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【東京核撃】感想ネタバレ第1巻まとめ

2018年にグラウンドジャンプで連載していた『東京核撃』の最終巻!1巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?

東京核撃 (ヤングジャンプコミックス)

東京核撃 (ヤングジャンプコミックス)

 

列島震わす一撃、着弾。平穏な日常を突如切り裂いたJアラートの警報音。永田町上空で炸裂した20キロトンの核弾頭。壊滅的打撃をうけた東京の人々に、生き残る術は…?激動の時代に問う、核災害サバイバルコミック!!退避から除染方法まで網羅する、保存版・核災害対策マニュアル付き!!

目次
第1話 核撃
第2話 炸裂
第3話 たの
第4話 半径
第5話 地下
第6話 重失
第7話 曙光

本編あらすじ

夫・眞人、妻・祐希、その子供の宗太とゆいの4人家族の物語。夫婦は東京都板橋区高島平に住んでいる。港区南青山の会社で働く夫、台東区上野のバイクショップで働いている祐希だが、働いている最中に突如「ミサイル発射」Jアラートが鳴り響く。

核ミサイル攻撃なんてあるわけがないと考える祐希だが、もしものことを想定し、家族で核爆発災害訓練をしたことを思い出す。ガラス窓が視野に入らない場所に移動し、小さく丸くなり目を覆う防護の姿勢をとる。

同時刻、ミサイルは東京千代田区永田町の上空で爆発。爆発規模20キロトンの空中核爆発が昼間の東京で発生した場合、死者は42万人と推定される。

爆発直後、圧倒的かつ有害な光が届く。恐怖で混乱する同僚の横で祐希は防護の姿勢を崩さない。そこに爆風の衝撃によって店のガラスが一斉に割れて散弾銃のように降り注ぐ。光の次に来るのは爆風。核弾頭炸裂の衝撃波は音よりも速い。

同僚たちが死に、荒野と化す東京。絶望する祐希だが、壊れたスマホのラインで眞人から爆発直前に送られてきていた「たの」の2文字から「(二人を)頼む」とのメッセージだと気づき子供の元に駆けつけることにする。

祐希は外の放射線量を気にしながら店舗のバイクを利用し、地下鉄に移動する。屋内待機か安全値への移動か、核爆発直後のこの選択が生死を分ける最重要判断になることを思い出す。爆心と自分との距離を周囲の状況から判断し、①全焼半径ではなく②脱出半径にいると予想する。

上野御徒町駅から地下鉄経路で自宅近くまで帰ることができ、子供たちと再会することができた。避難しようとしたところ防災無線が鳴り響く。風向きを気にしておらず放射性物質を含んだ核の雨(通称:黒い雨)を想定していなかったことに気づく。屋外で逃げ込む場所がなく、絶体絶命のピンチに見舞われてしまうが、そこに夫である眞人が登場。

会社は爆心地の近くだったため死んだかと思われていたが、たまたま会社の用事で屋外にいた眞人は運よく近くの地下鉄ホームに逃げこむことができていた。動かない地下鉄の線路を利用して自宅まで歩いて帰ってきており、絶妙のタイミングで大きなブルーシートで家族を保護する。そのまま近くの大きな倉庫に屋内避難する。

倉庫を管理していた人はすでに非難されていたため無人の状態。その場でできる除染を実行し、放射線レベルを気にしながら家族4人で倉庫で一夜を明かす。東京に核ミサイルが降ってきても終わりじゃないんだね。で完結。

***感想コメント***

東京核撃 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

東京核撃 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

この漫画が始まった2018年4月は、2016年~2017年の北朝鮮によるミサイル発射による全国瞬時警報システム(通称ジェイアラート)にまだ注目が集まっている段階だった。しかし、アメリカのトランプ大統領が2018年6月に史上初の米朝首脳会談を実現させ、非核化に取り組む旨を共同声明するに至った。そうした経緯があり、1巻で打ち切りになったと思われる。

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本作では水爆(水素爆弾)ではなく、広島に落とされた原爆級の核ミサイルの威力で物語は進んでいく。実際に爆発が起きたらどうなるか防災観点上のリアリティを追及している一方で、部分的に非現実的なご都合主義的な流れもある。

一番引っかかるのは爆発から数時間後に地下鉄が再開されている点だ。現実的には機械も破損しているだろうし、なにより車掌や駅員など従業員が避難しているため走行は不可能だろう。また東京都にある保育園に子供達がいるが、同じ東京都で核ミサイルが爆発しているのに留まることはするだろうかと疑問に思った。

むしろ非難した子供を探すというストーリーのほうが現実的だが、すでにこの段階で打ち切りが決定していた可能性もあるので、無理やりまとめるために流れを変えた可能性もある。(現に非常に中途半端な終わり方をしている)。

第一巻では爆発から翌日朝までの話で終わっている。この漫画は一言で言うと「爆発直後から翌日までの期間に、東京都に住んでいる人は何に気をつけて、どう行動すればいいのか」がわかる漫画だと言える。

生き延びた人にとって本当に苦しいのは翌日以降の生活なのは間違いない。東京の中心地で爆発しているため政治経済など国家機能はすべて麻痺しているだろうし、食料問題など問題が山積みの中でどのように生活すればいいのかは描かれていない。

第二話ではJアラートの優秀さについて説明されていたり、第七話では民間除染の方法を説明していたり、社会派兼防災漫画として一定の勉強になる。それだけに、もう少し続いてほしかった感がある惜しい漫画である。

個人的には核ミサイルの脅威はなくなったと考える人もいるかもしれないが、非核化宣言なんて表面的なアピールだけで、裏では核ミサイル開発を継続している可能性だって否定できない。テーマ性のある漫画は時代の影響を受けやすいだけに、将来的に再注目される機会もあるかもしれない。 

一部気になる点はあるものの、面白いし勉強になるので、小学校や中学校で形式ばった防災訓練をするくらいなら、この漫画を読んだ方が有意義だと思う。東京都に住んでいるなら一度は読んでみることをおススメする。