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『ブリーチ』市丸ギン|斬魄刀・神鎗の卍解と乱菊への想いの真相

悲しい最期を迎えた『BLEACH』の市丸ギンは亡くなった今も人気が高い人物です。1人の女性のため全ての仲間を欺き1人で強敵に立ち向かった姿に多くのファンが涙しました。そんなギンの真意や隠してきた卍解の能力・気になる名言や声優をご紹介します。

市丸ギンとは

すべての仲間を欺いて藍染に付き従った元・三番隊隊長

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元・三番隊隊長の市丸ギンは、いつも張り付いたような微笑みを浮かべていて感情が読み取りにくい細い目をした人物です。その細い目を揶揄されて”キツネ”と呼ばれていたり、自身でも”ヘビ”と称しています。穏やかな京都弁を話しますが、真意がわからない言動をする事が多く周囲の平隊士からは怖がられていました。休日には、瀞霊艇を散歩しながら人間観察する事が趣味でした。しかし、周りの隊士からは、イジメの対象を探していると噂が流れていました。瀞霊艇通信では”んなアホな”という連載を持っていましたが尸魂界を去った後に休載になっていました。

黒崎一護たちが瀞霊艇に侵入して一番初めに出会った隊長で、黒崎一護をみすみす逃がしてしまったり、怪しい言動が多い事から尸魂界の混乱は当初、市丸ギンが黒幕だと思われていました。しかし、本当の黒幕は藍染惣右介で、市丸ギンは藍染惣右介の指示通りに動いていただけでした。そして、藍染と共に尸魂界から姿を消して虚圏ではあまり表には出てくることなく傍観する傾向にあり、たまに気まぐれを起こして戦いを面白くする悪戯をしていました。そして、空座町決戦になった時に藍染と共に現世へと出陣して行くのでした。

登場からずっと真意の読めない市丸ギンは、空座町決戦の中盤まで動きを見せることはありませんでした。藍染がある程度の敵を倒して、本当の空座町のある尸魂界へ藍染と二人で向かった後に行動を開始します。忠実な藍染の補佐役だと思われていた市丸ギンの本当の目的が明らかになります。入隊時からすべての仲間を欺いて、強大な敵である藍染に復讐することだけを目的として、藍染の懐の中へと入り込んでいたのです。

幼少期からずっと心に誓っていた復讐が果たされたと思ったのは、一瞬の事でした。幼なじみの松本乱菊が奪われたモノは藍染の中へと溶け込み、藍染のモノになってしまい、藍染を化物へと変貌させてしまうのです。化物のような強大なチカラを得た藍染は市丸ギンをなんの躊躇もなく殺すのでした。

常に飄々としていて、細い目のおかげで感情も読みにくいので始めはめっちゃ怖い人だと想いました。

ギンの乱菊への深い想い

BLEACH モノクロ版 46 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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幼少期に空腹で倒れていた松本乱菊に、持っていた干し柿を差し出した市丸ギンはこの日から乱菊と一緒に暮らし始めます。二人で寄り添って平和に静かな暮らしを送っていたある日、事件が起こります。ギンが家へ戻るとそこには、焼けて無くなった家の前に昏倒した乱菊が倒れていました。戻る途中に見かけた死神の顔を覚えていたギンは、薪を拾いに出かけた先で同じ死神を見かけます。その死神は明らかに”首謀者”と思われる人物に跪いていて何かを渡していました。

優しい笑顔をした“首謀者”の顔を脳裏に焼き付けたギンは、復讐心を燃やします。“首謀者”の私利私欲のために傷つけられた乱菊を想えば想うほど復讐心は強くなり、乱菊との慎ましい暮らしを捨て敵と同じ死神になって復讐する事を決意して乱菊との暮らしに終止符を打ちます。すべては、復讐をして平和な日常を取り戻して乱菊とまた一緒に暮らす事を願いながら乱菊の素を離れるのでした。

乱菊は、ギンの真意がわからないまま自分も死神になりますが昔と少し違うギンとは、距離を置くようになってしまいます。そして、謀反人として行動するギンの行動に戸惑いを感じます。しかし、最後にはやはり昔のままの優しいギンだった事を悟りますが、時はすでに遅くギンは藍染の手によって亡くなってしまいます。

泣き叫ぶ乱菊を見ながらギンは、乱菊が昔奪われたモノを取り返せなかった事を心の中で謝り、強くなった黒崎一護に後を託して亡くなります。ギンと乱菊の間にあった、深い愛情はギンのファンでは無い読者も涙してしまうような悲しいものでした。本編では、殺された後のギンの描写は無く、悲しんでいる乱菊がギンに対する想いを語った描写だけされていましたが、2012年9月4日発売の『BLEACH』の小説『The Death Save The Strawberry』で、乱菊と暮らしていた東流魂街六十二地区“花枯(かがらし)”にギンのお墓がある事が判明しています。

市丸ギンと松本乱菊の関係は、見ていて辛いと感じてしまうほど切なかった。好物が同じ干し柿なのは出会いがきっかけです。

市丸ギンの斬魄刀・神鎗

斬魄刀・神鎗の本当の能力とは

市丸ギンの斬魄刀・神槍の能力は、単純明快で刀身が伸び縮みすることです。普段の刀身の長さは脇差ほどしかないのですが、ギンの意思で伸び縮みが可能で、最大の長さが日本刀100本分であることをギンが黒崎一護に語っていました。そのため、別名“百本差し”と呼ばれ、大体、最長60mとなります。しかし、この斬魄刀の恐ろしさは長さでは無く、伸び縮みの速度にありました。単純明快だからこそ、避けにくく恐ろしい能力です。

そして、この斬魄刀・神槍の卍解は「神殺槍」といい、始解よりも長く刀身が伸びるというもので、その距離は13kmで伸縮の速度は音速の500倍だと黒崎一護に解説をしていました。しかし、後に本当の卍解の能力を披露している事から黒崎一護に説明していた卍解は、実は始解時の能力ではないかと思われます。

単純に伸び縮みする神槍は、最速の斬魄刀を誇っていて、その伸縮速度から繰り出す技は、“舞踏(ぶとう)”といい驚異の速度で伸びて相手を射抜きます。そして、この“舞踏”を連続で放つ“舞踏連刃(ぶとうれんじん)”は、“舞踏”の攻撃力と超高速を超える速度での連続攻撃となるため、けた違いの威力を発揮します。個人的にここまでが、始解の能力ではないのだろうかと思っています。しかし、『BLEACH』にしてはとても地味で、あまり目立った活躍の場がないまま、持ち主の市丸ギンが亡くなってしまいました。

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出会い頭に黒崎一護に神槍をお見舞いして吹き飛ばして、隊首会で怒られてました。

市丸ギンが最後に見せた卍解・神殺鎗

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市丸ギンの真の卍解・「神殺槍」は、解号「死せ(ころせ)~」で真のチカラを発揮します。藍染惣右介には、ずっと真の能力の事を隠していて、黒崎一護に語ったように卍解しても伸び縮みする長さが長くなり、速度も速くなると偽っていました。宿敵・藍染惣右介に長年隠し通してきた真の能力とは、伸び縮みの能力を使って敵の体を射抜いた後、敵の体の中に刀身の塵を残します。

実は、その刀身の塵は細胞を溶かして崩す事の出来る猛毒だったのです。そして、体内に残した刀身の塵が解号を合図に敵の体を駆け巡って内部崩壊をさせるのです。音速を超える神槍ならではのシンプルで効果的な卍解の能力でした。そして、仲間を欺いて110年以上待って、やっと得た好機にギンは躊躇なく卍解し藍染惣右介に致命傷を負わせる事が出来たのです。

この卍解も始解と同様に派手さは無い技でしたが、長い間藍染に隠していた事と使った時のギンのカッコ良さから読者の中では逆に印象が強いようです。元三番隊隊長・市丸ギンと黒崎 一護が対峙して明かされたギンの卍解は……後で嘘だった事が判明。

市丸ギンの名言

君が明日 蛇となり 人を喰らい 始めるとして
人を喰らった その口で 僕を愛すと 咆えたとして
僕は果たして 今日と同じに 君を愛すと 言えるだろうか

出典:漫画『BLEACH』47巻冒頭詩

これは冒頭詩なのですが、この詩の上部に市丸ギンの口が描かれている事とギンが以前に自分を蛇だと称していた事から語ったのがギンである事が分かります。

そして、この詩の君となっている部分を過去に自身を蛇と称していた事を考えてみると君がギン自身になります。さらに、ギンの想い人は松本乱菊なので僕の部分が乱菊になります。すると以下のような意味になります。

自分が獣となって人を殺し、そんな自分が乱菊を愛してると言ったとしても、人殺しの事を知っている乱菊は、それでも以前と同じように自分を愛してると言えるのだろうか?ギンの亡くなった後に読むと少し悲しい気持ちになります。

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この巻の冒頭詩は、ネット上で解釈について色々考察されていました。

「決めたんや。ボク死神になる。死神になって変えたる。乱菊が泣かんでも済むようにしたる。」

出典:漫画『BLEACH』48巻416話

幼少期の市丸ギンが、復讐のために死神になると決めて乱菊が泣くようなことの無い平和な世界にして、また二人で平穏な生活にまた戻りたいと考えながら乱菊の元を去った時のセリフです。

子供ながらにも、好きな人に負わせたキズの復讐するという誓いを心に立てた瞬間でもあり、明確な目標を持った時でもありました。この時からギンの望みは、藍染惣右介に復讐して乱菊の奪われたモノを奪い返す事のみになり自分の感情を押し殺して110年以上もの間我慢して好機を待つことになるのです。

この時、ギンのほっぺたに返り血がついていますが、これはきっと藍染惣右介に乱菊から奪ったモノを渡していた名も無き死神の血だと勝手に思っています。

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こんな小さくて可愛い頃から、心の中は復讐心でいっぱいだったのですね。なんだか、かわいそう。

「乱菊、あかんかった。結局、乱菊がとられたもん、とり返されへんかった。ああ、やっぱり謝っといて良かった」

出典:漫画『BLEACH』48巻416話

藍染惣右介に負けてしまい、致命傷を負って倒れた市丸ギンが心に思った言葉で、幼少期に立てた誓いを守ることが出来なかった悔しさと松本乱菊に対する申し訳なさが全面に押し出されたセリフです。

尸魂界での騒乱の時、虚圏から反膜がギンに降り注いで虚圏へ消えるときにギンは、乱菊に一言謝っています。それは、今までの事とこれから起こる事のすべてにおいて乱菊に迷惑をかける事に対する謝罪であり、必ず奪われたモノを取り返すというギンの決意の現れでもありました。

しかし、結局は宿敵・藍染惣右介に負けてしまい、乱菊を泣かせてしまう結果になった事の謝罪の言葉に変わってしまったのです。ギンの真意を知らないまま。乱菊はただギンが、みんなを欺いてまでも藍染惣右介を倒そうとしていた事だけ理解することになってしまいました。

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瀞霊艇で、散歩しているだけでも怖がられる存在になっていたほど、悪役を演じきっていました。