無料漫画アプリ【マンガボックス】で連載していた『ロジック』の最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。美大生マサの結末(ラスト)はいかに!?
魔女に魔法をかけられた、とある美大生の青春ストーリー!学園祭でついに葵衣ちゃんはお父さんと再会を果たすのか?そして、マサとの恋の行方は?美大生たちの日常を描いた青春ラブストーリー完結編!
第1~4巻あらすじ
美大に意味が見いだせず引きこもっていたマサは、服部に誘われた油絵コースの新歓飲み会で、葵衣と出会う。マサのスケッチブックの絵を見て、いきなり「弟子にしてほしいんですっ!」と頼み込む葵衣。
彼女の魔女っぷりに困惑するも、言われるがままマサは大学に顔を出し始め、いつのまにか葵衣のペースに乗せられて、銀座でのグループ展示に作品を出すことに嫌々巻き込まれる。
展示会場を下見するために、桑原エリと二人で銀座に向かうことになったマサは、葵衣が総司とデートしている現場を見つけてしまう。葵衣の前で桑原総司から「展示で売れる絵を描く」という挑戦を受けたマサ。
しかし、どうしても本気になれないマサを絵画に向かわせるために、服部たちが取ったのは監禁という手段だった!携帯も取り上げられ部室に閉じ込められたマサだったが、自身の過去と向き合い、絵を描き上げることに成功する。
えりの助けもあり、何とか絵を描ききったマサだったが、展示で絵が売れず意気消沈…。そんな時、散歩に出たら、夜のお仕事中の葵衣と出くわしてしまう!
深まる葵衣への謎、そして打ち上げのとき葵衣が居酒屋に忘れた古いスケッチブック…。大切そうな忘れ物を届けたマサに明かされたのは「私には昔の記憶が何もない」という葵衣の真実だった。
第五巻あらすじまとめ
学祭のコンテスト審査員の名前に葵衣の父親である塩野正昭の名前を見つけたため、審査員も姿を現す優秀賞をとるために各メンバーが優秀賞を目指し、自分の画を表現することになる。
理事長から才能と努力のどちらが必要か質問され、マサは「才能」だと答えるが、理事長は過去の経験から努力だと教える。そして人の心を動かすには「自分が描きたかったものを描くか、誰かに見せたいものを描けばいい」とアドバイスをもらう。
学祭がついに始まってしまうが、まだ描き終わらないマサ。自分の絵に足りないモノに気づき、ようやく最終日に描き終わるが、コンテストの審査は初日におこなうため、アウトになってしまった。
結果的にマサたちメンバーは誰も優秀賞を獲得できずに終わるが、なぜか葵衣のことをチラチラ見る来場者たち。葵衣は気になって絵画展を見に行くと自分の肖像画が展示されていた。マサが描いていたのは葵衣だった!
題名:会えますようにーー。
後夜祭のあとでマサと葵衣が話し合っていると突如、葵衣の父親を名乗る人物から「絵を売ってほしい」と言われる。葵衣は塩野が大学生のときの彼女との子供で、別れてから数年後に初めて葵衣の存在を知った。葵衣の母は交通事故で亡くなっており、幼い頃の記憶がないのもそのときのショックによるものだった。
三年後…
実家の糸永マートを継いだ糸永信也。
小学校の図工の教師になったマサ。
商事会社に就職した三嶋大地。
子供たちに絵画を教えている服部透。
マサは葵衣に告白するも答えは「秘密ですっ」と言われ完結。
***感想・評価・考察***
最終回の結末では誰も美術家になっていないのがリアリティがあってよかった。美術大学を卒業してもプロとして食っていける人間はほんの一握り。嘘は書かない。作者のそうした想いが伝わってきた気がした。
作者は元美大生だったことを巻末のあとがきで知って、なるほどと思った。美大生じゃないと描けない。特に葵衣の肖像画の絵は衝撃を受けた。もう少し長く続いていればアニメ化してもよかったかも。
『げんしけん』や『のだめカンタービレ』など大学生をメインにする漫画は多いが、美大生を主人公にした唯一無二の漫画。そのオリジナリティは読んでいて飽きなかった。