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【テラフォーマーズ】感想ネタバレ第18巻まとめ

【テラフォーマーズ】感想ネタバレ第18巻まとめ

テラフォーマーズ 18 (ヤングジャンプコミックス)

テラフォーマーズ 18 (ヤングジャンプコミックス)

 

火星の戦士達が地球に帰還して一年。東京は多くの人に気づかれぬまま、テラフォーマーに侵されていた! 民間警備会社『一警護』に所属した燈は、敵殲滅の手がかりを得るため、地下水路へと向かうのだが…!? 人類対ゴキブリの戦争は、我らが地球で激化する!! 

目次

第1話 WELCOME TO THE NEW WORLD 帰還
第2話 INTO THE CHAOS 地下水路
第3話 DARKSIDE OF EARTH 闇の住人
第4話 FIGHTER’S LINE 無法者のライン
第5話 THE CORPORATE WARRIOR 企業戦士
第6話 BORN TO BE GUARDIAN 戦う理由
第7話 AN INOVATION ある技術
第8話 ×SOLDIER 変形合体
第9話 JAPAN RANKING ジャパン・ランキング
第10話 TOWER OF GRAY TECHNOLOGY 技術の塔
第11話 THE WILL OF TERRA 神の意思

本編あらすじ

テラフォーマーズ第三章 地球編が今号より開幕。
舞台は西暦2621年、東京都C市。

東京のマンションの一室で、ある家族が入浴中だった。入浴シーン。おっぱいが「ムニュッ」。エロシーンがあってGOOD!そこへ一匹のテラフォーマーが侵入するや否や、まるでそのタイミングを事前に知っていたかのようにバスルームの窓から突入してきた一組の男女。

女は背から翼を生やしており、男は硬質化した拳でファイティングポーズを取る。火星での戦いを生き延びた三条加奈子と鬼塚慶次。

テラフォーマーは相対することなく遁走。地球でも増殖しているゴキブリ。追跡する慶次だが、ゴキブリ特有の壁を使った「縦の動き」に苦戦を強いられていた。火星地表と地球の都市とで大きく違うのはその地形である。
火星は開けた岩地での殴り合いが中心だった。隠れる場所も、登る足場もほとんどなかったのだ。それが東京ではどうだろう。立体的で入り組み、狭い隙間や暗がりが多い。
本来ゴキブリが得意とするフィールドと言える。

燈とゴキブリの戦いが始まる。対する人類側にも立体空間での戦闘を得意とする能力者がいた。糸を使って足場を張ることができる膝丸燈。現在の所属は「一(はじめ)警護 首都本店」の警邏課長。燈と慶次の共闘によりテラフォーマー1体を捕獲したものの、姿を現した他の個体たちはすぐに逃げ去ってしまい、慶次は不本意な表情を覗かせる。

この1年で東京における行方不明者の数は前年比で2倍以上となっており、表沙汰にはなっていないがテラフォーマーが密かに数を増やしていることが原因とみて間違いない。一匹ずつ始末していては埒が明かないと話す燈。しかし一警護の狙いは捕獲したテラフォーマーの脳を解析して「地図」を引き出すことにあるらしく、これはおそらく巣やコロニーごと潰していく計画だと思われる。

 

第2話 INTO THE CHAOS 地下水路
舞台を地球に移して新たなテラフォーマーズとの戦いに身を投じている燈たちだが、当面の目標は兵隊ゴキブリを捕獲して脳に電極を刺し、その記憶をデジタル技術を用いて映像化することにある。

見たものの記憶を電気信号として読み取り、画像へ変換する技術は現実の21世紀ですでに実証されているらしい。27世紀の技術でも基本的な原理は変わっていないようだが、画像解析の精度は格段に上がっており、テラフォーマーが這い出てきた水路の出口まで特定することができた。ここから辿ればゴキブリの巣を発見することができる。

膝丸燈は単身で水路へ出向き、内部の調査を開始する。おっとその前に、と言った動作で燈が取り出したスマホ。「がんばれ」その画面にはミッシェルからのそっけない応援メッセージと、スタンプが表示されていた。水路の中には「人間」がいた。モグラ族と呼ばれるホームレスで、現実世界でもアメリカで増加傾向にあるようだ。日本社会もこのまま貧富の差が拡大すればそうなっていくのかもしれない。

東京の地下水路にも結構な数の人間が住んでおり、しかも若くて活きが良く、ガラも悪いというテンプレートな「掃き溜め」と化していた。ホームレスには社会的身分がないため、その数や生死が統計に表れることはない。そして彼らはゴキブリの巣と同居している。これが何を意味するのか。

ホームレスがどれだけゴキブリの餌食になっていても、外の世界からはそれを知ることができない。「見えないところで知らない間に繁殖している」という、人類がゴキブリに対して抱く根源的な恐怖や嫌悪が集約されたような状況である。

見張りをしていたゴロツキを軽く倒して歩をすすめる燈。水路の奥に開けた場所があり、そこに足を踏み入れた彼は信じがたい光景を目にすることになる。うず高く積み上げられた何百体ものテラフォーマーの死体。その頂上であぐらをかき、テラフォーマーの脳をスプーンでかきだす男。男は中国語で何事かをつぶやき、振り向くとこう言った。「何だ 膝丸じゃねーか」


第3話 DARKSIDE OF EARTH 闇の住人
男は登場時に中国語らしきセリフを発していたため中国軍の関係者かと思われたが、正体は燈の小学校時代の同級生。名は斉藤翔。この一帯のモグラ族を仕切るリーダーらしい。斉藤は小学校当時から家庭環境が悪く、そのまま進学も就職もせずに地下での暮らしに移行したようだ。本人いわく、母親もそうだったらしい。

村に学校がなく教育を放棄されていた劉翊武やミンミンに比べるとだいぶマシな環境と言えなくもない。小学校でちょっと一緒だった、特に仲が良かったわけでもない同級生。にしてはやけに近い距離感で語りかけてくる斉藤。彼が語るところによると、モグラ族の暮らしはこうだ。

地下水路の奥から湧いてくる「地底人」を狩って内蔵を抜き取り、正体の知れないブローカーに売る。彼らが地底人と呼ぶのはもちろんテラフォーマーのことだ。斉藤は生身でありながら拳とナイフで目の前の一匹を血祭りにあげて見せた。

燈は己の身分と「地底人」対策の仕事をしていることを明かし、地下水路調査への協力を要請するが斉藤は拒否。社会から放逐され存在しない者として扱われてきたモグラ族には、そういう者にしか通じない筋がある。要は、綺麗な社会側の人間に今さら都合よく利用されることが我慢ならないわけだ。

交渉は決裂し、殴り合いで勝負をつけることになった二人。燈はもともと地下格闘技のリングで巨大熊を素手で倒せるくらいの身体能力と武術を備えているのだが、斉藤はそれを相手に一歩も譲らず。むしろ優勢である。

この程度で「地底人」の相手は務まるはずがない、本気を出せと燈を喝破しつつ、斉藤は手下から何かを受け取った。見るとそれは注射器。燈にとっても、読者にとっても見覚えのあるそれは人為変態のアンプルだった。横流し!?どこでどうMO手術を受けたのかはわからないが、現実として目の前の斉藤は注射を打ち変態をはじめた。彼の能力は!?


第4話 FIGHTER’S LINE 無法者のライン
U-NASAのものではない闇手術。横流しされたクスリ。東京に張り巡らされた地下水路でモグラ族を束ねる翔、彼が備える特性は「フタホシコオロギ」であった。コオロギの特長は尾葉の超高感度センサーと異常発達した脚力にあり、考えるより早く自動反射で回避行動を行える。正面から突進し頭上へ跳び上がる翔を尻目に燈はピストル型の注入器を使ってアンプルを打ち変態。直後に翔の飛び蹴りを受ける。

交錯する2つの影…次の瞬間、立っていたのは燈だった。翔はと言えば、糸で足を絡め取られた上に膝をへし折られ地面に転がされている。左腕と頭に渡した糸で蹴りの衝撃を受け止め、反動を利用して反撃。足を極められて動けない翔へ、マウントポジションから燈の無慈悲な鉄槌が襲う。「俺の勝ちだな」1瞬で決着した地下対決。

次の瞬間、視覚外から「何か」が翔の喉を貫く。燈の背後に立つパーカーの男の手には銃が握られていた。「その男はもう用済みだ」合図とともに陰から姿を現したのはテラフォーマーの群れ。うなじには見覚えのあるアリタケ胞子が器具によって据え付けられている。九頭龍で大暴れした凱将軍の手先だ。

「確認調査お疲れ様でした 膝丸課長」外部から通信。一警護本部の日向だ。地下水路にテラフォーマーの巣があると踏んでの調査だったが、そこにあったのは巣だけでなくそれを利用する工作員の侵入ルート。無論早急に叩き潰さねばならない。日向から警護社員たちへ指示が下される。内容は燈の救援と、各要所でのテラフォーマーおよび工作員排除であった。


第5話 THE CORPORATE WARRIOR 企業戦士
21世紀から盛んに行われた大規模な治水工事の一環として、都市型の大規模地下水路の建設がある。アスファルトで覆われてしまったことで地面が吸水性を保てなくなり、雨が降ると家屋が冠水するようになっていたため、それを補うために大規模な下水道が整備された。27世紀になってその水路は一層規模を拡大、複雑化し、あらゆる場所へ張り巡らされている。

この地下水路を利用することでテラフォーマーたちは監視カメラに映ることもなく数を増やし、あらゆる場所へ移動して作戦行動を取ることが可能となる。中国軍が地下に展開している目的は定かでないが、膝丸燈の捕獲はまだ諦めていないらしい。U-NASA中国支部の施設で雷(ライ)と呼ばれる研究者が燈と地下で遭遇したことを僥倖だと漏らしている。火星と同じく、見えない場所でこっそり拉致してしまおうという魂胆。

燈は得意の糸を使った戦術で応じるが、アリタケで操られたゾンビゴキブリはナイフで武装しており、糸を簡単に切断してしまう。どうやら苦戦は免れない。寝た子を起こしてしまったと言うべきか、燈はテラフォーマーの巣に近づきすぎた。中国軍のテラフォーマーと戦う燈の姿を見て危険を察知した地球産のテラフォーマーたちは即座に行動を起こし、人類に対し表立った作戦を取ろうとしている。

その手始めに通信施設の占拠を企てているようで、洋服・帽子で変装したテラフォーマーが電波塔の管制室へ向かっていた。ドアに近づいたテラフォーマーを呼び止めたのは一警護の制服を着た警備員だ。彼の名は染矢龍大。


第6話 BORN TO BE GUARDIAN 戦う理由
本に潜伏しているテラフォーマーの目標は首都制圧であると予想される。しかも威力による破壊ではなく、あくまで文明機能を保持したまま占拠し支配するための作戦行動だ。一警護による想定では、テラフォーマーの作戦概要は次の通り。

1.インターネット・電話・TV・ラジオを遮断
2.行政機関の掌握
3.電力会社と自衛隊基地を制圧

その後20万匹はいると思われるテラフォーマーの兵隊が、パニックになった東京都民を皆殺しにする計画とのこと。日向は「一夜にして東京が制圧され日本が滅ぶかどうか…この12時間以内に決まるッ!!」それにより、1区画を1名が担当して防衛に当たる。

その中の1人、都庁地下を任された膝丸燈は前号のテラフォーマーによるナイフ攻撃で土手っ腹を刺されてすでに息絶え絶え…と思いきや元気に復活したモグラ族の王・斉藤翔が燈をかばって立ちはだかる。「こんなところで死ねるか」共通の敵を前に並び立つ両雄が反撃を開始する。


第7話 AN INOVATION ある技術
地下道の巣を突かれて、にわかに東京制圧作戦の行動を開始したテラフォーマーたち。同じ地下道に潜伏していた中国軍の工作員と遭遇戦となり、単身で立ち向かう膝丸燈。銃撃に倒れた斉藤翔。中国軍が使役するアリタケの胞子(芽?)で操られたゾンビゴキブリ兵の物量の前に、苦戦を強いられていた…。

場面は本多晃の居室。話の相手は元自衛官であり今は一警護の役員、蛭間七星だ。アネックスクルーが火星から帰還した後、本多は何をしていたのか?日本政府が要請したのは本多が燈に施した「MOを遺伝させる技術」の確立であったが、本多はそれを拒み、AEウイルスの解析から治療薬の開発に専念していたようだ。

本多をもってしてもMOの遺伝は偶然的な産物であり、再現性が乏しい段階にあると考えられる。本多は21年前(バグズ2号計画当時)に秘密裏の破壊工作を講じ、買収した蛭間一郎とヴィクトリア・ウッドを使ってテラフォーマーの卵鞘を手に入れようと目論んだ。

本多の行動はおそらく核以外の抑止力を必要とした日本政府からの密命だったと思われるが、核によるにらみ合いは現代から600年経っても続いているらしい。ヴィクトリア・ウッドは死に、蛭間一郎は小町と共に帰還したものの当初の目的は果たせず、破壊工作が表沙汰になった本多は失脚・遁走。20年後に場末のバーの店主として身を隠していることを自衛隊が突き止め、蛭間七星が説得して身柄を保護したのだった。

燈は人工的に生まれたデザイナーベイビーであり、スパイとして米国に捕らえられた張明明のおそらく卵細胞を元に誕生している。そして彼女がバグズ手術で備えたハナカマキリの特性や再生能力を先天的に受け継ぎ、U-NASAでMO手術を受ける前から生身でクマと戦って内蔵を食われながらも逆転する程度には超人的だった。

明明と幼なじみだった劉翊武はその出自を知っていたが故に、燈に対して「返してもらう」という表現を使った。米国で捕まったスパイの細胞をなぜ本多が手に入れたのかは分からないが、いずれにせよその能力を受け継いだ子は生まれ、そして膝丸道場に孤児として預けられた。

七星曰く、日本国内でアネックス以後、新規にMO手術を施した戦力はあまり増えていない。だが、薬物を改良して性能を引き上げることはできたらしい。「キマイラ・ブラッド・オペレーション」…CB手術と名付けられたそれは、MO能力者の血液を経口摂取することで相手の能力を一時的に取り込むことができるという、なんともぶっ飛んだものだった。

地下水道で包囲網を前に絶体絶命かと思われた燈は、翔の首筋に歯を立ててその血を飲み込む。そして瞬時にコオロギ型へ変態し、従来の戦闘力に加えてコオロギの脚力を用いた高速移動が可能となったようだ。


第8話 ×SOLDIER 変形合体
驚異の新技術!!その名は!!
C.B.技術(キマイラ・ブラッド・オペレーション)!!!
日本随一の天才が生み出した新たなる「希望の業」!!!

その長い尾葉(センサー)は脳までも達し、空気中の分子の動きすら容易に把握する。直翅目の脚力はジャンプでビルを跳び越し、コンクリートの大地を粉砕する。

燈はその強靭な脚力で天井に逆さに立つ。『テルムス・アクウァーティクス』という細菌がいる。聞き慣れない名だがこの細菌はある業界では非常に有名であり、細菌の出す酵素の中ではこいつのものが最も人類に貢献していると言って良い。

その業界とは「DNA鑑定」。DNA鑑定をするには、まず対象とするDNAの断片を大量に増幅する必要がある。しかし従来はその増幅に使用する酵素が熱に弱く、膨大な時間がかかっていた。しかし79℃で活動するテルムス・アクウァーティクスが発見されたことにより、高湿・超高速・そして安価に「DNA断片の増幅」が行える様になったのである。

本来、骨肉細胞を中心に取り組まれている「M.O.手術によって得たベース生物のDNA」。だがそのDNAの極一部は血中に存在しており、「その血」を体内に吸収した燈はあらかじめ銃で打ち込んでおいた『変態薬兼C.B活性ユニット“テルムス・アクウァーティクス”』にて二星蛼の血を増幅し、変態!!! しかし、正規の手順を踏んでいない対象の血を経口摂取しただけの燈の変身時間は同じ昆虫型であっても…もって10秒!!

しかし、10秒でも多すぎるくらいの十分な時間だった。燈は翔くんのフタホシコオロギの脚力を手に入れた瞬間には周囲のゴキブリを皆殺しにし、アリタケゾンビゴキブリを操っていた男の両腕も切断。勝負あり!

新たなテラフォーマーの群れが接近との情報が入るも、水路には何者かの手により災害用ポンプで大量の水が流し込まれて試合終了。全部なかったことにされてしまった。濁流へ飲み込まれそうになる燈と翔を救出に駆けつけた水上バイク。それを駆るのは黒いライダースーツとフルフェイスのヘルメットに身を包んだ女性だ。

彼女の得物は2mはある長刀で、槍のようにも見える。それを竿のように使って二人を救助し、ついでにテラフォーマーのサンプルを捕獲した網もぶら下げて、片手で軽々と牽引。燈もびっくりの膂力である。ヘルメットを取って笑いかけた彼女は自らを「サムライソード」と呼んだ。ジャパン・ランキング7位。


第9話 JAPAN RANKING ジャパン・ランキング
東京都庁の地下水道にて、サムライソードと名乗るライダースーツの女性に救助された膝丸燈と斉藤翔。もう全部今回と同じように大量の水を流す作戦でいいんじゃないかなと提案する燈だったが、今回は特例な上にそもそも何回も使えるだけの水が足りないらしい。

舞台は地下水路から8代目東京タワーへ移る。テラフォーマーたちの狙いは通信網を制圧することにあると思われ、現に何話か前に人間っぽく変装したテラフォーマーが管制室のすぐ手前まで難なく侵入していた。

ついでに熊の着ぐるみ?剥製?に扮したのもいる。一警護の社員としてそこを守るのは染矢龍大(そめやたつひろ)。ミッシェルが仕入れた情報によれば、アメフト部でもないのにNFLからスカウトされるほどの身体能力を持ちながら、スカウトマンのラブコールを蹴ってなぜか一警護への入社を志望したらしい染矢。

かつてU-NASAが行ったマーズランキングと同様の試験で測定した場合、彼の戦闘能力は1位のジョセフ・ニュートンと同じ点数になるらしい。しかも検査の結果、染矢はニュートン家との血縁関係はないらしい。

バンダナ染谷は上着を脱ぐと、生身のキック一発でテラフォーマーを吹っ飛ばす。強化ガラスに叩きつけられるや窓ごとぶち破って上空1200mの空へ投げ出されるテラフォーマー1号。一匹は始末したので残る敵はもう一匹、熊の着ぐるみに潜っているヤツだ。衆人環視の中、染矢は銃も薬も使わずに徒手空拳でのKO宣言。


第10話 TOWER OF GRAY TECHNOLOGY 技術の塔
分厚い強化ガラスをぶち破ってテラフォーマーを屋外へ放り出すほどの筋力を持つ染矢であったが、拳撃でクマの毛皮を打ちぬくことができずにいた。彼は悟る。これはクマのきぐるみではなく、生身の「ヒグマ型テラフォーマー」なのだと。

クマ型テラフォーマーの爪攻撃を警棒で受け止める染矢であったが、踏ん張った足場が展望台特有のガラス張りになっており、軽々と突き破って落下。悲鳴を上げながら落下する染矢を一瞥すると、クマ型は踵を返し管制室へ侵入。大きな爪で器用にパスコードを入力しドアロックを開放すると、中にいた職員を絞殺。電子機器を破壊するパルスグレネードを設置して退室といった具合で、図体の割りにかなり器用な印象を受ける。

帰ろうとしたクマ型の背後から染矢が声をかけた。東京タワーの上空にはツバメ型能力を持つ三条加奈子が飛翔しているため、彼女がサポートに当たっており、落下する染矢を救出したものと思われる。

先程までの余裕ある態度とは異なり、薬を使い怒りに表情をこわばらせた染矢は拳のラッシュでクマ型をボッコボコにするとそのまま通路の内壁をぶち破り地面まで落下させる。この時、染矢は自らの口で人為変態を宣言したが、外見上の大きな変化は見られず、その特性も未詳である。染矢は見事に2体のテラフォーマーを退けて勝利宣言。他のランキングメンバーたちも難なく戦闘を終えているようだ。まずはテラフォーマー日本占領作戦の第一波をしのいだ一警護。


第11話 THE WILL OF TERRA 神の意思
第二部、アネックス計画の顛末が語られる。

テラフォーマーとAEウイルスの存在は公にならず、多数の死者が出た原因については事故と説明された。火星のテラフォーミングも順調であると発表したものの、アネックス1号を失う事態にU-NASAと米国への非難は高まった。

・中国
火星における犯罪行為はすべて元将軍である劉翊武の独断によるものと説明。
劉の部下で生き残った者は全て処刑したとされる。

・ロシア
AEウイルスの塊を肉体に埋め込んだイワンを擁しており、ウイルスサンプルを用いた研究に全面協力することで日米と合意した。

・クルーたち
エンジニアを中心にU-NASAや関係企業へ就職した者が多いが、日本出身の戦闘員は民間の傭兵企業、一警護(はじめけいご)へ集まった。

一警護のモニタールーム。捕獲したテラフォーマーの脳から映像信号を取り出してみたところ、その中に目を奪われるような場面があった。テラフォーマーの指導者と思しき個体が祭壇に祈りを捧げている。そしてその後ろには研究所のような場所に透明な板で覆われた檻が並んでおり、つめ込まれた人間たちが飼育されていた。

ワラが敷かれた6畳ほどのスペースに10人前後が入れられ、ペースト状の食物を、先を争って食べている。身にまとっているのは布一枚だ。行方不明になった人間は単に殺されたり食われたりしたものではなく、何かの研究に使われている。テラフォーマーたちが何をやろうとしているのかまでは分からないが、何としてもそれを止めなければならないと決意を新たにする燈たちであった。