月刊ヒーローズで連載中の原作：村田真哉、作画：柳井伸彦による『ヒメノスピア』最新第６巻ネタバレまとめ。
驚愕の正体を現した二穂によって、姫乃は囚われの身に――。渚達は「女王」を失って混乱に陥るが、そこに瑞が意外な言葉を投げかける。復讐者の怨念により崩壊寸前の楽園都市を救う手立てはあるのか！？
第26話 冥
第27話 檻
第28話 囚
第29話 契
第30話 鏖
本編あらすじ
拉致され、どこかに輸送中の姫乃。玄野二穂は、死んだはずの警視庁公安部課長の黒田二郎を名乗る。姫乃に刺されたことで殺されたはずだが、兵士（時坂涼子）の死体の脳を移植したと語る。
女王の針は女性のみに有効の化学物質であるため、身体は女でも脳は男性である黒田には効いておらず、女王の支配を受けていなかった。
黒田は姫乃に全身を何十回も滅多刺しにされ、緊急病棟で死の淵にいるときに、耳元で誰かが「蜂を滅ぼす力が欲しいか？」と選択を迫った。その声の主とは一体…。
姫乃は警視庁地下５階にある特設留置場（通称「虫籠」）に監禁された。姫乃が気が付くと全裸の姿で貞操帯のようなものをつけられていた。それは対「蜂」用の拘束具。いままで武器や情報を提供してくれた警察の大貫もすべて黒田の仲間だった。黒田は「すぐに殺してしまってはもったいない」と不気味に笑う。
黒田から差し出された刑務所ご飯をプライドを捨てて食べる。ところが、すぐに吐いてしまった。毒素型食中毒の原因となる化学物質エントロテキシンを高濃度で配合した姫乃専用の特別ディナーだった。
急性食中毒に苦しみだす。拘束具を外してほしければ、這いつくばって許しを乞い懇願しろと命令する。
黒田は姫乃が苦しみながら排泄しているのを見て、恍惚の表情を浮かべる。
ハムラビ法典を例に出し、姫乃から８４回刺されたことから８４回鞭で打ちすえる。姫乃は過酷なイジメにあっていたおかげで、飢えや痛みは「全然辛くない」として耐える。
その頃、服部たちの懸命な捜索でも、姫乃が監禁されている場所が判明せず。ここにきてようやく内通者の存在だと明らかになる。仲間内から裏切り者がでたことに打開策が浮かばない服部に対して「もっとでかくて凶暴なのがいる」と話す。
安達瑞の提案によりアメリカの女王セレナ・セルバンテスに協力を要請する。服部が涙ながらに助けてくれと懇願するが「断る」と一蹴。なぜ助けなければいけないのかと質問する。
セレナは安達にはその身を捧げれば協力してやってもいいと話すが、安達は協力してやるのはこっちの台詞だと返す。それは日本を掌握するためには姫乃の兵士を使うのが一番手っ取り早いからだとして。
安達は何が狙いだと聞かれると、ニセの殺人犯にさせられた復讐をするとブチ切れ気味に話す。個人的な復讐という我儘な要求にセレナも思わず笑いだす。
協力が決まってすぐに、セレナは一刻も早くこの場を離れたほうが良いと助言。セレナたちがいる場所は陸上自衛隊特殊作戦群によって完全に包囲されていた。陸上自衛隊特殊作戦群とは、防衛省において２００４年より公式に設置された、戦地での任務遂行を前提とした日本の特殊部隊である。
その特殊作戦群がセレナを始末しようと建物に侵入。セレナに近づくが、セレナは屈強のメディアと呼ばれる戦闘兵によって守られていた。安達も「人間なのか？」と疑問に思うほどの規格外の巨体の兵士は、生まれてすぐに針を刺し、幼少期から戦闘教育と肉体強化のみを施した闘争心と忠誠心しか持たない狂戦士。
グンタイアリやテングシロアリにも戦闘に特化した兵士がいると説明する。特殊部隊をあっさりと蹴散らし内閣総理大臣官邸に行く。
その頃、藤本康臣は総理大臣と電話しており、自衛隊レベルでは対処できないことを予見していた。そして「蜂の正体がわかった」と話す！？
＊＊＊次回予告＊＊＊
圧倒する女王の軍勢。セレナの戦闘兵は取り囲んだ特殊部隊を一方的に蹂躙し、さらに攻勢に出る。逆転する情勢に、姫乃を拉致した黒田は！？第７巻は２０２０年秋頃に発売予定！
