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【死役所】感想ネタバレ第15巻まとめ

月刊コミック@バンチで連載中の『死役所』感想ネタバレ最新第15巻まとめ。

死役所 15巻: バンチコミックス

死役所 15巻: バンチコミックス

  • 作者:あずみきし
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: Kindle版
 

“はい、私が殺しました”ありふれた時間を 噛み締めたことはありますか? 魂抉る死者との対話、贖罪の第15巻。

第69話 私が殺しました①
第70話 私が殺しました②
第71話 普通の恋人①
第72話 普通の恋人②
番外編 たらい回し

本編あらすじ

第69話 私が殺しました①

シ村は第一発見者として警察から職務質問をかけられるが、複雑な家庭の事情を言いたくないから咄嗟に妻は入院中だと嘘をつく。しかし、その嘘はすぐにばれてしまう。娘の美幸を司法解剖すると胃の中から絵の具や土が出てきて、警察はシ村を容疑者と決めつけて疑うようになる。

第70話 私が殺しました②

取り調べは何日も続く。シ村は娘の殺人を否定し続けるが、警察による暴行や恫喝による取り調べは連日続き、次第にシ村は精神的に追い詰められていく。ついには警察の洗脳されてしまい「私が殺しました」と犯行を認めてしまった。 

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死役所に場面は戻り、同じく冤罪の金子行亮を成仏課に送り届ける。その後、書庫で市村美幸の成仏許可申請書を無言で見つめるシ村。そこに交通事故死課の松シゲが現れ、退出する一瞬だけ冷酷な目で見つめる。シ村もその目線には気づいているような顔をしているが…。

普通の恋人

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駒形真名人(27歳)の話。歩いていたら頭に何かがぶつかったと記憶しているが詳細な記憶がないため、死役所のどの課にいけばいいかわからなかった。シ村の案内によって人為災害死課や生活事故死課に行くもデータにないため、別の死亡理由であることがわかるが、本人が覚えていない。

駒形は一人で死んだ理由を思い出そうとする。若い頃に首吊り自殺をしたが、失敗に終わった過去がある。駒形は男性が好きな同性愛者だったが、それに思い悩んだ末の自殺だった。駒形は『才』と名乗る男性・中田と文通をしており、お互い同性愛者である悩みを打ち明け合う友達だった。

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その後、二人は実際に出会う約束をする。二人はすぐに打ち解け合い、お互いの悩みをなんでも話し合う仲になる。そして才から普通に付き合ってくださいと告白し、一緒に暮らすようになる。幸せな時間を過ごすが、ある日、家の外で真名人が突然倒れた…。

真名人が倒れた原因は脳卒中(くも膜下出血)だった。意識不明の植物状態になりながらも何度も見舞いに訪れる中田。真名人の両親には本当のことを内緒にしたまま命の恩人だとして。在宅介護に変更しても家に訪れる中田。中田は真名人と二人きりになったときに庭先で「俺のこと見つけてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝える。真名人にはその言葉は聞こえているのか…。

死役所に戻り、全てを理解した真名人。本当は27歳ではなく、真名人が倒れてから18年の月日が経っていたので45歳だった。真名人はいつ目覚めるかもしれない自分の為に人生をかけて尽くしてくれた中田のことに思いをはせる。

真名人は「僕にとっての普通は才といることだ」として、もしも二人の立場が逆になっても同じ選択をするだろうと考える。真名人はかすかな記憶で庭先のシーンを思い出すのだった…。 

番外編 たらい回し

立花熊蔵という名前のおじいさん。死んだときの記憶が曖昧だとして死因が書けない。

生活事故死課にいってもデータにないため人為災害死課に行くが、そこでもデータがない。病死課にも行くが、データがない。死亡者が多い癌死課や他殺課に行くが「他のところへ行ってみます」と話し、その場を離れる。

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イスに座って途方に暮れているとシ村が声を掛けてきた。シ村は人には言いづらい事故だったと予想し、例として腹上死なら生活事故死課だが、持病の有無によって脳卒中死課か心臓病死課に分かれる事を説明する。…男性は愛人との性交後に死んだことが恥ずかしくて死因が書けないだけだった…。

***感想・評価・考察***

死役所 15巻: バンチコミックス

死役所 15巻: バンチコミックス

  • 作者:あずみきし
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: Kindle版
 

ついにシ村が冤罪になった経緯が明らかになりました。しかし、いまだに妻の幸子の行方や、娘の美幸を殺した真犯人ははっきりしません。

死役所の資料には娘の美幸を誰が殺したのか詳細に書かれていると考察されます。シ村は成仏せずにその犯人に復讐するチャンスを狙っているのでしょう。その犯人はもしや松シゲなのか…。松シゲが方言で喋るため聞き取りづらいのに、シ村だけは理解できるのは同じ故郷の出身だから?

松シゲは『加護の会』信者なので、なんらかの関わりがあると想像でき、様々な憶測ができます。妻の幸子は存命だと思われるので、どこかのタイミングで幸子が死役所に訪れることがこの先の展開であるかもしれません。

第16巻の告知では病死課のシラ神さんの話が登場。神様の子と呼ばれていた彼女の人生とは?どうして死刑になってしまったのか!?次巻は仄暗い記憶の底に触れた神様の子。年齢に縛られない伊達男。変わらぬ愛を遺したフリーターの話。気になる第16巻は2020年の夏に発売予定!