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【シライサン】感想ネタバレ(最終巻・最終回・完結)まとめ

乙一によるホラー小説『シライサン』漫画版の感想ネタバレまとめ。

シライサン (SPA!BOOKS)

シライサン (SPA!BOOKS)

  • 作者:乙一
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Kindle版
 

オカルト趣味だけが生きがいの、空気のように目立たない女子高生トリコはいつもの古書店で一冊の本を手に取った。そこに書かれていた『目隠し村』の伝承のとりこになった彼女は翌日、同じクラスの男女グループに伝承をベースにした怪談話を披露。

すると後日、話を聞いた男女が次々と『眼球破裂』という謎の死を遂げていく。トリコは急遽オカルト部を結成し、目隠し村の呪いに立ち向かう。存在を知った者を呪い、目をそらした者を死に誘う『シライサン』。それと目が合った女子高生トリコは、もう空気ではいられなかった。

本編あらすじ

怪奇や幻想の世界に浸るのが好きな女子高生トリコはいつもの古書店で一冊の本を手に取った。そこに書かれていた『目隠し村』は偶然にも自分が住んでいる地域だった。

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かつて朝廷は騒乱を鎮めるために全国の寺社に調伏を依頼した。調伏の記録は今も全国の寺社に残っているが、資料の中に墨で塗りつぶされ記憶から抹消されようとした地名がある。その土地こそが目隠村である。

目隠村は強力な祈祷者の血縁で作られた村で、日清戦争や日露戦争の際にも調伏の祈祷が行われた。その頃、ある少女が生まれた。少女の祈祷は雨乞いや病気の回復だけでなく調伏のチカラも絶大であった。村人の中には彼女を神と同一視する者もいた。

しかし、太平洋戦争の始まりに軍部の人間が調伏を依頼したところ祈祷を中断し日本の敗戦を予言したことで軍関係者を怒らせてしまった。少女の母親を人質にとり無理矢理調伏を行わせたが、調伏は失敗に終わりその反動で少女は一切の力を失った。

少女の母親は非国民として凄惨な拷問を受けた。ある日、拘束を担当していた軍の幹部が急死し、少女の母親が二度と祈祷ができないように両手の指を全て切り落とし、祈祷の言葉を封じるため舌も切断された。

少女も調伏の失敗の代償として呪いがはね返ってきて精神を病んでしまったため村の人間は少女を蔵に閉じ込めた。少女の母はその間に孤独の中で死んだ。少女は村人を、この世の全てを憎みながら蔵の中で死んだ。遺体には村の風習から両手に穴を開けてヒモを通し、小さな鈴がつけられ火葬された。

その後、村の数名の若者たちが同じ夢を見るようになった。その夢には共通して『シライサン』という女が現れたという。まもなく村の者たちは奇怪な夢を見て眼球を破裂して死ぬようになった。やがて村は全滅した。死の直前に少女は呪いの力を取り戻し、全員の死を望んでいたのだった。

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その伝承のとりこになった彼女は翌日、同じクラスの男女グループに伝承をベースにした怪談話を話す。その話を聞いた一人の栗山沙也加は、コンビニでバイトをしていたときに突然の停電に見舞われてしまい、謎の鈴の音と共に不気味な女性が近づいて来た。アルバイト仲間が沙也加の下に駆けつけたときには眼球が破裂して死んでいた…。

それから次々とその話を聞いた男女が次々と『眼球破裂』という謎の死を遂げていく。トリコは沙也加が死んだ責任と次の標的は自分ではないかと恐怖する。落ち込んでいる姿を見て理由を聞かれたトリコは、オカルト研究会メンバーのタルホ、国広リキオ、杉山光一らに事情を話す。

トリコは呪いを解く方法を探すが、手掛かりを見つける事すらできない。そこに転校生の白石が登場。白石はこの地方にあった目隠村から逃げ延びた生き残りの末裔で「シライサンと闘えるのは俺一人だ」「シライサンが目の前に来たら絶対に目をそらすな」と話す。

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白石家で代々受け継いできた武器・短刀を取り出す。短刀は部員の呪いに反応して、薄く光っている。白石の両親はシライさんにやられて死んでしまい、姉は精神を病んでしまっていた。白石自身も片目の視力を失った。

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学校でシライサンと対決するオカルト研究会メンバー。杉山光一が早々にやられる。タルホはトリコに「僕と結婚してください!」と絶叫しながら告白。それは無理との返事と同時に眼球が破裂し死亡。

短刀で斬りつける白石だが、シライサンは少しずつ実体化しながら巨大化する。屋上で対決することになり、鈴が弱点だと考えた国広リキオは鈴を強引に引き千切るが、逆効果で殺されてしまった。残されたトリコと白石は裏山にあるとされているシライサンの母親のお墓を、シライサンを引き連れながら探しに行く。

シライサンは巨人の様に大きくなり『もののけ姫』に登場するシシ神の夜の姿になる。なおも斬りかかる白石に「斬るなら憎しみの連鎖を斬ってよ!」「くさったコメンテーターみたいなぬるいこと言ってんじゃねえ!」と口論しながらも墓を見つけることができた。

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お墓の前まで行くとシライサンは蒸発し、憎しみが浄化された。トリコは現実の中で呪いに囚われている人を救うためにオカルト研究を続けていく決心をする。

全ては解決したかに思われた…。しかし、ユーチューバーのホラキンは杉山光一が死ぬ前に作っていたオカルト研究部のホームページを見つけてしまい、そこに書かれていた都市伝説をネットで紹介しようとする。『シライサン』の言葉を出した途端に眼球が破裂して死んでしまった。動画の最後には鈴の音が鳴っていた…。

***感想・評価・考察***

小説 シライサン (角川文庫)

小説 シライサン (角川文庫)

  • 作者:乙 一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: 文庫
 

小説のコミカライズ版。崇山祟が【漫☆画太郎】に似た個性的なタッチで描き上げる。片田舎の村落で生まれた天才超能力者が、その能力故に不幸な死を迎え、無差別に怨念を広げていく設定は『貞子』に近いものがある。ホラーでありながらギャグ要素を交えているのが独特で面白いが、ホラーを純粋に楽しみたい人からは評価されづらいと思う。

2020年1月に映画が公開予定で主演は飯豊まりえ。映画はどの程度小説に忠実なのかは不明だが、少なくとも映画のあらすじとキャスト配役を拝見する限りでは漫画と映画はストーリーが完全に別の模様。

ホラー系は効果音を演出できないので漫画だと恐怖感が伝わりづらいのが欠点。特にホラー系作品の評価にグロ描写は大きく関わってくると思うが、漫画よりも映画のほうがグロ描写を上手に表現できるので期待している。