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【天才子役、誘拐される】感想ネタバレ第5巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2019年からマンガボックスで連載していた『天才子役、誘拐される』の最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

シズマの母である、元アイドルの栞。彼女に課せられる、犯人の下劣な要求とは…?そしてついに誘拐劇は終幕に向かって動き出し、シズマと犯人達がいる孤島で3発の銃声が鳴り響く。当然全員が生き残れる訳がない。誰が誰を殺すのか?そしてTVが映し出す、最後の衝撃のシーンとは?

本編あらすじ

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犯人たちはシズマの母である栞に上半身裸で走ることを要求し、栞は素直に従う。シズマと栞はテレパシーで交信することで救出の糸口へと導く。警察も小笠原諸島の元売春島が怪しいと目星をつけ始める。電流爺さんは「金よりも命」だとして島から逃げ、犯人グループは二人になる。

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林輝夫はシズマを犯し、二人で逃げようとするが、船で逃げる直前にタコに捕まる。シズマが乱暴されたと知ったタコは林を射殺する。タコは「これは全て芝居の台本だ」と言いながらシズマに手伝わせて自殺する。

犯人グループは全員いなくなったが、心の中では(全部を引きおこしたラスボスが倒せていない)とするシズマ。全国生中継されている中、シズマ父親が身代金を持ってきたところをシズマが射殺し、誘拐事件は終わる…。

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シズマは無事に救出される。最終的に亡くなったのは5人。トラック運転手。父親の古代進太朗。犯人グループの林輝夫。タコと呼ばれていた身元不明の男。電流爺さんこと自称島本浩二は、主犯は自分であると遺書を残して自殺体で発見された。限りなく他殺な自殺だとわかっているものの、それ以上はどうしようもできなかった。17億円は目星をつけていた組織が海外に丸ごと持ち逃げ。犯人グループ全員死亡で表向きは幕引きがされる。

シズマは警察の事情聴取で「台本通りちゃんと演技できました」と供述。警察は全て「映画の撮影だった」という自己暗示で自分の精神を守り、父親も台本通りに撃ったと思い込んでいると判断した。そもそも12歳では罪に問えない。警察の一人は、全て天才子役シズマの演技ではないかと妄想する…

その後、時代は令和に移る。法学部1年の近藤未来はシズマの事件をきっかけに検察官を目指すようになった。シズマも日本の司法試験を受けるため帰国して近藤未来と同じ大学に進学。大学内でシズマを見つけた近藤は「古代シズマさんですか?」と質問するが、シズマは別人だと答える。

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シズマは大学の近くのファミレスでアルバイトをしていた近藤と再会。一人で帰るのは危険だとして家まで送り届けてから、二人は親密になる。その後、シズマは自分が古代シズマであることを明かす。近藤が告白しようとしているところで、完結。 

***感想・評価・考察***

天才子役の誘拐事件が、犯罪リアリティショーに成り果てるサスペンス漫画。前作『たわら猫とまちがい人生』からは想像できない真逆のストーリーに。結局、犯罪組織はわからないままでしたが、最後の結末はしっかりしていた点は良かったです。あえてなのかもしれませんが、シズマが演技なのか本気なのかがわからないところがあり、もう少し内心どう思っているのかを知りたかったですね。