミカサは後衛部隊として住民の直援に回るよう命令が。ミカサは食い下がりますが、エレンに「なにテメェの勝手な都合を押しつけてんだ!」と一喝&頭突きで諭され、珍しく弱気な顔を見せながらも命令に従います。

「でも頼みがあるひとつだけ…どうか…死なないで…」。ここで回想シーンが入り、巨人の生態についての講義風景。講師の話のポイントは

・巨人には知性がない
・人間以外の生物には関心がなく、人を食うことだけが行動原理
・生殖器がなく繁殖方法は不明
・体が高温を発している
・食事は必要なく、人を食うのは食べるためではなく殺すため
・頭を吹き飛ばしても数分で再生する
・うなじの肉を大きく切り取ると死亡する

謎だらけの生態。巨人にとって人間は食物ではないのにわざわざ食べるのはなぜでしょうか?数分で再生する際に、その質量とエネルギーをどこから供給するのでしょうか?不思議です。巨人はいわゆる普通の「生物」とは違った概念のものなのでしょうか。

決死の状況ですが、緊張するアルミンにエレンは不敵な笑みで語りかけます。「この初陣で活躍しとけば」「スピード昇格間違いなしだ!!」アルミンの他にもトーマスや黒髪をお下げにした少女も笑顔を見せ、一斉に前進を開始します。

前進したエレン率いる34班、早々に奇行種の巨人と遭遇します。行動が予測できないタイプなの?反応が遅れ、トーマスが口にくわえられてしまいます。涙目で絶望といった表情のトーマス、エレンと目があった瞬間、巨人に食べられてしまった。

立ち去ろうとする巨人に逆上して追いすがるエレンですが、すぐ真下に別の巨人が口を空けて待っていました。バグン!エレンは左足の膝から下を噛み切られてしまい戦闘不能!骨から筋肉から丸見えで失神。

エレンから他の班員へ標的を変えた巨人。残った班員が一斉に上から襲い掛かります。アンカーを撃ち出し巨人の背後から攻撃を加えるのがセオリーですが、巨人一体に3人が難なく薙ぎ払われてしまい、二人が両手で補足、一人が壁に体を強打して脳震盪のような症状でダウン。彼らがゆっくりと食われていく様を見ながら、アルミンはその現実離れした光景に硬直し、身動きできずにいました。

茫然自失になったアルミンは巨人に捕まり、その口の中へ放り込まれた。そこへ決死の覚悟で飛び込み、救出を試みるエレン!片足がない状態でよく跳躍した!エレンを立ち上がらせたのはアルミンとの幼い日々の思い出。まだ彼らが生家で暮らしていた頃の話。アルミンは禁制の「外の世界」について書かれた本を見つけてきて、エレンに中身を説明します。壁の外には海という塩水でできた水たまりがあること、炎の水、氷の大地、砂の雪原、目を輝かせながら語るアルミン。

最初は鼻で笑っていたエレンも、徐々に引きこまれていきます。エレンの「外の世界を見たい」という欲求の原点はここでした。壁の中は塩が希少であり、液体燃料が存在しない。雪は降るが地面が凍結するほど寒くはない地域にあるようです。

エレンは巨人の口の中からアルミンを引き摺り出すと、力を振り絞って外へ放り投げます。「なあアルミン…お前が…お前が教えてくれたから…オレは…外の世界に…」

もはや息も絶え絶え、弱々しく語りかけるエレン。アルミンを求めて手を伸ばしますが…アルミンの目の前でエレンは巨人に食べられてしまった!!