月刊少年シリウスで連載中の『転生したらスライムだった件』感想ネタバレ最新第8巻まとめ。アニメ化も決定!王道異世界ファンタジー漫画!
魔王ミリムにブッ飛ばされ怒りが治まらずにいるフォビオ。そんなフォビオの前に中庸道化連フットマンとティアが現れ、フォビオを魔王にしようと暗躍するのだった。さらに、暴風大妖渦(カリュブディス)が復活しテンペストを目指しているとの知らせがリムルの元に舞い込む。陰謀渦巻く暴風大妖渦の復活、そして開戦の狼煙があがる――!!
本編あらすじ
ユーラザニアの王であるカリオンが魔王を名乗ったのがおよそ四百年前。世界大戦の最中のことだった。民を守り勇ましく進軍するその背は頼もしく、彼の魔王は我らが誇りである。ユーラザニアに住まう者にとってそれは等しい思いだった。その背に追いつくためならば魂を売り渡すことさえ厭わぬほどに。
フォビオは魔王ミリムに敗北したことに苛立つ。部下が冷静にカリオンから命令された任務を伝えるが、そこにピエロ姿の道化師が現れる。怒った道化(アングリーピエロ)のフットマンと涙目の道化のティアと名乗る人物は、力が欲しいのでしょう?とフォビオが持っているミリムへの復讐心を煽り誘惑する。
数週間前までほぼゴロツキだったヨウム一行は装備を整えハクロウに預けた結果、英雄と呼ぶに相応しい一団に仕上がった。これなら豚頭帝(オークロード)を倒したと言われても信じられるだろう。ヨウム達には今後テンペストを拠点として英雄活動をおこなってもらう。彼らの名声が高まればそれだけ協力した俺たちの評価も上がるという寸法だ。
リムルとブルムンド王国の自由組合支部長フューズはテンペスト内にある温泉に入りながら一杯やっていた。保養場の素晴らしさに満足しているフューズ。フューズにテンペストを発展させるために色々な国の人にテンペストを宣伝してほしいと伝える。
ドワーフ王国への未知も現在工事中だし、森の中は俺の管理下だから街道整備は当然こちらでするつもりだったんだが…なんか思った以上に響いたようだ。魔物の俺が普通のことを言ったからものすごく良い魔物に見えたのかもしれん。フューズ…ミリム並にチョロかったな。
魔王ミリムが帰宅する。
リムル・ミリム・シオンが歩いていると樹妖精(ドライアド)のトライアが登場。殺気を感じたリムルは誰かと戦っていたのかと問う。暴風大妖渦(カリュブディス)が復活したと告げられる。
天空の支配者と呼ばれるカリュブディス。本能のまま殺戮を繰り返す災厄級魔物(カラミティモンスター)だが、知性がないのにこの町を目指してることにリムルは疑念を抱く。テンペストの精鋭が迎え撃つ。
カリュブディスはヴェルドラの申し子とも言われ、災厄級魔物(カラミティモンスター)に分類されるが、その脅威は災禍級(ディザスター)以上と考えられている。魔王に認定されない理由は知性がないためであり、実力は魔王と同等。
もうじき戦いが始まる。場所はドワーフ王国へ伸びる街道。整備してくれたゲルド達には申し訳ないが、町が破壊されるより修復は楽なはずだ。ここで迎え撃つ。
エクストラスキル『魔力妨害』の影響で物理攻撃しか効かない。しかも異界より召喚した魔物『空泳巨大鮫(メガロドン)』も従わせている。不安を覚えるリムルだが、テンペストには魔王ミリムがいた。しかし、テンペストの問題であるとシオンやシュナが介入を拒む。ついに上空からカリュブディスと、その従魔が現れた。
黒炎獄(ヘルフレア)は結界内の敵を焼き尽くす技。本来の威力が発揮されれば結界が消えた後には炭すら残らないはずだが、一頭焦げただけで終わる。想像以上の厄介な敵であることを認識する一同。ガビルとゲルドの共同攻撃、ソウエイ・シオン・ハクロウがそれぞれメガロドンを倒す。
カリュブディスが散弾のような鱗攻撃を仕掛けてくるが、リムルが豚頭帝(オークロード)ゲルドとの戦いで、ゲルドの能力『飢餓者(ウエルモノ)』を吸収統合したことで捕食者(クラウモノ)が進化した能力を実践で初めて使う。
その能力名は『暴食者(グラトニー)』。一瞬で攻撃を無効化する。リムルに攻撃が集中しているのを狙い、他の仲間が総攻撃を仕掛けるが…十時間が経過しても斃れる気配がない。一時撤退も視野に入れていると、カリュブディスがミリムの名前を口にする。
ミリムが竜眼(ミリムアイ)で確認すると魔王カリオンの使いで来たフォビオであることが判明する。ついに破壊の暴君と呼ばれる魔王ミリムが相手をする。手加減を覚えたと言うものの『竜星拡散爆』で一撃のもとカリュブディスを葬り去る。大賢者も解析不能で情報収集に失敗する程の破壊力を有する必殺技。
フォビオの身体に融合したカリュブディスを引き剥がす。それは言う程簡単じゃない。素体から分離させると精神生命体であるカリュブディスは逃げてしまうからだ。そうなってしまえばどこかでまた別の依り代を得てカリュブディスは復活する。でも俺ならば捕らえることが出来る。変質者で分離させたそばから暴食者で喰いつくす。
その後、獅子王(ビースト・マスター)カリオンが登場し、リムルはテンペストへの不可侵略協定をとりつけることになった。別の場所では魔王である人形傀儡師クレイマンは天空女王フレイに、天翼族の心配事を解決させた礼として魔王会談への協力を依頼する。
カリュブディスの一件から数日、テンペストはすっかり落ち着きを取り戻した。闘いを見届けたフューズらはブルムンド王国へ帰還。友好関係を結べるよう国王はじめ貴族らを説得(脅迫)してくれるらしい。ドワーフ王国には後日改めて今回の件を報告することになっていた。ガゼル王から正式な招待状をもらいビビったのは内緒だ。
ユーラザイニアからはカリオンの言葉を携えてフォビオがやってきた。使者に志願したらしい。初めて来た時とは打って変わって慇懃な物腰だ。いよいよ国らしくなって、これかれは政治的な駆け引きなんかも必要になるだろう。
とはいえ日々の戦闘訓練は欠かせない。この世界は戦いで物事が決まる場合が多いからだ。魔王レオンを殴る予定はあるが魔王になる気はない。聞けばミリムは最古参の魔王の一柱だと言うし、俺の創造の及ばぬ程長い年月を生きてきたのだろう。
数日後、魔王ミリムが仕事に行くと伝えテンペストを離れる。
来る時も突然だったが去る時の唐突さも凄まじい。ミリムの監督役もこれでひとまず終了か。町はリグルド達でもある程度は回していけるし。他国との交流も得られた今こそ人捜しが出来る環境になったと言える。
シズエの幻影を見るリムル。
そろそろ捜し出してやらないとな。あのひとの心残りを。