1992年から1998年まで週刊少年サンデーに連載していた村枝賢一の漫画作品『俺たちのフィールド』の好きな台詞や名場面をまとめました。
ワールドカップ出場を決めたチームには…必ずこういう選手がいた!!
韓国代表ユウミョンウの言葉。ワールドカップ最終予選第2戦・韓国戦で高杉を潰すためだけのためにつけたマンマークが逆に潰される。(第29巻272話 生き残る男)
退けえ!全員退くんだ!!
韓国代表ユウミョンウの言葉。白星を捨ててでもワールドカップ出場を最優先する韓国。誇りを捨ててでもワールドカップを優先し、引き分け狙いで勝ち点1をもぎ取る。 (第29巻273話 W杯のために)
ワールドカップに…出られたら…いいよなぁ…。
高杉貫一の言葉。W杯は遠い遠い国でもっともっと強いヤツらがやってる羨ましいお祭りみたいなものだと語る。80年代の日本にとってW杯は目標ではなく、夢のまた夢だった。(第29巻274話 オヤジの夢)
信じる!テメェがどうあれ、俺には信じるだけの理由もある!
末次浩一郎の言葉。ワールドカップ最終予選第3戦・イラン戦、一点差で負けている状況で、さらに後半ロスタイムにPKという絶望的な状況でも末次は勝利を諦めない。高杉貫一が命を捨てて助けた子供が凄い力を持っているんだと証明するために!観客席に高杉貫一の妻の高杉晶子がいる目の前で!(第29巻277話 敗北の手前で)
このままフランスにまでだって歩いていけるぜ!
伊武剣輔の言葉。右足の怪我を心配する高杉に対しての一言。ワールドカップ最終予選第4戦・サウジアラビア戦で勝ち越しゴールを決める!(第30巻288話 エース屈せず!)
私は…昔から…この絵が…この瞬間が見たかったんだ…。
フリーカメラマン時任あきらの言葉。サッカー選手だけでなく、サッカーを応援する全ての人の悲願だったワールドカップ出場が決まった直後、周囲のカメラマンが写真を撮影している中で、時任だけは肉眼で悲願のワールドカップ初出場を決めて喜ぶ日本代表を見つめる。(第31巻293話 祝福する手)
ああいう顔をするヤツは負けねーよ。
トゥールーズのスタジアムで屋台をやっているマルセルの言葉。日本対アルゼンチン戦の下馬評はアルゼンチンの圧勝が大半だが、マルセルだけは引き分けか日本の勝ちを予想する。長年、試合会場に入る選手を見続けているマルセルは、なんか(試合の勝者が)わかるようになってくると話す。(第32巻305話 賭けの明暗)
だから頼む…勝って…勝ってくれ…。
ニッポン放送の実況担当モロ岡の言葉。サッカーを通じて関わりあったり競い合ったり、憧れたりしている人々の代表としてフィールドにいるのが日本代表だと解説し、彼らは私であり私たちですと話す。声援というよりも懇願のような応援を送る。(第34巻324話 奇跡)
ワールドカップの事を懐かしんでいるうちに次のワールドカップがやってくる。
日本の記者の言葉。多くの人々を熱狂の渦に巻き込んだ世界最大のスポーツイベントが終わった。ワールドカップ終了の寂しさを嘆く記者に、仲間がイタリアで伝わっている言葉を贈る。4年後に向けた戦いはスグに始まる。(第34巻最終話 俺たちのフィールド)
まとめ
泣けるサッカー漫画の最高峰。90年代の日本のサッカーを知らないサッカーファンには絶対に読んでほしい作品。サッカー漫画の代表作として『キャプテン翼』よりも本作を一番に挙げる人も多い。
1993年にジェイリーグが開幕し、サッカーが国内で爆発的な人気を呼び最終予選への期待は国民的注目になる。初出場の期待が集まった94年アメリカW杯アジア地区最終予選でドーハの悲劇が起きる。世界の壁は高かった…。
本作は日本のサッカーがプロ化し、サッカーが国内でブレイク。そしてワールドカップ初出場の切符を勝ち取るまでの時代に連載していた漫画。日本がサッカーに熱狂していた時代の雰囲気が良く伝わってきます。