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【ヒメノスピア】感想ネタバレ第7巻まとめ

月刊ヒーローズで連載中の原作:村田真哉、作画:柳井伸彦による『ヒメノスピア』最新第7巻ネタバレまとめ。

ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

 

セレナの率いる異形の「戦闘兵」達は、強襲した特殊部隊を一方的に蹂躙する。さらに自衛隊をも掌握したセレナは攻勢に転じ、首相官邸へと向かう。一転して劣勢になった事を知った黒田は監禁している姫乃に殺意を向け…!?

第31話 愛
第32話 王
第33話 涙
第34話 解
第35話 始

本編あらすじ

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セレナの戦闘に特化した兵士・戦闘兵(メディア)と、防衛相が誇る陸上自衛隊特殊作戦群が激突する。兵力差ではセレナ側が不利だが、痛みを感じない戦闘兵は自身が撃たれても平然と攻撃を続け、特殊作戦群は次々と殺される。

日本の精鋭部隊が敗れる理由は、特殊部隊は国家や組織に対する忠誠に過ぎないが、戦闘兵を支えているのはセレナ個人への愛であり、愛が生み出す無限の力をもって命すらも平然と投げ打ち、女王を護るために生きる兵士になるのだとセレナは語る。

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護衛以外には何もせず、護衛のみに興じ、護衛のみに生きる。セレナから「女王を護る快楽に身を委ねよ。それがお前達の生まれた理由であり、死にゆく意味である」とセレナの指示に従い、弾道が尽きれば素手で銃をもった精鋭部隊に挑み、ついには壊滅させる。

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特殊作戦群の車両を利用し、首相官邸に向かう。幹線道路を通っているのに誰もいない。ビルも店舗も信号も消えている。首相官邸に続く道路すべてに完全な交通規制と報道管制が敷かれていた。どこまでこの国を支配していればこんなことができるのか同行している安達瑞は戦慄する。

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首相官邸では内閣総理大臣の真鍋進造が全裸で待ち受けていた。事前にアメリカのロナルド大統領から、セレナには裸一貫での平伏が必須であることを聞いており、心底からの服従を示していた。

そこで姫乃が警視庁地下に監禁されていることを知る。しかし、すでに監禁を担当している公安6課には連絡がついておらず、現場の捜査官の判断によっては手遅れの可能性もあると説明される。動揺する服部だが、セレナだけはどこか余裕のある表情で「おそらく手遅れにはなるまい」と警視庁に向かう。

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その頃、警視庁にいる黒田は特殊作戦群が全滅した報を受けるが信じない。セレナの手勢は多く見積もっても50人程度しかおらず、それを日本最強の部隊が制圧できない理由がないと話す。

しかし、刑事の大貫は、潜らせていた部下からの情報で、すでに包囲を突破し、首相官邸に向かっていると回答。それを牢獄の中から聞いていた姫乃は、セレナを見くびりすぎていると話す。

大貫はこの場所がセレナに知られるのも時間の問題のため、この場から移動しようと提案するが、黒田は「取り逃がすくらいなら、この場で始末したほうが人類のためだ」と姫乃に拳銃を向け発砲する!

しかし、至近距離から発砲するも姫乃に当てることができない。狙えば照準が定まらず、照準が合えば引き金が引けない。動悸が激しくなり、頭痛もする。なぜか涙も溢れて、殺したいのに殺せないことに混乱する。

 

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ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

脳的に男だとしても、身体的に女であれば身体に刻まれた臓器の記憶が母性を司るホルモンを分泌を促し、女王に対する愛情や忠誠心が徐々に脳を侵食していた。つまり肉体が女性である限りは女王の支配からは逃れられなかった。

姫乃を殺すために命を落とした黒田二郎の意思と、姫乃を護るために命を落とした時坂涼子の肉体。姫乃を捕らえてからの姫乃を弄ぶ嗜虐的な行為も、時折見せる喜悦や恍惚も、表情こそ歪んでいるものの相反する二つの感情が生み出した偏愛だった。

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ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

大貫は「あの方の元に届けなければ」と、姫乃を移動させようとするが、駆けつけた服部によって助けられる。セレナは「あの方」と呼ばれる人間が誰なのか突き止めるべく、拷問兵(トーチャー)と呼ばれる拷問、解剖、殺人に性的興奮を感じる元快楽殺人者の兵士を連れていた。

セレナは「あの方」と呼ばれる王は、自分たちのすぐ側に居るのではないかと推測する。どういうことなのかと問いかける姫乃に対して、王とは遠藤姫乃自身であると指摘する。

警視庁の外では、安達瑞と真鍋進造が車内で待機していた。真鍋が「蜂の正体を知れば、あなたも考えを改める事でしょう」と話し、蜂の正体を話そうとした瞬間、激しい衝撃に見舞われ、車ごと吹っ飛ぶ!? 吹っ飛び横転した車の下敷きに誰かの手が…。

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ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

セレナから疑惑の目を向けられる姫乃。まるで駆除してくれと言わんばかりの楽園都市(ヒメノスピア)の存在こそ罠であり、隠遁を旨とする寄生生物の本能とは真逆の性質であると説明する。

セレナが姫乃に拷問を開始しようとしたところ、建物に空爆が仕掛けられる。姫乃は黒幕であることは否定する一方で、今の状況を考えると蜂の持つ力でしか出来ないと考える。

姫乃が楽園都市(ヒメノスピア)を作った経緯を思い出すと…一番最初にヒメノスピアを作ろうと言い出したのは服部渚だったことを思い出す!!

***次回予告***

ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

ヒメノスピア(7) (ヒーローズコミックス)

 

疑惑から確信へ…。空爆が地上を蹂躙するなか、地下施設では疑惑の矛先が「兵士」服部渚へと向けられる。女王さえも欺く王の正体とは…。彼女の口が開かれる時、恐るべき真実が明かされる!!第8巻は2021年秋頃に発売予定!