マンガボックスで連載していた『たけだけだけ-武田系限定-』の第1巻の感想ネタバレまとめ。
名だたる武将のDNAを持つ者が集い、覇権を争う武士道学園。ごく普通の少年だった武田哲郎はある日、自らが武田信玄のDNA保有者だと知らされ、学園で天下を目指すことを強いられる。早速、学園内で北条氏康DNA保有者・北条綾に命を狙われる哲郎の前に一人の刀を手にした美少女が出現。彼女こそ武田信玄の忠臣・真田昌幸のDNA保有者である真田理絵子だった……。戦国学園絵巻、ここに堂々の開幕!
本編あらすじ
入学式を控えた武田哲郎のもとに武士道学園の人間が参上し、入学決定していると伝えられる。なんと武士DNA鑑定の結果、武田信玄と同型のDNA保有者と判明した。
備前長船景光のレプリカを渡されつつ武士道学園とはその名の通り武士を育成する学園。武芸・学芸・礼儀作法はもとより高い向上心、高い闘争心、高い忠誠心、そして何より最大限の武士の魂を引き出す事が目的となっている。
日本全国から集められた武士DNA保有者1万5千名が真の武士たらんと群雄割拠しているのが日本国立武士道学園である。
入学早々、北条氏康DNA保有者の北条綾(三年)に出会う。隠密だと誤解され、いきなり斬りかかってくる北条だが、刀の柄で受ける武田。そこに真田昌幸DNA保持者の真田理絵子(二年)が登場し、北条と互角の勝負を繰り広げる。
川に逃げ込み北条を振り切った二人。そこに学園長の徳川和から校内放送が流れる。武士道学園には100の校舎が存在し、29の勢力によって覇権が争われている。この武士道学園を統一した者には国の要職と資産100兆円が用意されている。存分に各々の命運を賭けて国を獲って獲って獲りまくれ!
武士DNAを持つ者全てに備わっている『命運』。命運とは死を避ける運命を意味し、数多の武士達が命運によって致命傷を免れていると言われている。その中でも武田信玄DNAは超がつく程の命運に間違いないと太鼓判を押される武田だが自分には無理、一刻も早く帰りたいと言われショックを受ける真田。
休憩もつかの間、追いついた北条側の矢が武田を襲い、庇った真田が怪我をする。なおも大勢を相手にしている間に、逃げてほしいと伝える真田。逃げようとするが、自分を助けてくれた女の子を置いていけない武田は北条に斬りかかる。
北条の刀が当たるかと思われたが、刀に刀が刺さり止まる。そして北条の刀が折れる。真田流抜刀乱斬で北条の着ている服が破れ、その場に座り込む。そのスキに逃げる武田と真田の二人。武田は学園に残る決意をする。
真田理絵子本陣の真田軍校舎では真田の陣営には山本勘介DNA保持者で軍師の山本香奈がいる。早速腕試しとばかりに目の前で銃を撃つが、整備したばかりの銃が不発。その強運は確かに武田信玄のDNAだと証明している。
武田のDNAが持つ命運は長年拮抗状態にある現在の武士道学園の勢力図を塗り替える力がある。そして理絵子を武田殿の正室にしちゃっていいとこっそり教えてくれる。隣の校舎からは村上義清DNA保持者の村上伊緒が虎視眈々と武田の命を狙っている。
そこに北条綾が花嫁姿で現れる。戦になるかと思いきや自分の剣を初めて受けとめた武田に惚れてしまったため武田の正室にしてほしいと願い出る。三人でイチャイチャして油断しているところに村上が乱入。
軽く振った武田の一振りを完全にかわした村上だが服だけが切られ全裸に。反撃に斬りかかるも眼鏡の金具部分で受けとめられてしまう。ありえないほどの強運に村上は一度退却する。その頃、武田信玄のライバルと名高い上杉謙信DNA保持者の上杉桃子が武田の存在を知り遂に動き出す。
屋上で武田が特訓しているところにパンツ丸出しの美少女が現れる。いきなり服を脱いだかと思えば爆弾を身体に巻いていた少女。その美少女は上杉軍当主・上杉桃子を名乗る。遅れて到着した真田や山本が上杉を包囲するが怯えている表情。
上杉桃子は単体で一国と同等の力を持つと言われている実力者。上杉が一年の頃に有名武将ということで上級生に狙われ、たった一人で大勢と戦う羽目になったが、上杉に挑んだ百人全員が再起不能で退学(リタイア)していたという過去がある。
その現場は戦場瓦版部(ジャーナリスト)でも反吐が出るような惨状。命運に守られているハズの武士達が再起不能になるまで斬り刻まれていた。入学以来、無敵無敗の上杉軍に戦を挑む者はもはや皆無。上杉の領地は武士道学園の不可侵領域になっていた。ただ上杉は自分から攻める事もほとんどないため、ここ半年は動きを見せず引きこもっていた。しかし、武田が入学してきたことで動いてきたと分析する山本。
上杉軍のからくり部隊「軒猿」を駆使して戦うのが上杉流。五感が常人よりはるかに鋭く、全識と呼ばれる感覚を持っている。無数のからくりと同時に操る超感覚が上杉の力。その力に真田が捕まるも、武田の命運で上杉がノーパンにされてしまう。上杉すら退却させる恐るべき命運に喜ぶ一同。それを遠くから見ているのが徳川学園長。
その徳川学園長から公示された今年の中間試験内容はDNA賞争奪戦。試験開始と同時に全武士達のDNA章に対戦相手の名前と家紋が表示される。その対戦相手と互いのDNA章を奪い合う個人戦が今年の試験。
奪われた者はその時点で奪った者の軍門に降らなければいけない。武田の相手は今川義元だった。大型ルーキー今川義元DNA保持者の今川亜勇武は立派なヨロイを身に着けて飛んできた!?ヨロイかと思われたのはロボットで中から裸の美少女が飛び出してきた!!
***感想・評価・考察***
戦国武将を女体化させた女子高生バトル漫画。主人公の武田は迫りくる災難をその強運で解決しながら、敵味方問わず惚れられるハーレム展開になり、お色気シーンもそれなりにあるベタベタな展開が続きます。
戦国最強と言われる本多忠勝や、独眼竜の伊達政宗、最大のライバル上杉謙信の存在が今後も気になります。そして日本一の兵と評された真田の息子の真田信繁(真田幸村)も気になります。