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【屍囚獄】感想ネタバレ第5巻(最終回・最終話・結末)まとめ

サスペンスホラー漫画『屍囚獄(ししゅうごく)』の最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。古くからの謎めいた風習が残る村。殺戮と猟奇が蔓延する村で女子大生が餌食となる。その結末(ラスト)はいかに!?

屍囚獄(ししゅうごく) 5 (バンブーコミックス WINセレクション)

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狂気の村で仲間を次々と失い、親友すら惨殺されてしまった女子大生・美琴。村での数少ない味方だった伊助も火あぶりとなり、成す術もないまま、囚われの少女・うずめを連れて逃げていた。夜の山林で、謎の男に襲われた貴彦を助けた美琴だったが、その直後、うずめ・貴彦とはぐれてしまう。やがて、一人さまよう美琴の前に突如立ちはだかったのは、大鉈を持つ不気味な能面の男だった……!!

本編あらすじ

村人と女子大生が殺し合い、生き残っている人間も僅か。

伊助が母親を殺したと誤解されたが、本当の犯人は貴彦。伊助は誤解されたまま火炙りの刑に処される。実は一番マトモなのに…悲惨。しかし、ゾンビのように蘇り父親(村長の天野)を道連れにして死亡。さよりはボロい山の中の吊り橋を壊して生き残っていた村人数名と一緒に吊り橋から転落する。

少女うずめを見つけた宇受売神社の宮司『鹿屋野』はうずめを拉致する。儀式の現場を見てしまった比奈は鹿屋野に殺される。「乱心者が現れた。禍いが来る。汚れのない乙女でなければ」と言い、神前に捧げる供物としてうずめを殺そうとする。生贄を捧げないと禍いは終わらないらしい。この人はこの人でイッている。

恋人を殺された甲斐と高木美琴が儀式を止めに入る。おそらく市販品であろう包丁の甲斐に対して大太刀(業物)の鹿屋野。明らかにリーチの差は一目瞭然。勇敢(無謀)にも立ち向かうが、無残にも甲斐は斬り殺される。「包丁ごとき紙切れと変わらん」と武器の性能が全く違っていた様子。残る高木美琴は灯籠の炎を鹿屋野にぶつける。あんた結構エグイことするね…。

左半身に重度の火傷を負うも生きている鹿屋野が斬りかかるが、突如現れた猿田彦神の面を被っている貴彦に殺される。「この面を着けると不思議となんでもできるんだ…」とジョジョの奇妙な冒険に出てくる石仮面のような効果を発揮するようです。

沙霧や香坂や(どちらかと言うと被害者の)自分の母親を殺したのは貴彦だった。殺す動機が謎ながらも、本人曰くすべてはうずめを守るためだった。意味不明ながらも殺害動機に論理性を求めるほうが間違っていることがわかった。

猿田彦神の面をつけると別人格になれる貴彦。すでに父親も村人も死んでいる中、殺す理由もないと思うが「うずめを渡さない」と言い高木を殺そうとする。母親のトラウマで重度のロリコンになってしまった悲しい人物。高木は高木で素直にうずめを渡せばいいのに「あんな異常者には私は渡すなんてできるわけない」となぜか二人で逃げる。

逃げている途中、洞穴に落下する。結構な高さから落ちるも怪我はない。その洞穴の中にはたくさんの骸骨が存在していた。過去にも面をつけておかしくなった人が沢山いたらしく、その人たちを閉じ込めていたとのこと。これが八坂村における祟りの一つとされている。おーこわ。

洞穴から出てくるのを待ちぶせしていた貴彦。ことごとく攻撃を躱す高木。貴彦は高木美琴とうずめを崖まで追い詰めるも、なぜか面がポロッと外れると「見るな!」と苦しみだした貴彦。最後は自分が崖から落ちて死亡。犯人が勝手に死ぬという幸運が重なり高木美琴とうずめが生き残る。

うずめは自分に優しかった貴彦を(自分で落ちて死んだのに)殺された恨みを高木に向ける。最初から逃げずにそれを言えよ。包丁で何度も刺すが、致命傷に至らず。最後は包丁を奪われてしまい高木に殺される。女同士とはいえ、なんだかんだ子供と大人の戦いですからね。そりゃ死ぬ気で挑まれたら子供が勝てる要素はなに一つない。

その現場を救助隊に見られてしまう。なんて悪いタイミングで救助に来るんだ…。「お前が殺したんちゃうの?」と疑われてしまい精神を病んでしまった高木。包丁の指紋を調べれば正当防衛を主張できると思うけどね。高木の自宅には保護されたときに私物として認識されていた猿田彦神の面が届けられる…。電話をしている母親の後ろには面を被った高木の姿が…完結。

***感想・評価・考察***

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屍囚獄 下 (バンブーコミックス)

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結果的に高木以外の全員が死にました。前半はそれほど死にませんが、後半(5巻)で一気に死にます。登場人物の発狂率高め。設定や表紙からエログロ系かと思えばエロ要素は全くありませんでした。呪われた風習を持つ村ですが、何も四肢切断しなくてもいいのにね…と思いながら読みました。映画化もされており片山萌美や立花あんな(仮面女子)がキャストに名を連ねています。