月刊コミック@バンチで連載中の『死役所』感想ネタバレ最新第17巻まとめ
“明日香ちゃんは、歌が上手だねぇ”人生を支える、大切な言葉はありますか? 魂抉る死者との対話、勇気の第17巻。
第78話 正義①
第79話 正義②
第80話 祖母にラブソングを③
第81話 幸せな男
第82話 シ役所のお仕事
本編あらすじ
第78話 正義①
西温署の交通課で働く豊田啓五の話。自分にも他人にも厳しい豊田は、ひき逃げ事件を捜査中に、浪人中の息子が飲酒運転と当て逃げで逮捕される。実名報道を気にして父親に警察の力で何とかしてほしいと頼みこんできた息子に手を上げる。
交通課の息子が飲酒運転したことに責任を感じ課長に辞職を伝える。ただひき逃げ事件だけは警察官として最後まで責任を負わせてほしいと事件解決までは残ることも伝える。
第79話 正義②
豊田は職務中に殉職してしまう。すべてが中途半端になったことが心残りだったため死役所でも聞き込みをする。その中にひき逃げ事件の被害者である3歳の子供を発見。
死役所の窓口で一緒に申請をするが、申請書の項目に事件の加害者の欄があり簡単に犯人がわかることに驚く。事件の犯人がわかったのに自分はすでに死んでいることに歯がゆい思いをする…。
第80話 祖母にラブソングを③
藤原ぬいと、孫の明日香の話。藤原ぬいが若い頃は楽団に所属しておりチェロを弾いていた。孫娘はバンドを組んでおり、たまにセッションをしていた。ある日、セッションしている姿を明日香が動画共有サイトにアップしたところ、再生数が伸びた。
一方で、明日香がギターを担当しているバンドは、メンバーと上手くいかず解散する。その後、暇になった明日香は自分が歌とギターを担当し、祖母のチェロとの二重奏を動画サイトに投稿する日々が続く。再生数が急激に伸びるが、体力的に無理がたたったのか藤原ぬいは亡くなってしまう。祖母が亡くなってから明日香の元にプロデビューの話が舞い込んできた。明日香はアーティスト名だけは『ぬいあすか』でいきたいと希望を伝えるのだった…。
第81話 幸せな男
堂場文夫の話。ある日、チャイムが鳴って玄関に行くといきなり刺されて殺される。死役所で、不倫され子供にも会えずに最期は強盗で死ぬなんて最悪の人生だと話す。手続きをしていると、犯人の欄の名前をシ村から教えてもらう。
心当たりはなかったが、シ村から15年前に生き別れになった息子であることが明かされる。シ村から元妻について質問されると、暴力や暴言を吐くヒドイ人間であったと話す堂場。しかし、実際は長年にわたる暴力から元妻は後遺症を患っており、生活は困窮していた可能性があるとシ村は話す。笑顔で後遺症に苦しまずに死ねてよかったと伝えられる。
第82話 シ役所のお仕事
ある日の死役所の日常。老衰課のホシ野はババア相手はもううんざりとシ村に話す。自然災害死課のイガラシからは客が逃げたという話を聞く。真シバから床を磨いた話を聞く。沼シリからは拘置所で世話になった刑務官の話を聞く。
***感想・評価・考察***
SNSを通じて、宿泊先を探し家出少女。忌むべきは家出に付け込む大人か、家出に追い込む大人か。気になる第18巻は2021年4月に発売予定!