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【トリコ】感想ネタバレ第21巻まとめ

【トリコ】感想ネタバレ第21巻まとめ

トリコ 21 (ジャンプコミックス)

トリコ 21 (ジャンプコミックス)

 

珍鎮々、彼こそ“美食人間国宝”の一人であり、食の奥義を極める食林寺の師範であった! トリコと小松はそこに代々伝わる寺宝・シャボンフルーツをゲットするため、珍師範による“食義”の修業を開始するが!?

目次

第181話 食林寺!!
第182話 シャボンフルーツ!!
第183話 食義の実力!!
第184話 食林寺の修業!!
第185話 バブルウェイ!!
第186話 食没!!
第187話 シャボンフルーツ実食!!
第188話 決戦!食林寺!!
第189話 食義を極めし者!!

本編あらすじ

会長の依頼食材「シャボンフルーツ」を手に入れるため、食林寺に向かったトリコと小松。その道中で二人は「雲隠れ割烹」と言う、食べること自体が非常に難しい料理を出してくれる店にたどり着きました。

さらにそこで出会ったのは怪しげな老人。その老人はなんと、捜し求めていた食林寺の師範にして、4人しか居ない「美食人間国宝」の1人である珍鎮々だというのです!珍師範はトリコと小松の名前を「トミーと小谷」などと微妙に間違えながらも、食林寺まで導いてくれるようです。

これでスムーズに食林寺にたどり着いてシャボンフルーツを手に入れられるだろう、と喜ぶトリコですが、珍師範はなにやら不吉なことを呟くのです。雲隠れ割烹の料理も食べるのに苦労しているトリコたちが、食林寺の食材をスムーズにゲットできるのかな?と……

雲隠れ割烹からでる時、珍師範は店主の千流に尋ねました。「千代婆はまだ戻らんのか?」と。基本的には人の名前を覚えられないらしい珍師範ですが、その千代と言う人物の名前だけははっきりと覚えているようです。

ですが雲隠れ割烹の先代店主らしいその千代と言う人物は、長いことこの地に戻ってきてはいないようです。それを確認した珍師範は「戻ったら教えてくれ、また千代婆の料理が食べたい」と寂しげな言葉を残して雲隠れ割烹を後にしたのでした。

千代。かつてはあの節乃と肩を並べ、料理人ランクでも常時トップ5入り、「包丁一振り一億円」とまで謳われた大料理人です。ですが数年前からランキングにも載らなくなってしまっていたのです。珍師範によれば、そのときに千代はぷっつりと消息を絶ってしまった。それ以降、世界中から、腕の絶つ料理人が消え始めていた……。

そんな千代の話を聞きながら歩いていたトリコと小松。彼らの足元が、不意に透明になった!「消える樹海」……これこそが、雲隠れ割烹や食林寺を発見困難にしている原因です。ですが珍師範はその消えた大地に驚いている二人に、「感謝と敬意を混めた眼差しで景色を見ろ」と言い出します。よくわからない二人ですが、とにかく珍師範に従い、感謝の念とともに合掌して一礼してみると……

今までただ樹海が広がっていただけのはずの目の前に、食林寺がそびえ立っていた!消える樹海と同じ素材で作られた食林寺もまた、礼を失したものには見えないのでした!しかも食林寺は見えないだけではありません。感謝の年が足りないものには、寺事態がトゲを生やしたり、落石を降らせたりと牙をむき出しに襲い掛かってくる。

さらに丁度その時に食林寺の辛すぎる修行に音をあげて逃げ出してくる修行僧が現われました。その行儀の悪さに怒った寺は、なんと自身の体を猛烈な勢いで燃やしはじめたではないですか!トリコたちが寺に入る前に、まさかの全焼……?ですがここで珍師範が立ち上がります。ただならぬオーラをまとわせながら、右手を丸めた手刀のような形にして寺を燃やす炎だけを掬い取ってしまった!

これこそ珍師範の得意とする「スプーン」!この凄まじい威力で、山すらもくり貫き取ることが出来るのです!山を、くり貫く……くり貫かれたような山が、トリコたちに襲い掛かってきたことがかつてありました。そう、サンサングラミーを入手するために向かった、デスフォールのときのことです。

 なんとあのトリコ達に襲い掛かってきた山は、珍師範がトリコたちを試すために滝に流したのでした!死んでもおかしくなかったあの試練ですが、珍師範は「死んだらその程度の存在に過ぎない」とサラリと言ってのけます。

 珍師範の恐ろしさをその身で知った二人。先ほどの「スプーン」を産み出す元となっていると言う「食義」を学びたいと思っていたのですが、この珍師範の指導を受けたら死んじゃいそう……幸い食林寺師範代であるシュウが指導してくれるとのことで、とりあえず珍師範ではなく、シュウから食義を教わることになるのでした!

 食義と言うのはあらゆるものへ感謝と敬意を忘れず、常に心の中心に据えておく心構えのようなものです。ですがその心構えのようなものを覚えることによって、何を得ることが出来ると言うのか?その意味は、シュウが申し込んだ来た「手合わせ」で身をもって教えてくれました。トリコの歴戦の経験は、大体相手の力量を推し量ることが出来ます。力量的には、比べるまでもないほどトリコが上のはず。それはシュウも認めるところのようです。ですが、どうしてもトリコの攻撃がシュウに触れることはなかった!

そして、その後行われた小松とシュウのキャベツ千切り対決も大差でシュウの勝利。これが「食義」の力なのか?どちらにしろ、ここでの修行が無駄に終わることはなさそう。食義を完全に身につけるため、二人の今までとは一風変わった修行が行われることになるのです!

食義を身につけるための修行を行う今巻。その修行はトリコが今まで体験したことのない領域ですが、どうやらシャボンフルーツの入手には欠かせないようです。食義の先にあるという「食没」。その領域にいたって手に入れられるらしい、シャボンフルーツ……その味はいかなるものなのか!?じっくり修行に励みたいところですが、ここで食林寺に異変が巻き起こります。突然やってきた激動。不気味な怪鳥にのって……恐怖が食林寺に襲来する!!