月刊コミックゼノンで連載中の【終末のワルキューレ】最新第4巻あらすじネタバレ。戦乙女に導かれし神と人とのタイマン勝負!
「最強の敗者」佐々木小次郎VS「大海の暴君」ポセイドンの闘いは最高潮に!! ずっと敗け続けてきた男、佐々木小次郎が敗北の末辿り着いた境地とは!? 剣に生き、剣に死んだ者全ての想いを乗せて、秘剣”燕返し”がベールを脱ぐ!!!
目次
第15話 消えた暴神
第16話 最強の敗者
第17話 秘剣"燕返し"
第18話 巌流島の真実
本編あらすじ
試合が開始されるが両者とも微動だにせず。水を打ったような静寂から始まるが、構えているだけの佐々木小次郎は汗だくの状態。小次郎は何度も脳内でシュミレーションをしても攻め手が見つからず自分が死ぬ場面しか浮かばない。
このまま攻撃を開始しても自分は死ぬだけだと理解している小次郎はその場に座り込み試合放棄ともとれる行動をとる。
だがこの行動も小次郎の作戦の一つ。小次郎の強さは学習能力の高さにあった。一度試合をすれば確実に負けるが二度目の対戦までに徹底的に鍛え上げる。そうして二度目の対戦が始まる頃には相手が戦わずして負けを認めるまでの実力差になる。常に自分よりも強い者を相手にし、負けるたびに超えるまで鍛錬し強くなる。史上最強の敗者と呼ばれる所以はそこにあった。
しかし今回ばかりは先に敗けることはできない。小次郎は立ち上げるとフリストが神器錬成している愛刀・物干し竿を上段から振りかぶり全身全霊の一撃を放つ。鍛え抜かれた膂力と物干し竿による大鉈のごとき初太刀は防御不能。辛うじてかわしても死角より初太刀の軌跡をなぞるように神速の第二刀が襲う。防御も回避も不能の斬撃が『燕返し』。本来であれば一撃必殺の燕返しもポセイドンの前髪を少し斬った程度。だがポセイドンを怒らせるには十分。
今度はポセイドンが神速の連続斬撃『怒れる波濤』を放つも、すでに攻撃パターンを頭の中で予測していた小次郎は避ける。アダムが最速の後出しだとするなら小次郎は最速の先読み。相手のあらゆる動きを先読みする能力。これこそが小次郎の能力『千手無双』。
しかし、微笑し口笛を吹きながらポセイドンが次に放った本気の攻撃は避けられず三叉槍(トライデント)が小次郎の脇腹を薙ぐ。予想を超えた疾い斬撃に驚きつつも嬉しそうな表情をする小次郎。原初より完全無欠の存在に仲間は不要と考えるポセイドンに、強敵と出会えてきたのが己の成長だった小次郎は哀れむ。
雑魚と見下している存在から憐れみの感情を抱かれたことにポセイドンの表情が変わる。ポセイドンの雷雨の如き超速の連続突き技『荒海に降る神雷』が小次郎を襲うが、闘えば闘うほど進化する小次郎は先読みの能力を駆使し徐々にポセイドンの攻撃を捌きだす。
小次郎の剣捌きは人類が達しうる領域を超え神域へと近づいていた。だが不運なことに相手はギリシア神話では最高神ゼウスに次ぐ強さを誇ると言われているポセイドン。ポセイドンは小次郎の予想のさらに上をいく攻撃を仕掛ける。ついには小次郎の物干し竿が破壊される。万事休すか!?
そして巌流島の真実が語られる。一般的に知られている内容は約束の時間に遅れてきた武蔵に苛ついた小次郎が海に鞘を投げ捨て、櫂の木刀を手に取り小次郎を破ったとされているが…。真実は違っていた。
小次郎は武蔵が自分よりも強く、続ければ死ぬとわかっていたが楽しすぎて止めることができなかった。いつもは刀を鞘に収め「参りました」と言うところで鞘を投げ出し死合を続行し、小次郎はその生涯で最も濃密かつ幸福な刻を過ごし敗れたのだった。
折れた物干し竿が小次郎の手の中で光を放ち神器再錬で二振りの刀が生まれる!二刀流で勝負を仕掛け直す!
***感想・評価・考察***
人類側の2戦2敗で迎えた第三戦目。先に七勝しなければいけない中で二連敗中の人類側の切り札・佐々木小次郎は勝つことができるのでしょうか?流石に三連敗はないだろうと予想していますが、どういう勝ち方をするのかが決着の仕方が気になります!
そして気になる第五巻ではヘラクレス対ジャック・ザ・リッパーの勝負が始まる!ギリシャ神話屈指の英雄ヘラクレスがついに登場!ロンドンを震撼させた世界で最も有名な未解決事件の犯人が姿を現すのか!?第五巻の発売日は2019年11月20日を予定されています。