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【食糧人類】感想ネタバレ第5巻まとめ

2016年からeヤングマガジンで連載中の『食糧人類』感想ネタバレ最新刊5巻まとめ

天才・山引との出会いにより、研究者としての栄光の道を閉ざされてしまった桐生。面倒な助手を殺そうと仕向けた放射線事故がきっかけで、愛娘も醜い猿の姿へ無惨な変貌を遂げた。その後「ゆりかご」で再び相見えた山引に対し、桐生は積年の恨みを爆発させ、刃を心臓へと突きたてる――。だがその一方で、和泉所長もある計画ヘ向け動き出しており‥!?

【目次】第34話・35話・36話・37話・38話・39話・40話・41話・42話・43話

本編あらすじ

山引は心臓を刺されたのに平気な顔をしていることに驚く桐生。例の事故の際、内臓の位置や構造が変わっていた。山引を殺せないことがわかると自暴自棄になる桐生。改造人間に「揃いも揃って役たたず。ハンパ者の負け犬根性が染みついたポンコツのクズ人間」だと八つ当たりする。

好き勝手に身体を改造された恨みから改造人間たちに殺される桐生。その映像をカメラから見ている和泉所長。元々、桐生に命令されて動いているだけだったため、すでに改造人間たちに敵意はなく、伊江たちを無視して施設を出ていく改造人間たち。伊江は刺された山引の身体を心配するが、プラナリアの遺伝子を入れた気がするから大丈夫と答える。

毒薬は実はクスリじゃなくて超小型の電波の発信機だった。左目が義眼になっており受信機になっていると言いながら小倉にキスをする山引。驚く小倉を見て笑う山引。どこまで本気で冗談なんだか…。

突然の停電。地下の施設なのに空調が止まったことに小倉は疑念を抱く。ゆりかご所長の和泉新太郎から館内放送が流れる。A地区で爆発火災が起き作業中の従業員は落ち着いて避難するように告げる。山引は単なる爆発火災とは思えないと推測する。

続けて山崎さおり(ナツメの母親)の名前に心当たりがある人は至急管理棟の所長室に来るようにと。所長室に入ると待ち構えていた和泉所長からイキナリ散弾銃で顔面を何度も撃たれるナツメ。トドメとして首を刎ねられる。

《あの方》たちによって銃火器の使用が禁止されている施設内で銃を使う行為に怯える花島副所長だが、もうアイツら気を使う必要はないと答える和泉所長。さきほどの停電は電磁パルスが原因だった。そのため施設の電気機器は一部を除きほぼ全滅で使用不能となった。

インフラを破壊された巨大生物は脱出不可能。食糧生産ライン及び食糧保存用冷凍庫も止まったため食糧不足がすぐにやってくる。ナツネを殺され怒る伊江だが、万が一にも生きたまま巨大生物にわたるようなことは絶対にあってはならないと語る和泉所長。和泉所長の目的は巨大生物を閉じ込めて飢え死にさせることだった。

和泉新太郎所長は、父親と一緒に初めてこの施設に来た6歳の頃の話を始める。父親の和泉純一は前任の所長でもある和泉純一。前任の所長だった和泉純一は元々はエリートサラリーマンだった。

都内の戸建ての家で両親と新太郎の家族三人で暮らしていたが、ある日何らかの理由で失職。それが原因で離婚。六畳一間のアパートに引っ越すも、そのアパートも1年で追い出されることになり、親子でホームレスになる。和泉新太郎が風邪を引くも保険証もなく医者に診てもらえない。

決心した父親はあるところに電話をするが、それはゆりかごの施設だった。ゆりかごから来た人間は「だから最初から我々の言う通りあそこへ出向していればこんな思いもせずに済んだのに」と話す二人。(もしかすると失職した原因?)

そうして二人はゆりかごに入る。子供の新太郎にはマネキン人形を作る工場だと嘘をつく和泉純一。現在の副所長の花島は新太郎の教育担当。新太郎も大きくなり、父が嘘をついていることに気づく。新太郎は6歳で施設に入ってから施設から外に出たことがなく、女の人を見たことがない生活。一生このままなのか、壁の向こうはどうなっているのか疑問に思う日々…。

そんな中、深夜に父親に起こされ、この施設から逃げろと言われる。停電の間に非常口から逃げろと言われ、生活費と逃走ルートを記したメモを渡される。

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脱走を決行した新太郎は好奇心から製造棟も覗いたときに真実を知る。そこで山崎さおり(ナツメの母親)を目にする。山崎さおりに誘惑された新太郎は逃走の手助けをしてしまい、脱出する機会も失ってしまう。それが悲劇の大粛清を招いた。

部屋に戻ると父親に全てを打ち明ける。館内アナウンスが流れ講堂に集まるように指示される。《あの方》たちから重大なお知らせがあると言われ、震える和泉純一。完全増殖種を胎内に宿した被験者を失った責任は大きく、職員から幼生体の生き餌として全職員の半分にもなる三百人を要求される。

これから何が始まるのか状況が飲み込めていない新太郎。職員ではない新太郎自身も生き餌に選ばれてしまうが、父親が自身の番号札とすりかえてくれたおかげで生き延びることができた。次々と職員が殺される映像を見ながら、(コイツら…殺さなくちゃ…)と強烈な決意をする。

その後、しばらくして施設で正式に働き始めた和泉。大粛清を招いた事件の真犯人を疑う職員によって嫌がらせを受けるが、嫌がらせは全部正面から受けた。仲間を失った者たちの圧力は凄まじく、しばらく想像を絶するような嫌がらせは続き、時には死を覚悟する瞬間すらあったが、一切の感情を殺し逃げずにただすべて受けた。

やがて徐々に風向きが変わり、嫌がらせは減り仲間が現れ始めた。すると小さいながらもセクションのトップに選ばれる。人一倍働きセクションが伸びたタイミングで前任の所長が倒れ、後任を選ぶとき施設の所長となった。

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空調も動かず自動扉も作動せずエレベーターも動かない。完全に閉じ込められた中で共食いが始まる。クイーンがパネルを作動させようとするが、電磁波攻撃のため無効。

奴らが地球に来た時、無数の宇宙船で飛来しました。そのまま深海まで潜り世界中で地中のメタンハイドレートを掘り始めた。そして大量のメタンガスを大気中に放出。それがここ数年の温暖化の原因です。なんせ相手は深海深く潜っています。大水圧に阻まれ攻撃はおろか場所の特定も難しい。そこで奴らは言います。「俺たちに食料を出せ。さもなくばここを生物の棲めない星にするぞ」と。人類はその脅しに唯々諾々と従ってきました。それも今日で終わりのようです。

モニター画面からはクイーンが巨大生物に喰われてる映像が映し出される。クイーンは女王蜂的存在で、巨大生物はみんなクイーンが産む卵から孵る。クイーンは巨大生物の中で一番知能が高く、巨大生物の社会において中心的役割を果たしている。そのクイーンが死んだということは人類が勝ったということになる。

涙ながらに花島に感謝を伝える和泉所長。悲願を達成したと思われたが、花島副所長が和泉所長を刺す!!

***次回予告***

なぜ花島は和泉を刺したのか!?暴走する副所長は止まらず、さらに地下の怪物たちまでをも解放。飢餓状態の新人類が施設を脱出し、地上が惨劇の舞台と化す…。