1992年から2001年までビッグコミックスピリッツで連載していた『東京大学物語』の感想ネタバレをまとめました。最終回(最終話)の結末(ラスト)も少し含まれるのでご注意ください。
東大を目指す学年トップの村上直樹。ガールフレンドの水野遥と仲良く二人で東大合格!のはずが…!?大人気、偏差値81のラブコメディ!!受験生必読!!
本編あらすじ
94年に稲垣吾郎主演でテレビドラマ化、04年にアニメ化、06年に実写映画化もされた本作。一般コミックでありながら過激なエロシーンが豊富な本作ですが、全体を通して一番の見所は第6巻。第6巻では鈴木英里とのラブラブなシーン満載の内容になっています。まさに神回。
完結まで読み進めると主人公の村上直樹にはヒロイン水野遥、早稲田大学の小泉真紀、同じ東大生で司法試験予備校生の谷口瞳とのラブシーンもありますが、一番熱いのは高校の同級生・鈴木英里ちゃん。実写版ではセクシー女優の範田紗々が演じました。
受験前夜から朝までエッチし、合計28回という途方もない世界記録。普段はおとなしくて控えめな女性が、実は巨乳でエロいという設定は最高というほかありません。
村上も結局それが原因で東京大学に落ちてしまい早稲田大学に仮面浪人することに。水野遥に負い目を感じ試験に落ちるあたり、なんだかんだ真面目であるような…。(直接的な原因は睡眠不足だと思いますが。)
最終巻では村上直樹と水野遥が遂に結ばれ、遥の出産シーンがありますが、エロいかと聞かれるとそれほどでもないです。後半は作者の義務教育や性教育に関する自己主張が結構強くなり、結末(ラスト)の夢オチに肩透かしを食らった読者がほとんどだと思います。
個人的には高校生編~早稲田大学編~東京大学入学あたりまでがリアリティがあってラブコメ的にも面白かったです。
6巻以降しばらくは英里ちゃんとの関係は離れるものの、結局は再会して肉体関係は続きます。セ〇レ的なポジションで落ち着きますが、6巻ほどのラブシーンは描かれていません。むしろ遥ちゃんと別れて英里ちゃんと付き合ったほうがいいと思った読者は私だけではないはずです。
第6巻の後半では水野遥の入学式と新キャラ池之幡由貴が登場。由貴は最後までしっかり活躍してくれます。振り返ると34巻続いた漫画にしては(主要人物が固定されているため)登場人物はそれほど多くなく、わかりやすいストーリーになっているかもしれませんね。