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【からくりサーカス】感想ネタバレ第43巻(最終回・最終話・結末)まとめ

週刊少年サンデーで連載していた藤田和日郎による漫画『からくりサーカス』の最終巻43巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

からくりサーカス(43) (少年サンデーコミックス)

からくりサーカス(43) (少年サンデーコミックス)

 

ナルミをしろがねの元に送り届けたマサルは、全ての決着をつけるため、ひとり、星々の海へと向かう。愛する人々の想いを一身に背負い、一人、戻ることのない旅へ……。長らく皆様にお楽しみいただきましたる超熱血機巧活劇、ついに堂々の大団円!

全巻までのあらすじ

全世界に蔓延するゾナハ病の病原体が活性化され、今や人類は滅亡寸前。宇宙ステーションに陣取るフェイスレスから直接、病原体の止め方を聞き出すため、鳴海、しろがね、そして仲町サーカスの面々は、スペースシャトルを列車に積み、一路ロシアのロケット発射場を目指す。その道中「最後の四人」をはじめとする自動人形達の激しい追撃からシャトルを守り、次々と傷つき倒れてゆく仲間達。人類最後の希望をかけた壮絶な死闘の果て、ついに列車は目的地・ポードヌイ射場へ!!

本編あらすじ

才賀勝は、最後の四人カピタン・グラツィアーノに苦戦するも、最後は見浦流万風不帰剣「転(ころび)」により真っ二つに斬って勝利する。スペースシャトルが発射するまでの間、自動人形(オートマータ)の大群からスペースシャトルを守り抜く加藤鳴海。その背中を守るのは才賀勝。

しろがね(エレオノール)の幸せを願っている勝は「ゆけカトウ。オレが上がる」と彼女を加藤鳴海に託し、因縁の相手・白金と決着をつけるべくスペースシャトルには一人で乗り込む。

地上ではエレオノールがハーレクインに追い詰められるが、加藤鳴海によって助け出される。教会で「サーカスのテントではじめて会った時からずっと、しろがね、おまえを愛していた」と告白をしてキスをする二人。『神よ、これ以上の奇跡はありますまい。悪魔が愛にひれ伏し、天使が…』

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宇宙ステーションで対峙する才賀勝と白金。宇宙ステーションの中はプラハの街並みが再現されており、白金はフェイスレスの肉体を捨て生身の身体に戻っていた。途中にメイド型人形の中にこっそり侵入していたディアマンティーナの妨害も入る。

彼女の妨害によって宇宙ステーション内部は爆発し、落下が始める。落下予測地点は日本の黒賀村。それを阻止すべく勝と白金は共同で修理し、ついにゾナハ病を止める方法を聞き出す。

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歌声が電波に乗って世界中に届けば、ゾナハ病の原因虫(アポリオン)のモードが『病気にさせる』から『病気を治す』に変わる。空中の蟲は電波の届かない所にいる人体の中の仲間にその命令を伝えるため世界中に散ってゆく。「歌劇(オペラ)で聞いた通りというわけか…全ては歌で終わる…とさ」

一緒に宇宙ステーションから脱出しようと持ち掛けるが、それを断る白金。勝をマスターと呼んで忠誠を誓っているグリュポンも「ひとりぼっちだからさ」と最後まで造物主に付き合うことにする。泣きながら落下する宇宙ステーションから一人で脱出する勝。こうして地球上のゾナハ病は、残らず消えた。

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そして六年後の2007年、それぞれのその後が描かれる。アカデミー賞主演女優を受賞するまでに成長したミンシアは、エリ公女とガールズトークを語り合っている。日本の仲町サーカスでは、ノリが団長になって元気に開演している。リーゼもドラム2世と一緒に元気そうにしている。鳴海としろがねは世界中を回りながら二人だけのサーカスをしている模様。そして勝も成長して、子供達を助けている。

***感想コメント***

からくりサーカス 完全版 (1) (少年サンデーコミックススペシャル)

からくりサーカス 完全版 (1) (少年サンデーコミックススペシャル)

 

笑い・涙・熱血・感動の全てがつまった珠玉の名作。長期連載にも関わらずマンネリ化せず、伏線を回収し、最後に向けて盛り上がっていくストーリー構成は見事としか言いようがない。最初から作り込まれた壮大な世界観と構成力、懸糸傀儡(マリオネット)の作画技術や迫力ある戦闘シーンも素晴らしい。

妖怪アクション漫画『うしおととら』と同じく名脇役が存在し、感情移入させて、最後は主人公を決戦の場に向かわせて死んでしまうという流れが悲しいところ。悲恋が多いのも良いところであり複雑な部分です。ファティマが何気に好き。だからこそ泣ける漫画なんだけど、心のスミで全員ハッピーエンドの結末を望んでしまいます。

気になった点を指摘すると命の水が尽きても最初から「しろがね」全員が血を分けていればゾナハ病については解決したような…。まぁイタチごっこになりそうですが。また鳴海が左腕だけ残して完全に姿を消したシーンはちょっとありえないかなと…瞬間移動でもしないかぎりは辻褄が難しい。歌でゾナハ病が解決するならこれまで歌ったことがある人がいなかったのかという素朴な疑問も残りました。

ただし、しろがね(エレオノール)の歌しか効果がないと考えると全て解決します。41巻で一度歌っていますが、しろがね(エレオノール)の周囲には原因虫がいないため意味を成さないことや、あの屋敷内は病原体を体内から追い出す装置「ハリー」が機能していたためと考えると矛盾点はありません。

過去編において井戸の中で支えていたフランシーヌ人形が解けた後にエレオノールは溺れないのかという疑問が残ります。井戸の中に穴を開けたことになっていますが、片手で持ちながら片手で空けたのかな?各登場人物の詳しい結末に関してはウィキペディアに掲載されているので、そちらを参照。

この漫画の凄い点は女性が表情だけで可愛い点です。胸や腰や仕草で可愛いと思わせる作品はありますが、この作品ほど表情で表現させるのはトップクラス。数々の女性キャラが登場しますが、やはり表情の表現力が凄い。

サーカスにまつわる名セリフや名シーンが多く、今となっては消えてしまったサーカスの良さが伝わってきた。娯楽が少ない時代はサーカスは一大イベントだったのかと思いを馳せた。日本人にとってサーカスは身近な存在ではなく、世界中を見渡してもサーカス団は希少な存在となっているが、サーカスを観に行きたくなった。