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【テラフォーマーズ】感想ネタバレ第10巻まとめ

週刊ヤングジャンプで連載中の『テラフォーマーズ』感想ネタバレ第10巻まとめ

テラフォーマーズ 10 (ヤングジャンプコミックス)

テラフォーマーズ 10 (ヤングジャンプコミックス)

 

囚われの燈たちを乗せた脱出機を、テラフォーマーの大群が急襲! 第4班の爆は、危機回避のため最悪の行動に出る…! 一方、電波塔のハッキングを狙う地下のマルコスたちに想定外の事態が…!? 押し寄せる絶望の中に、戦士たちの絆と愛が輝く第10巻!!

目次

第86話 POWER OF CROSS 野生と剣
第87話 TOUCH AND “G”! 断弦の足音
第88話 MIGHTY HEART 愛と正義
第89話 SWEET HEART HERE 剣士見参
第90話 THE FACTORS 種の応変
第91話 THE FOREMOST 首位
第92話 THE FRONT OF UN ARMAMENT 軍事境界線の遥か上
第93話 NO PLACE TO HIDE 群体
第94話 RUN TO HELL 地獄の口
第95話 BOX IN THE BOX 翅と拳
第96話 TO THE END 分裂の声

本編あらすじ

第86話 POWER OF CROSS 野生と剣

トンネルを掘削するのはハリモグラの能力を持つペギー・フォーティ。彼女は非戦闘員であり、本来は研究者として火星へ帯同している。慣れない力仕事に疲労の色を濃くにじませる。

ジャレッドのソナーとウォルフのロレンチーニ瓶(サメが持つ磁場を感知する器官)により、地中にいながらにして大体の状況は見えていた。彼らは紅(ホン)の能力を知らないが、500以上いたテラフォーマーがアネックスに近づいた途端バタバタと死んだという現象は感知している。

そこから導かれる推測は、毒ガス・細菌兵器・放射線のような無差別の大量破壊兵器。穴の中のマルコスらはそれらへの防護服は持っていない。それでも突入するというなら、タイミングは日の出以降、風が出た時だ。日光に当たれば細菌は変性するし、風が吹けば毒は払われる。今は夕暮れ。突入まではまだ時間がありそうだ。

ミッシェルたち4人を捕縛し、脱出機で劉との合流地点へ向かう爆(バオ)。火星のドライブは悪路ながら快調に進んでいるかと思いきや、進行方向に突如現れたのは杭と網。脱出機を捕らえ動きを封じるためのトラップだ。火星到着直後にローマ班の脱出機に使われたものの改良形である。

燈から驚きの発言。「あいつが…狼煙を上げてた…!」「あいつ」とは先ほどまで死闘を演じたマイマイカブリ型テラフォーマーのことだ。マイマイカブリとパラポネラは時間稼ぎの役割を果たし、その結果大群の集結を許してしまった。

燈の専用武器・忍者刀膝丸を手に脱出機の縄を切る爆。地表を埋め尽くさんばかりの黒い点が近づいてくる。それでも爆は冷静な表情を崩さない。燈を生きたまま持ち帰る、そう宣言し正面からゴキブリの群れに相対する…。

劉を追って移動中のロシア班と小町。小町は車の積荷について尋ねる。アシモフが事も無げに「ピラミッドで見つけた」と言い取り出したそれはピラミッド内部のドームに鎮座していたあの剣だ。アシモフらの到着前に消えたかと思われていたが、実際は彼らが盗み出していた。この剣にどのような意味があるのだろうか。刀身に刻まれたラインは忍者刀膝丸のそれとよく似ているのは偶然か。新たな謎を残し、また火星に夜が来る。

第87話 TOUCH AND “G”! 断弦の足音

脱出機の上で燈の専用武器である忍者刀を振るう爆。未だ変態せず、剣技と運動能力だけで群れから飛び出した尖兵を斬り伏せていく。ミッシェルと燈を驚嘆せしめるほどの体捌きではあるが、それを考慮してもあまりに数が違いすぎる。ひと目で数千匹以上。例えこの場の全員が変態しても勝負になるとは思えない。

表情を崩さない爆ではあるが、数敵不利はいかんともしがたく作戦を切り替えた。脱出機の前面に拡散フェロモンを撒き、そして群れを引きつける「囮」を脱出機から放出する。爆の説明はこうだ。ゴキブリの拡散フェロモンは群れが密集しないように分泌される信号物質であるが、脳が進化したテラフォーマーはフェロモンによる誘引よりも目的や意志のようなものが勝つ。テラフォーマーが狙う人間には優先順位がある。

(1)奪えるような道具を持っている者
(2)単独でいる者
(3)負傷者
(4)女性

の順に襲われやすいことが報告されているらしい。なぜ女性が優先されるのかは分かっていないが、引きつけられるような動きを示すのだとか。爆の選択は、八重子を車外へ放出することだった。

拡散フェロモン、女性の放出、脱出機の右急旋回による進路変更。これらの作用により一目散に向かって来ていたテラフォーマーの群れの意識は脱出機から逸れた。新たな目標は一人火星の地面に落下した八重子だ。そして、その八重子に手を差し伸べ自らも脱出機から飛び降りたのはアレックスだった。

変態アンプルは爆に壊されてしまった。生身な上、銃撃による負傷も抱えている。今のアレックスではテラフォーマーの群れを相手に数秒も耐えられない。それでも仲間意識を超えた特別な感情が彼を反射的に突き動かしたのだった。自分のことは置いて逃げろと促すアレックス。八重子は震えながらアレックスの頭を抱き、握りしめた変態用の薬を使用する!

第88話 MIGHTY HEART 愛と正義

八重子の序列は98位。戦闘向きの能力は持っていない。だが眼前に迫るテラフォーマーの群れ、そして八重子の腕の中にいるアレックス。丸腰で負傷しているにも関わらず八重子のために脱出機を自ら飛び降りたアレックスを守るため、薬で人為変態する八重子。

能力は『シマスカンク』外見はほとんど変わらない。甲殻や羽毛に覆われるわけでもなく、翼や角が生えたりもしない。変化したのはその「臭い」であった。殺傷力のある毒ガスではない。ただ単に生存を脅かす敵を近づけないためのシグナル。それだけの原始的な能力だが今の状況では十分な効果があった。

遠巻きのまま足を止める黒い軍勢。生理的な嫌悪感とこれまでの学習の成果からか、八重子を警戒し疑るような目を向けるテラフォーマーたち。この隙に八重子はアレックスを助け起こし、脱出機から放り出された小型飛行機(爆が乗ってきたもの)へ向かう。

左脚を爆に撃たれたせいか苦しそうなアレックス。気遣う八重子だが、彼の渋面の理由は傷の痛みではなく…八重子の発する臭いだった。年頃の女性には耐え難い特性ではあるものの、生存のためには文句は言っていられない。ゆっくりと歩を進め小型飛行機へ辿り着こうというその時。

はるか後方から二筋の閃光が八重子の腰を貫いた。その場へ倒れ泣き叫ぶ八重子。飛行機へはまだ届かない。彼女たちを狙撃したのはこれまで見たことのない新種のテラフォーマーであった。太い左腕にはウロコとヒレ。そして掌の中心に水の噴出口が空いている。間隔の開いた太い縞模様はテッポウウオのようにも見える。

人類から奪った水タンクを持ち歩き、そこから水を飲んで掌から発射する仕組みのようだ。能力のある腕は左の一本だけ、かつ掌に見える発射口は1つだけのようだが同時に噴射された水の軌跡は2つ。これは一体?

八重子のとばっちりか別途狙い撃たれたのか定かでないが、脱出機の爆(バオ)も右腕に2つの穴を開けられていた。彼のデータにはこんな個体の情報はなかったようで油断を突かれた格好だ。すでにテラフォーマーたちはかつてのバグズ2号の乗員だけでなく、今回倒れたアネックスの乗員からも能力を盗んでいる。

圧倒的な数の違いに加え能力を盗まれるという不利、その上人間同士で内紛しているようでは勝てるはずもない。八重子をかばいテラフォーマーの蹴りを背中で受けるアレックス。骨が砕ける音が響く。もはや立つことすらままならない。

一方の八重子も水の狙撃で臭腺を潰されたらしく防御が働かない。岩の棍棒を片手に一体のテラフォーマーが八重子とアレックスに近づく。万事休す。棍棒が無慈悲に振り下ろされた…。棍棒は真ん中から2つに裂け、八重子とアレックスを避けるように地面を叩いた。それを握るテラフォーマーも縦に真っ二つになる。

この鮮やかな切り口には見覚えがある。火星到着の直前、船内にゴキブリが侵入したときに対応した幹部たち。その中にまるで工作機械を使ったかのような美しい切断面を見せた者がいた…!八重子の前に立つ、上半身裸で剣を持つ美丈夫。今まで単独行動をしていたローマ班長、ジョセフであった。

第89話 SWEET HEART HERE 剣士見参

火星に着いた直後に脱出機が網に捕らえられ消息不明だったものの、ドイツ班のアドルフが自爆した後に戦場へ様子を見に来るなど謎の単独行動を取っていた。班員たちはどこかの洞窟で隠れている様子が描かれている。

ようやく姿を見せたジョセフ。彼は高校三年にして陸上十種で金メダルを獲り、EU最高の大学へ一般受験で進学したあとダブルスクールで空軍幹部学校も卒業。生物学と航空宇宙工学の修士でありながら空軍へ…という驚異のスペックを持つ。その上ギリシア彫刻のような美しい肉体を備えていた。

上半身裸で現れたジョセフに驚く八重子。と同時に変態していないことに気づく。右手には身の丈ほどの大剣。ゴキブリを真っ二つに切断していたものはこれか。デザインはピラミッドにあった剣とよく似ている。

ジョセフはパンツの中をまさぐると鳥類型用アンプルを取り出しアレックスへ投与を促すと、八重子の傷も薬を使えば治ると肩を叩く。そしてまるで寝ているかのように静かに呼吸を整えながら目を閉じ、テラフォーマーの接近を待った。ゴキブリの手が己に触れてから受け流し、相手の体勢を崩して一刀両断。

「纏めて来い」並のゴキブリを物ともせず、片手で大剣を振り回し敵の群れを切り開く。棍棒を振り回す敵の力を利用し、八重子とアレックスを担いで跳躍。一足飛びに小型飛行艇へたどり着くと八重子に操縦を任せ、自分は舳先に立って迫るゴキブリをなぎ倒す。

火星の地面を疾走する小型飛行艇はあっという間に爆が操る脱出機に追いつく。脱出機の後輪を利用し小型飛行艇ごと上方へ跳ね上げ、ミッシェル・燈が拘束されているキャビンへ余裕の帰還。

異常な能力を持つジョセフ。彼の出生にはある事情があった。サラブレッドのように、優れた能力を持つ人間だけを何世代にも渡り交配させた血統の本流。600年以上の時間をかけ生み出された品種改良の結実がジョセフなのだという。生まれながらに人類として最高レベルの身体能力、知能、容姿、病気への抵抗力を持ち、それにMO手術を加えたことで比類なき戦闘能力を有している。初めから、彼が最強となることはわかっていた。マーズランキング1位、ジョセフ・G・ニュートン。

第90話 THE FACTORS 種の応変

ついに現れたマーズランキング1位の男、ジョセフ。対する爆(バオ)はランキング50位ではあるものの、これは目立たぬよう故意に操作された順位で当てにならない。現に爆は紅式手術によって生身でテラフォーマーと渡りあう力を見せており、いまだその特性を見せていない。

互いに得物は剣。爆は燈から借用した忍者刀、ジョセフはGeorgeSと刻印された大剣。脱出機の上、目にも留まらぬ剣戟の渦にゴキブリたちを巻き込みながら嵐となって逆巻く二人。一瞬の瞬きさえも命取りとなるやりとりの中、風上の有利を活かした爆が一気に間合いを詰める。リーチの長い分、懐に入られてはジョセフが不利だ。

躊躇なく剣をすて飛び退くジョセフ、大剣を拾い上げ二刀を構える爆。だが彼は戦いの中で忘れていた。自分がドヤ顔で説明した「テラフォーマーが狙う人間の優先順位」のことを。爆の手には剣。すなわち道具。奴らは奪えそうな道具を持っている人間を狙う。それをあと数瞬早く思い出せれば、爆は水鉄砲でその肩と腕を撃ち抜かれることはなかっただろう。

今回は3本の射線が同時に放たれている。水タンクを持った個体が同時に撃てる水流は2本とは限らないようだ。腕を貫かれ剣を落とす爆。立場をイーブンに戻すためには薬で変態し傷を回復させなくてはならない。その隙を作るために彼が選択した方法は、またも囮。足元に縛られ転がっているミッシェルを車外へ落とし、ジョセフがその救出に向かった隙に…!

だが、爆が思い描いたプランは実現しなかった。ミッシェルを足蹴にしようとした瞬間、その膝にアレックスの鉄球がめり込む。投げたのはジョセフだ。彼はMO手術とは異なるアプローチで品種改良され続けた、ヒトという種の頂点。その身体能力は生身にしてヒトを超越している。一蹴りで爆に肉薄したジョセフの拳が爆のアゴを砕き、剣閃すら見えぬ間に左脚を両断。さらに体側面へ4発の拳を放ち、爆の体躯を脱出機の外へ吹き飛ばす。未だ生身、これがランキング1位の戦闘力だ。

第91話 THE FOREMOST 首位

脱出機でゴキブリの群れから逃れる最中、ジョセフは火星到着の日から今までのことをかいつまんで話す。火星へのイレギュラーな到着、プランデルタ発動後。第6班は網で脱出機ごと捕らえられ襲撃されたが、ジョセフがゴキブリの集合フェロモンを使って敵をおびき寄せ、非戦闘員たちを車で逃した。

服にはフェロモンがついたため脱ぎ捨てた。その後ずいぶん時間が経過しているがそのことには触れず、今さっき「スゴイ臭い」を感知して寄ってきたところ、ミッシェルらを発見したらしい。ちなみに「スゴイ臭い」はもちろん八重子の能力だ。

6班の所在を問うミッシェルだが、ジョセフはテッポウウオの能力は6班のマルシア(11位)のものだと答える。すなわち、6班はゴキブリに襲撃され、能力と水のタンクを奪われた。それが意味するものは…。

ゴキブリの群れを引き離し、束の間の安堵がメンバーたちに広がる。敵の姿が消えたこと、薬で傷を治せたこと、そしてランキング1位のジョセフが味方として合流してくれたこと。脱出機に張り詰めた緊張の糸が緩むのを誰もが感じた。何度も死ぬかと思うような1日だったが、どうやらまだ生きている。

ジョセフは考えていた。薬を使えば細胞分裂によって骨折程度の怪我は治る。だが、細胞そのものの寿命が減るため、命は縮む。ジョセフは唐突にミッシェルへ告げる。「地球へ還ったら考えてみて欲しい。おれと共に生きる未来を」飲みかけた水を口から盛大に吹き出すミッシェルであった。

地球。政府高官の密会に付き添う黒服二人組。そこで唐突に発せられた疑問。「なんで今火星に行ってる乗組員たちはA・Eウイルスに感染しないんだと思う?」