最新刊!【トリコ】感想ネタバレ第40巻まとめ
日食が始まる!? 来るべき戦闘を前にアカシアのフルコース4つを実食したトリコたちは、細胞に潜む悪魔を確認。一方、ドン・スライム、次郎、三虎は、最期の死闘へ!!そしてついに食材の王・GODがその姿を現す!!
目次
第360話 匂いの正体!!
第361話 潜む悪魔は!!
第362話 フルコース完成へ!!
第363話 災害の本気!!
第364話 ある考え!!
第365話 狼の仔!!
第366話 狼に封印を!!
第367話 あの涙は!!
第368話 0.1秒を私に!!
第369話 GODとは!!
本編あらすじ
ドンスライムは、ネオとの決戦に挑んでいました。ネオの頭上に隕石を落下させるという、自身を悪意ある災害と称する強力な先制攻撃を仕掛けたドンスライムですが、ネオはそう簡単にやられる相手ではありませんでした。体から高熱であぶられた結果であろう煙は立ち上っていますが、ダメージは感じさせないネオ。ドンスライムの背後に立ち、「悲鳴、聞かせて」とつぶやきながらゆっくり手を伸ばしてくるのです!
「私は災害だ、悲鳴はお前があげな!」と言う言葉とともに、ドンスライムは振り向きざまにフォークで一撃!ネオの左腕をやすやすと切断するのですが…ネオはその切断された左腕を舌でキャッチし、しゃくしゃくと咀嚼、そしてすぐにその体から左腕が生えてくるのでした!
切れた腕、受けた体を自ら食べて再生する。驚くべき生命力を持つネオですが、ドンスライムも同じようにばらばらにされても死なない体を持っています。決着がつくとするならば、彼らの細胞が敗北を認めたときだけ…死ぬときだけでしょう。ドンスライムは、とろけて地面にしたたり落ちた自らの肉をむさぼるネオに容赦ない攻撃を仕掛けます。すさまじい威力を持つ雷を落とす黒い稲妻、猛烈な勢いを持つ竜巻に相手を飲み込む漆黒の竜巻。その竜巻で動きを封じたネオを、巨大且つ鋭く荒い針山で相手をすりおろす黒の卸し金でこそぎ取ります!
しかし、どんな攻撃をしてもネオはすぐさまドンスライムの眼前にまで瞬時に移動、パクパクと口を動かして何やら呟くという奇妙な行動を繰り返してきて。ドンスライムは何かを感じ取ったようですが、ここで攻撃を緩める手はありません。口から強烈なエネルギー派を放ちネオを地面に張りつけに!そして全身に力をみなぎらせて肥大化し、その力で開幕にはなった隕石を、スコールのような勢いで降らせる災害豪雨で追撃しました!
その威力はすさまじいなどという形容詞では表しきれないすさまじさを持っている。衝突の衝撃で生まれた爆風は宇宙からでも観測できるほど大きく、巨大すぎるきのこ雲を生み出します!ここぞとばかりの最大威力の攻撃を放ったドンスライムは、すっかりその体をやせ細らせてしまったのですが、その目の前に、依然ネオは立ちはだかっているのです!
まんま、とつぶやき、口を動かすネオ…。ドンスライムは、たとえこの攻撃で地球が崩壊しても構わないという気概でこの攻撃を放ちました。が、それを食らったネオはこうして立っています。なぜならネオは…攻撃をその体に受けていたわけではなかったのです。ドンスライムの、地球を破壊するほどの威力を秘めた攻撃をすべて「食って」いた…!
攻撃のエネルギーを、ドンスライムの細胞ごと、胃袋に収めていたのです!ネオは、ドンスライムから猛攻撃が繰り出されないと見るや、ドンスライム自身をむさぼり始めます。以前ドンスライムが倒した時よりも段違いに強くなっているネオ、このまま戦ってもドンスライムに勝ち目はないかもしれません。が、ドンスライムは自身を食われるというこのピンチこそチャンスであるとほくそ笑んでいました。
ドンスライムを食ったものは、逆に体内から破壊される!体の外からの攻撃が効かないのならば、中から破壊すればいい、というわけです!…ところが、どうしたことでしょう。たとえ食われても意思を持ち、攻撃を仕掛けるはずのドンスライム。ネオに食われると、今まで感じたことのない感覚に襲われるのです。まるで、二度と還ってくることができない、底なしのどす黒い胃袋に吸い込まれていくような…!
ネオに食われれば、本来死んでもやがて生き返ってしまうグルメ細胞の悪魔だろうと、完全に消滅してしまう。目の前に迫った、絶望。ネオはそれを感じ取り、何よりの好物である捕食相手の悲鳴が堪能できると嬉しそうに咀嚼を続けるのです…。
が!ドンスライムは「あげねえよバカ!悪いが悲鳴の出し方を知らねぇ!」と顔に生気をよみがえらせ、その両手の間に小さな光の玉を作りだしたのです!それは、寿命間近の恒星。恒星の消滅は超新星爆発と呼ばれ、その破壊力は5光年以内の全生物を絶滅させるものだと言います。ドンスライムの出したこの恒星は小さいながらとんでもない質量を凝縮させてあるもので、これが爆発すれば地球のすべてが蒸発してしまう威力を持っているのだとか。それを、最後の一手として生み出したのです!死ぬなら、一緒に逝こう。ドンスライムは、自分もろともネオを消し飛ばす一撃を放ったのでした…!
そのころ、ブルーニトロの本拠地には二郎が単身で乗り込んでいました。ブルーニトロは、一人でも八王に対抗できるほどの力を持っているとんでもない実力を持つ生物。そんな生物が複数いる場所に乗り込むなど、自殺行為かとも思われたのですが…ブルーニトロの膝蹴りやしっぽの一撃をまともに顔面に喰らっても踏みとどまるタフネス、巨大な地割れを作りだすほどの一撃を受けても受け流してしまうダメージノッキングと言う技、それらを持ってして人間である二郎が、ニトロたちと堂々と渡り合っているのです!
しかも二郎の体には、無数のノッキングが施されています。かつてアカシアによって抑え込まれた真の力。戦いのさなかに徐々にノッキングが外れていき…その真の力が徐々に発揮されていこうとしていくのです!
幼いころ、ある狼に育てられたという二郎。狼から餌として「トカゲ」…ニトロを与えられ、そのグルメ細胞を取り込んで力を増していった彼。彼のためにすさまじい力を持つニトロを捕獲し、餌として与えることのできたその狼、その名は狼王ギネス!二郎は、ギネスによって与えられた力を解放する必殺の技、ギネスパンチを放ちます!これもまた地球を壊すほどの威力を秘めるその一撃、直撃すればおそらくブルーニトロでもひとたまりもないでしょう!しかもニトロたちがその威力に仰天している間に、二郎の最後のノッキングも解放されてしまいました。
おそらく全盛期そのままの力を有しているであろう、若かりし日の肉体を取り戻した二郎。その佇まいだけで、今まで以上の力を振りまくことを容易に感じさせます。ニトロたちは、「仕方ないな、「缶詰」を使う」とつぶやきました。
別の場所で開幕していたのは、三虎VSジョア。最強の生物とまで称される三虎を前にしては、さすがのジョアも相当分が悪いようです。ですが、ジョアにはそれでも勝利をつかめる自信があるのです。「この戦いを思い出に残る味付けにしてあげますね、三虎。苦い味に…」そう言いながらジョアは、その体をフローゼへと変化させたのでした!