2013年から別冊少年マガジンに連載している原作・田中芳樹、作画・荒川弘による歴史ファンタジー漫画『アルスラーン戦記』の好きな名言・名台詞・名場面をまとめました。
パルスに栄光あれ
パルス兵の言葉。味方も傷つき倒れており圧倒的に不利な状況でも闘志を失わずルシタニア軍の新手に突進する前に言った言葉。すでに勝利はないことを理解していながらも国のため死地に飛び込む。その勇猛果敢な姿に敵国ルシタニアもパルスの騎兵は不死身かと驚く。(第1巻)
どうせなら、仲良く嫌われようではないか
アルスラーンの言葉。ナルサス卿が自分を殿下の幕僚にされるとアンドラゴラス王のご不興が深まると断るが、アルスラーンはそんなことは問題ではないと器量の大きさを見せた場面。この言葉にナルサス卿も毒気を抜かれる。(第2巻)
戦争も政治も所詮、灰となって消え去る・・・後世に残るのは偉大な芸術のみです。
ナルサスの言葉。智略に長けているナルサスだが、宮廷での神官や貴族の不正に嫌気がさしてしまい、余生を芸術に捧げるつもりだと話す。芸術家らしい戦国の世を達観した考えですね。芸術は永遠、興亡は一瞬。(第2巻)
おぬしを宮廷画家としてむかえよう。
アルスラーンの言葉。何度も助力を願うも断り続けるナルサス卿。そのため忠誠を求める代わりに代償を支払うと提案。それは金貨や地位ではなく、宮廷画家だった。意外な一言にナルサスも「気に入った」とつぶやく。「ルシタニアの高名な画家に死に顔を描かれるより、ナルサスに生きた姿を描いてもらいたい」という言葉に拍手する。(第2巻)
我らの中でこんなに美味な食事を作れる者が、他にいるか?
アルスラーンの言葉。当初ナルサスはエラムを旅に連れていかないつもりだったが、アルスラーンのこの一言で同行することになる。(第2巻)
献身的な人間の存在が身分の高い連中をのさばらせる。連中をいい気にさせて結局のところあんたの仲間を苦しめるんだ。
流浪の楽士ギーヴの言葉。身分が高い人とは、他人が奉仕してくれるのが当然だと思っている。他人が自分のために犠牲になっても感謝もしないと世界を回って見てきたギーヴは断言する。(第2巻)
ただの美女というならともかく、絶世の美女といえばそうはおらぬゆえ。
ミスラ神を信仰する女神官ファランギースの言葉。美しくて学問にも武芸にも練達した才女は同僚に妬まれるとけろりと言い放つ。(第3巻)