1990年から1996年まで週刊少年サンデーに連載していた藤田和日郎の妖怪アクション漫画『うしおととら』の好きな名言・名台詞・名場面をまとめてみました。
今のうちにいっておくぜ。垂…好きだぜ。
札幌に住む勤労青年、佐久間泰の言葉。雪女の垂(しずり)に惚れてしまったヤスが自分を犠牲にして垂を助けるシーン。雪女を人間にする方法は愛情をこめて雪女を抱きしめることだった。(うしおととら第14巻)
みんな 仲良うせんと あかんよ
二代目御役目様の日崎御角の言葉。この言葉の真意は光覇明宗だけにかけた言葉ではなかった。くらぎを退けることができたが、自らも力尽きる。光覇明宗を破門された乱暴者の凶羅が自分の足をちぎっても助けようとする場面も必見です。(うしおととら第16巻)
泥なんて何だい!
井上真由子が妖怪に「満足する死とは何だ?」と質問をされたときの回答。子供の頃に潮が言った言葉でもあり、大切なモノや大切な誰かを守るために汚れることくらい大したことではないことを表現している言葉でもある。(うしおととら第19巻)
ほんの少し…うらやましいと思いました…
鷹取小夜の言葉。火傷をした中村麻子が潮に抱かれている。その姿をみて潮への恋心を密かに漏らす場面。(うしおととら第28巻)
人生ってヤツを……楽しんじゃいけねえのさ。
秋葉流の言葉。幼少の頃から勉強やスポーツなどあらゆる分野で天才的な才能を発揮したことで周りから妬まれ疎まれ、社会から孤立していった流は一つの結論を出した。(うしおととら第29巻)
ガキが母親をダシにホラを吹くかよ。
ウンディーネ技術者の悟朗の言葉。いきなり部屋に乱入してきた潮の言葉を信じた理由を説明します。自分自身が両親がいなかったせいで潮が嘘をついていないことがわかる。かあちゃんの作った味噌汁を飲んでみたいという潮に腹をくくる。(うしおととら第30巻)
頼むよ。こいつを助けてやりてえんだ…
ウンディーネ技術者の悟朗の言葉。「頼むよ」の言葉に若手技術者の赤羽も仕方がないと納得する。職人気質の悟朗。おそらくこれまで一度も赤羽が聞いたことがない台詞だったのではないでしょうか。(うしおととら第30巻)
これより先は見てはならぬ物語
これまで━━━うしおととらの行動を見てきた親しき者達に告ぐ。これより先は見てはならぬ…。其は見ずとも良い物語。見ずとも良い。見れば心憂い必ずや後悔する。これより先は見てはならぬ物語なのだ。(うしおととら第31巻)
そうとう強いぜ オレ達!
蒼月潮の言葉。記憶を婢妖に消された妖怪たちが落ち込んでいて、これから恐ろしく強大な敵に立ち向かう際に潮がかけた言葉。強い仲間と一緒に戦えて嬉しいという言葉で、妖怪たちの怯えをぬぐいさり、活気づけることができた。(うしおととら第32巻)
気が…合うな紅煉。私も、いい気分なのさ。私のこの青い浄眼が地獄にいるおまえを…すでに見ているのだからな…。
鏢の言葉。帰ればそこに幸せが待っているはずだった…。だけど…待っていたのは…暗黒の淵と蒼い目が呼ぶ復讐の日々だった。(うしおととら第32巻)
潮の流れが変わるなど海にはまっこと多いことぞ。
海座頭の言葉。妖の中でも特に蒼月須磨子を憎んでいたが、最終決戦では黒炎から須磨子を守る役目を担う。(うしおととら第33巻)
いつもオレは…バカどものしりぬぐいだぜ。
凶羅の言葉。黒炎に狙われてしまう結界壁の一番弱そうな部分をたった一人で死守した。遠巻きに潮と白面の戦いを見つめながら面白い喧嘩もあったと満足げに息を引き取った。(うしおととら第33巻)
乗りてえ風に遅れたヤツは間抜けってんだ。
とらの言葉。とらの偽物が大量の敵を率いて襲い掛かるが真っ向から勝負するとら。待ってたっていいコトなんざねえよ(うしおととら外伝)
まとめ
いくつになっても泣けるシーン満載のうしおととら。最終巻に名言・名台詞・名場面が集中してしまいましたが、改めて読み直しても素晴らしい名作ですね。