田中芳樹の歴史ファンタジー小説を原作に『鋼の錬金術師』『銀の匙』の荒川弘が漫画を手掛ける大ヒットコミック『アルスラーン戦記』第4巻の感想ネタバレです。別冊少年マガジンで連載中!
王子・アルスラーンのもと英雄集結!才色兼備の女神官ファランギース、謎の流浪の楽士ギーヴが新たに仲間となり、アルスラーン率いるパルス奪還軍は総勢6人となった。ルシタニア30万の軍勢に挑むべく、さらなる兵力の増強は不可欠!助力を求め、カシャーン城を訪れたアルスラーン達を待ち受ける試練とは…!?そして波乱の夜が幕を開ける!!
目次
第20章 カシャーン城塞の王
第21章 ホディールの謀
第22章 主のために
第23章 正義のありか
第24章 魔の手
第25章 ペシャワールへの道
第26章 月下の吟遊詩人
第27章 カーラーンの息子
本編あらすじ
若きの日のヒルメスは父オスロエス国王の息子として明るく育っており、さらに鹿を一矢で倒すほどの腕前から周りからも、そして王からも次期後継者として期待されていた。そんな王の傍には王弟アンドラゴラスの姿も…。
眼前の男が甥のヒルメスであることに驚くアンドラゴラスに対し、ヒルメスは自身の火傷を露わにすると「16年前に貴様が犯した大罪の証を見ろ」と告げ、自分こそがパルスの正統な王だと言いその場を去って行った。ヒルメスが去った後アンドラゴラスは何故か狂ったように高笑いしだし…!?
その頃、アルスラーン一行はルシタニアからの追手に追われていた。五百騎ほどの兵に追われることになったものの、ナルサス曰く王都奪還には兵の増強が不可欠であるとのことからダリューンが近くのガシャーン城の城主ホディールに助力を求めにすでに向かっているらしく、兵を連れて戻ってくるのを待っていた。
追いすがるルシタニアに対しギーヴとファランギースが弓で応戦していると戦場に角笛の音が鳴り響き、ルシタニア兵に向かって矢の雨が。崖の上にはダリューンと彼が連れてきた兵の姿があり、自分たちの不利を悟ったルシタニア兵はすぐさま撤退した。
その後ガシャーン城に到着したアルスラーンを歓迎する城主ホディール。ホディールは良く口が回る人物らしくアトロパテネの敗北を知ってから国王やアルスラーンの安否を心配していたなどとずっと話していた。アルスラーンはその話を聞きながら城内に奴隷が多いことが気になるようで…。
そしてホディールが用意した大量の御馳走と酒に舌鼓を打つ一行だったが、その最中ホディールはアルスラーンに自分には娘がいることから傍に仕えさせていただけるならばと話し始め…。その場はなんとかしのぐことに成功したアルスラーンだが、ホディールは笑顔の裏になにか企んでいる!?
宴会の席でダリューンとナルサスにこの城の戦力に関して話をするホディールだが、ナルサスからアルスラーンが奴隷制に関して疑問を持っていると聞き…。宴も終わりアルスラーンを広い部屋に案内したホディールがアルスラーンに話があると言い出した頃ファランギースを除いた男4人は同じ部屋に通されそこでホディールのことについて話し合っていた。
ホディールの本心がアルスラーンに娘を嫁がせ外戚として権勢をふるうことだと知ったことで兵力こそ魅力的だが放任するわけにもいかないとあれこれ話し合う中、ダリューンとナルサスは何かに気づいたらしく、エラムに指示し天井を覗くとそこには煙を発することで眠りに誘う睡眠薬が!?
一人部屋を移されたアルスラーンのもとに窓からギーヴが現れ皆に相談したいことがあるというアルスラーンのために部屋の前にいる兵士に先程の睡眠薬を使い…。
兵士が眠ったことでダリューンたちの部屋へ行くことが出来たアルスラーンはホディールとの会話について話し始める。ホディールはアルスラーンに味方する条件として一つは自分の娘を将来の王妃にすること、もう一つは奴隷解放という改革を慎むことをつきつけたらしく、それに対しアルスラーンはすぐには返答できないと答えていた。
それを聞いたナルサスはホディールの心底は完全には分かりかねるが、どちらにしても自分自身のためにアルスラーンを利用するつもりであると語る。そして邪魔な自分たちをなんとかするべく、今夜中に動きがあるはずだとしていつでも出発できるようにとアルスラーンに告げ、エラムに何かの指示を耳打ちし、それを聞いたエラムはその部屋を抜けどこかへと…。
一人別室にいるファランギースが精霊がなにかざわついていることに気づき、窓の戸を開けるとそこにはギーヴの姿が。ギーヴはナルサスからの伝言を伝えに来ており、それと関係があるのか城内に次々と兵士たちが…!?
夜分遅くにアルスラーンの部屋へと訪れたホディールはすでに着替え終わって準備万端なアルスラーンを見て驚きながらもダリューン達を排除する許可を求めるが…。全てはアルスラーンのためだと言いながら許可を求めるホディールに対し、アルスラーンは何を考えているのかわからないとして一蹴し、しつこく食い下がるホディールをよそにダリューンたちにすぐさまこの城を出ることを指示。
準備万端整えていた彼らと共に城を出ようとするアルスラーンに対し諦めたのか自身の部下に乗馬のくつわを取らせようと指示するホディールだったが、アルスラーンに近づいた瞬間、短剣を隠し持っていることに気づいたファランギースとギーヴによって切り捨てられてしまう。
その様子を見てホディールの部下たちが槍を向けてくるが、ダリューンが剣を抜いた瞬間、怖気づいてしまう。まともにやっても勝てないと判断したホディールは上から弓兵を使って攻撃を仕掛けようと指示するものの、それらを予期していたナルサスの指示を受けたエラムによって前もって弦が切られていたため無力化されてしまっていた。
ナルサスの行動に憤ったホディールはまだ諦めずに闇に乗じてアルスラーンを襲うが、それをダリューンが許すはずもなく一蹴されてしまう。兵士を一蹴したダリュ―ンはホディールと戦うが、その実力の違いは明らかで抵抗空しくホディールの持つ剣ごと一閃。
ホディールを討ち取ったことで抵抗する気も無くした兵士たちから奴隷の居場所を聞いたアルスラーンは彼らを解放しようと奴隷小屋へ向かう。そして錠前を壊してホディールが死んだことで自由だと彼らに告げるが、それを聞いた奴隷たちはアルスラーンを悪党だと言い主人であるホディールの仇だとしてアルスラーンに武器を向け…!?
ホディールを誅殺したことで奴隷たちを解放できると考えていたアルスラーン。しかし奴隷たちはそのことを喜ぶどころか主人であるホディールの仇と叫びながらアルスラーンに武器を向けていた。
その様子に愕然とするアルスラーンはダリューンたちと共に逃げるように城外へ脱出する…。意気消沈しながらも逃げるアルスラーンに対しナルサスはこうなってしまった理由について語りだす。それはナルサス自身が経験した過去の話だった。
五年前ナルサスがダイラム領主となり奴隷を解放したが、その後自分が解放したはずの奴隷たちが八割がた舞い戻り働いていたのを発見。彼らには自由民として生きるだけの技能も目的もなくさらに与えられた生活費を計画的に使うことも慣れていなかったため解放したことすらも意味がなかったかのように陰口を叩く始末だった。
寛大な主人のもとに奴隷であること、これほど楽な生き方はないことをその頃の自分は分からなかったと語る。
それを聞いたアルスラーンに信念に基づいて正義を行なったのではないか?と問いかけられナルサスは「正義とは太陽ではなく星のようなものかもしれない」と話し、大将軍ヴァフリーズから「お前らは自分だけが正しいと思っている」と言われたとも話す。
そして人間には自由など必要ないのだろうかと聞かれ、ナルサスは「殿下は大道を歩もうとしておられる、その道を進んでください」と答えるのだった。
その後夜営をすることになり皆が寝静まった頃、一人火の番を行なっているエラムは朝食の下ごしらえをしていたが、そこに起きたのか寝られなかったのかアルスラーンが姿を見せる。料理の準備をするエラムに対したいしたものだと称賛するアルスラーンにエラムは奴隷の頃にナルサスと出会った出来事について語り出す。
その出来事によって今のエラムのような生き方が出来るのだと聞かされたアルスラーンはもっと色々な話を聞きたいとエラムと様々なことを話し合うことになるが…。
その頃、エクバターナの東にある聖マヌエル城ではその城の城主であるバルカシオン伯爵のもとにエトワールが帰還し探していた奴隷について報告を行っていた。
間に合わなかったことで消沈するエトワールは休みもとらず行動しようとするもののエトワールは祖父から預かっているもので危険な戦いの場に出すわけにはいかないとバルカシオンにたしなめられてしまい、まずは城の補修を急ぐことだと言い含められてしまうが…。
一方、カシャーン城塞から逃げのびたアルスラーンたちは次の目的地をどこにするのか話し合っていた。その話し合いの結果、アルスラーンは現時点で最大の兵力を持ち信用できる万騎長キシュワードのいるペシャワール城を目指すことを決めるのであった。
ペシャワール城の一室にてバフマンはヴァフリーズから送られた手紙を見ていた。その手紙にはバフマンが一人で抱えきれない秘密が記してあったようで自分のような無能者に…と悩んでいると窓の外で鳴く鷹アズライールを発見する。
アズライールはパルス王都エクバターナからの知らせを届けに来ており、受け取ったキシュワードと共にその内容を確認する。その知らせによると今明らかになっているのはタハミーネだけであり、アンドラゴラスやアルスラーン共に行方が知れないことに加え、王都にいるルシタニア軍は三十万にも上るというものだった。
二人は自分たちが総動員しても十万に届かず東方の国であるシンデュラは国王の病と二人の王子の王位継承問題によって侵攻してはこないだろうが、チュルクとトゥラーンはわからないことなどを話していた。
そして話が終わりため息をつきながら戻るバフマンを見てキシュワードは何か隠しているのではないかと心配するが…。
その頃、エクバターナでは酔っ払ったペデラウス伯爵が部下たちに自分がこれまで行ってきたことを話聞かせていた。その話は気分が悪くなる話ばかりだったが、機嫌を損ねるわけにはいかない部下たちは愛想笑いしながら聞いていた。
そんな中、ペデラウス伯爵は笑いながら用を足しそれを見ないように部下たちが他の方向を向いていると「ぐわっ」という声が聞こえ、部下たちがそれを確認したところそこには腹を切られ死んでいるペデラウスの姿が…。
ペデリウスの傍には地面からナイフを持った腕だけが地面から生えており、戸惑いながらも攻撃した部下はその腕によって足を切断され、残った部下たちは邪教の悪魔だと悲鳴をあげ神に救いを求め叫んでいた…。
その情報はすぐさまモンフェラートからギスカールへと届けられ酔って見間違えたのかと疑いながらもイノケンティウスのもとへ行くと、そこにはすでにボダンの姿が。ボダンは亡くなったペデラウスは教会の司教でもあり異教徒一万人の命を持って償わせねばならないと言い出すが、ギスカールとモンフェラートはそれに反対。
反対されたボダンはギスカールの手に負えないならばとマルヤムに駐屯する聖堂騎士団を呼び寄せることを提案。聖堂騎士団はマルヤムで百五十万人を手にかけ、しかもその半分は女子供であるとされている部隊だったようで…。
そんなことを言い出したボダンに対しギスカールは「ペデラウスはたいそう力のある司教だが何故かような信心深き者を救いにならなかったのか」と聞かれ激昂するボダン。ギスカールに対し暴言を吐く一歩手前で冷静になったボダンは神の叡智は広大無辺であり自分の推察の及ぶところではないとその場を去っていった。
ようやくいなくなったとばかりに唾を吐くギスカールはモンフェラートにペデラウスを殺めたものが逃げおおせる前に探し出してくれと指示するもののモンフェラート自身は何から調べたら良いのかと悩んでいた…。そして話がひと段落したところでイノケンティウスはタハミーネからアンドラゴラスの首がほしい、でなければ結婚できぬと言われたことを話す。
それを聞いたギスカールは軍の上層部の中で対立が生じていることを見抜いているのかと思い至り、どうやらとんでもない女狐らしいとタハミーネを評し…。何かと怪しい銀仮面の男(ヒルメス)の後をつけるモンフェラート。しかし次の瞬間、その姿は消えてしまい…。
突如消えたヒルメスは謎の魔道士によってその身を地下へと転移していた。魔道士に対しヒルメスはペデラウスを地行の術を使って殺めたことに触れ目立つ術を使うな、そんなことをしてくれと頼んだ覚えはないと告げるが、魔道士は王都にさらなる不安と混乱を、全ては貴方様の為だと語る。
そしてあの日あの時から我らは貴方様とともにと…。彼らとヒルメスとの出会いはアンドラゴラスが王になる前のことだった。アンドラゴラスはヒルメスを暗殺するために火をかけたらしく、その火によってヒルメスが焼け死ぬ直前、謎の魔道士が現れその魔道士は祖父ゴタルゼス二世と懇意にしていたものだと告げ…。
あくる日、ギスカールはアンドラゴラスの身柄についてヒルメスとの話し合いを行なっていた。元々アンドラゴラスの身柄はヒルメスに任せる約束になっておりその約束を盾に断ろうとするが、その首を欲しがる原因となったのがタハミーネの言葉だと知り目を見開いて驚いていた。
ギスカールはアンドラゴラスを生かしてはおかぬという一点において兄とボダンの利害は一致しており彼らを説得しなくてはいけないと語る。しかしヒルメスもアンドラゴラスの身柄を渡すわけにはいかないことから話しは平行線へと向かう中、聖堂騎士団がすでに到着したとの報せが!?
聖堂騎士団長ヒルディゴとボダンを前にして改めて自分はタハミーネと結婚すると宣言するイノケンティウスだが、ヒルディゴはかくも血迷ったことを仰せあるとはと一蹴。そしてボダンからもイアルダボート神の栄光を地上に具現し不滅の聖王となるかそれとも背信者として地獄の業火に焼かれるかと半ば脅迫するように告げられ、しどろもどろになってしまうイノケンティウスだが…。
一方、ペシャワールへと向け馬を走らせているアルスラーン一行はホディールの敵討ちとばかりに追ってくる兵士たちから逃げるように山道を走り続けていた。しかしこの先の道はルシタニア兵でふさがっているらしくさらにホディールの兵が山に火を放ったことにより追い詰められつつあるアルスラーンたち。
そんな彼らに追い討ちをかけるようにルシタニアの兵が迫る。そんな窮地の状況の中、ここは自分に任せるようにと言うダリューンを残しアルスラーンたちはペシャワールへと馬を走らせることになるが…!?
ダリューンを残しペシャワールへと向かうアルスラーン一行。その道中、追撃を受けはぐれてしまうことに。そうした中、一人はぐれたギーヴはひとりでペシャワールへと向かうかと考えていたところ近くで誰かが戦っている音と声を聞き、ファランギースだとしたら助けに行かねばと彼女にいいところをみせようとその場に向かうがそこにいたのはアルスラーンとエラムだった。
ファランギースではなかったことにがっかりするギーヴは子供二人のお守りかと文句を言いながらも彼らを助けるために動くことに。数に勝るルシタニア兵との戦いで窮地に陥るアルスラーンとエラムだったが、ギーヴが参戦したことによりその場から離脱することに成功する。馬を駆り追いかけてくるルシタニア兵を引き離すことに成功するものの向かった先にはルシタニア兵による伏兵が。
その場をギーヴに任せ、彼の指示でその場から逃げようとするアルスラーンとエラムだったが、そこは断崖絶壁の谷だったらしく…。後ろから迫るルシタニア兵から逃げるためギーヴはアルスラーンとエラムを抱きかかえ覚悟を決めて下にある川へと飛び降りることに。
そんな彼らを見たルシタニア兵は同じように飛び降りることなんて出来るはずもなく下に降りて彼らを探し始めるが、ギーヴらは断崖の一番下まで落ちていたわけではなく中腹に降りることでルシタニア兵の追撃を躱していた。
まんまとルシタニア兵をだましたアルスラーンたちは馬に乗って再び逃走し夜が明けようとした頃なんとか逃げきれたのかと思いきやルシタニア兵はしつこく彼らの後をつけてきていた。アルスラーンはこれほどしつこく自分たちを追ってきていることから自分たちをペシャワールにいれたくないということでありペシャワールが敵の手に落ちていないことを確信する。
さらにパルスの地理に明るくないはずのルシタニア兵がこうも自分たちの先を行く包囲網を敷けるのかと疑問に思いつつ敵方に情報収集に長けた者がいるのだろうかと考えるが…。そして一方、ルシタニアには騎馬隊を率いギスカール公の通行証を持つカーラーンの息子であるザンデが姿を見せ…!?
鏡に映る自分の顔を見るたびヒルメスは震えるほどの憤怒を覚えその復讐の炎を燃やしていたが、そんな彼のもとへカーラーンの息子であるザンデが姿を現す。
ザンデは亡き父カーラーンに代わりヒルメスに仕えるために来たらしくヒルメスもまたそんなザンデを頼もしく思いカーラーンに任せるはずだった役を代わりに果たすようにと告げる。
そしてザンデからナルサスがアルスラーンに従っていることを聞き何故あの未熟な子供にそれほどの人材が従うのかと内心苛立ちながらアルスラーンらの隠れている場所について話し合うことに。
ザンデからの報告で、アルスラーンたちがホディールを頼りカシャーン城へ向かうが、自分が後見役となるためにダリューンとナルサスを害しようとして返り討ちになったこと、そして現在はペシャワールを目指していることがわかったヒルメスはザンデと共にアルスラーンを捕えるべく出陣する。
一方、エラムとギーヴと共にルシタニアの追手から逃げ続けていたアルスラーンは、弓の矢も底を尽きかなり厳しい状態になる中、エラムが乗る馬に矢が刺さり落馬してしまう。それを見てすぐさま助けに向かうアルスラーンを見たギーヴは「酔狂な」と呆れたように呟くが、どこか嬉しそうな表情を見せていた。
助けに戻ったことでルシタニア軍に包囲されてしまうが、ギーヴの機転により敵の隊長を討ち取ったことでなんとか窮地を脱することに成功する。そして敵の持っていた矢や剣を鹵獲し、ペシャワールへ向かうアルスラーン一行。ギーヴから小さい頃に王宮の外で育てられたのではないかと聞かれ自身の過去を語ることに。
幼少期のアルスラーンは騎士階級の乳母夫婦に育てられており、その家から塾に通ったり自由民や放浪の民の子といった街の子ともよく遊んでいたと語る。やさしい乳母夫婦だったが、数年前に古い葡萄酒の中毒で亡くなりそれから王宮で暮らすことになったと語るが…。