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【テラフォーマーズ】感想ネタバレ第7巻まとめ

週刊ヤングジャンプで連載中の『テラフォーマーズ』感想ネタバレ第7巻まとめ

テラフォーマーズ 7 (ヤングジャンプコミックス)

テラフォーマーズ 7 (ヤングジャンプコミックス)

 

地球では、各国首脳が一同に会し、火星計画のもたらす利権を巡って熾烈な駆け引きを繰り広げる。火星では、燈とミッシェルを狙う者たちが、その姿を現す…! 次第に浮き上がる「対立」、そして遂に明らかになる「裏切り」。人間VSゴキブリの構図を超えて、物語は激転する! 

目次

第53話 MASTER 男たち
第54話 BEAR 野蛮と傷跡
第55話 END OF THE BRAIN 空の頭
第56話 A  PLAN あるプラン
第57話 MINE 地雷原
第58話 CENTURY  OF RAISING ARMS 戦闘と戦争
第59話 VS. WEAPON 対人兵器
第60話 THE LIFE FROM DEVILISH 悪魔生物
第61話 FRIEND HERE 同盟見参
第62話 RATSBANE 遊撃の軍勢
第63話 OUT OF 情勢の外

本編あらすじ

第53話 MASTER 男たち

テラフォーマーの襲撃を払いのけ、ようやく合流した日米合同一二班の脱出機。アレックスがゆっくりと機体から降りてくる。こちらへ向かう途中、彼は脱出機の上から双眼鏡で探していた。どれだけ探しても見当たらない、その理由はひとつしか考えられなかった。

小町とマルコスは各々が自責の念に酔い、アレックスへ謝罪しようとする。小町より先に飛び出したのはマルコス。「すまなかった!」アレックスの目の前で地面に手をつき土下座する。シーラを死なせたのは自分のせいだと。

アレックスはそんなマルコスを一発殴る。「今殴ったのはオメーが殴ってほしそうな顔してたからだ」マルコスは罵倒され殴られることで救われようとしたが、アレックスは安い贖罪に使われることに応じなかった。

自分たちがまっとうな人生を手に入れ、地球へ生還しシーラの墓前にそれを報告するため、今なすべきことは泣くことじゃない。そういってマルコスの肩を抱くアレックスは健やかな強さを持っているように見えるが、目の前でシーラが死んだわけではないのでまだ現実感がないだけとも思える。

「ようやく…1日か…ようやく…」そんな彼らを後押しするかのように、火星の夜が明ける。日米合同班の一日の成果はテラフォーマーサンプル207体捕獲、死者11名。地球からの回収船が来るまで38日半。

U-NASA本部の前では複数のパパラッチが「会議」の噂を聞きつけ、特大の望遠レンズで覗き見をしていた。そこへ現れたのはアメリカ大統領、グッドマン。最高権力者が自ら議場に乗り出すという事実が、特ダネの期待をこれでもかと高めてくれる。

同じ議場には日本国第502代内閣総理大臣 蛭間一郎も参席している。どうやらバグズ2号で外部勢力と内通し破壊工作を行った裏切り行為は不問にされたらしい。38歳で総理大臣にまで上り詰める。

第54話 BEAR 野蛮と傷跡

機体のチェックを終え嘆息する小町。その理由は脱出機の翼と変形装置の故障だ。テラフォーマーの投じた爆弾によって破壊されてしまったらしく、走行はできても飛ぶことができない。第二班の脱出機と同様だ。

彼らはAEウイルスのサンプル研究、変態のための薬の補給、他班との合流のため母艦であるアネックス1号に戻らなければならないが、地形に沿って走ると到着まで数日から一週間はかかる見通しだ。

決して明るくない展望に動揺する隊員たちだが、小町が次に出した指示は寝ることだった。驚く一同にミッシェルは言う。「いいんだよ、お前ら、生きてんだから食って寝ろ」「確かに他班も心配だし死んだ仲間のことは忘れてはいけない。ここは戦場だからな」

「だが、お前らは銃弾じゃあない。人間なんだ」「悲しい時に泣き、怒った時に吼え、それが済んだら冗談でも言って笑っていろ」「でなければ人間の戦いではなくなる」ミッシェルがかつてテラフォーマーへの復讐に囚われ余裕をなくしていたことを知る小町は、人間として成長したミッシェルを見て口元を緩めるのであった。

墓石の前で、盛り上がった地面と大きな石の組み合わせがいくつか並んでいる。直感的にこれが墓だと分かるその石の前で、アレックスは一人何かを想っていた。「いい子だったね。かわいかった」「ああ…」八重子は静かにシーラのことを語るアレックスの様子を見て、無理せず泣けばいいと言う。マルコスやシーラの前では最年長として兄貴分を演じなければならないとしても、チームの仲間にはもっと助けてもらってもいい。八重子とくだらない冗談を交わしながら、アレックスも初めて涙を見せるのだった。

その後夜営中にはゴキブリの襲来はなく、プランデルタに沿えば地球から救助艦が来るまであと37日。もしかしたら生き延びられるのではないか。クルーの間に希望が芽生え始めていた。

各国の首脳が集うU-NASAの本会議場では、アメリカ大統領グッドマンの口から意外な言葉が飛び出していた。「プランデルタの救助艦は飛ばしておりません」

第55話 END OF THE BRAIN 空の頭

地球からの救助船が来るまでの日数を指折り数え、希望をつなぐ火星の隊員たち。しかしU-NASAの本会議場でアメリカ大統領・グッドマンの口から出た言葉は「救助艦は飛ばしておりません」というものだった・・・。

アネックス1号への帰還を果たすため走行を続ける日米合同一・ニ班の脱出機。両機ともに故障で飛ぶことはできないため、地形に添って進んでいる。もうかれこれ4日もの間、テラフォーマーの襲撃はない。初日の猛攻が嘘のようだ。ミッシェルは訝っていた。

小町は推測する。ゴキブリたちの戦い方が途中からおかしかった。一糸乱れぬ動きで自分たちを追い詰めていたのに、急に統率が崩れ作戦展開が雑になっていた。指揮系統に何か問題が発生したのではないか?

もしそうだとしたら、このままアネックス1号に帰りサンプル研究に着手できれば任務が成功する確率はかなり高くなる。このまま大きな谷がなければ、あと1日走ればアネックスに辿り着けるはずだ・・・。

アシモフ率いるロシア班は引き続きピラミッドの調査を進めていた。そこはドーム状の部屋。壁や天井に星の絵が描かれたあの部屋だ。アシモフが言うには、これは近隣のピラミッドを崩し、それを材料としてテラフォーマーに作りなおされたもので、いわゆるラハブの神が造ったものではない。

これを実現させるには、高い知能と明確なヴィジョンを持ち、火星が球体であることを理解して外科手術を行うこともできる強力なリーダーがいるはずだ。だが自分たちに追手がかからないことから見て、「極めて有能な大将がいた。が、死んだ」。「物量では圧倒的に不利だが、敵がワンマンならチャンスはある」

皆目わからないといったイワンらを尻目に笑みを浮かべるアシモフだったが、しかし彼らが探している「アレ」はここにもないようだった。かつて目にした、そこに鎮座しているはずの「剣」は台座から消え失せていた・・・。

「…もう6日…」脱出機でアネックスから飛んだあと、テラフォーマーに網で捉えられ消息不明になっていた第六班のクルーが初めて登場。どうやらジョセフの指示で洞窟に身を潜め、単独行動しているジョセフの帰りを待っている。ジョセフは一体どこに…!?

第56話 A PLAN あるプラン

U-NASA本会議場で各国首脳が相手の出方を伺う中、中国代表が話を切り出した。そもそもMO手術を施した人間を火星に送る事自体が非効率で非現実的であると指摘。テラフォーマーに対処するだけなら無人兵器や薬品の類でどうとでもなるとし、「全ては『MO手術』の人体実験をする為に!」「全否定しやがった!!」

「火星に居る者の救助については中国が主導しましょう。既に戦術兵器を搭載した救助艦が配備してあります」と提案する。アメリカ大統領グッドマンは議場のテーブルの下で拳を固く握り、怒りに震えていた。救助艦が飛ばないのは中国の破壊工作のせいだ。だがここでそれを言えば地球で核戦争が起こる。各国の首脳たちも、中国の筋の通った建前に表立った反論はできないのだった。

合流地点であるアネックス1号へと脱出機を走らせる小町だが、ミッシェルとの会話が噛み合わない。それは火星到着初日のSOSについてだった。ミッシェルら日米二班は一班とローマ班からのSOSをキャッチしていたが、小町の一班はSOSを打っていない。確かに作中でも一班が救難信号を発した描写はなく、いつ誰が打ったのか不明なままであった。・・・何かがおかしい。彼らが抱える疑念はより一層濃さを増していく。

小町らが間もなく到着しようとしている、墜落したアネックス1号の前。何体かのテラフォーマーたちがそれに近づこうとしていたが、地雷によって足を吹き飛ばされ宙へ舞った。「地雷オッケー!」そのテラフォーマーを片手でつかみ、整列する隊員たちに生け捕りの仕方を講釈する眼鏡をかけた髭面の男。「え~サンプルは生け捕りが望ましいですが、最悪、死体でも構いません」第四班班長、劉翊武(りゅう・いーう)。マーズランキング44位。

第57話 MINE 地雷原

教本通りの展開で生きていた、劉翊武(りゅう・いーう)率いる中国アジア第4班。アドルフが見つけた身元不明の焼死体の群れは一体どうやってこしらえたのか?彼らの目的は「奇跡の子」、ミッシェルと燈をサンプルとして捕獲、最悪殺してでも持ち帰ること。

テラフォーマーはあくまでそのための障害に過ぎず、見たところ「ラハブ」の謎には興味が無さそうでロシア班とは競合しない様子。彼らが待ち受けるアネックス1号へと向かう日米合同班だが・・・?

アネックス号の前で班員を整列させ作戦概要について説明を続ける劉。日米合同班が間もなくここへ到着することをどうやってか正確に予測できている。飄々と掴みどころのない様子で、おそらく人間同士の戦闘になるであろうことを伝えていた。

劉翊武のマーズランキングは44位で、幹部の中では群を抜いて低い。また部下4名の名前と序列が明かされたが、いずれも49位~99位とランキング上は冴えない。ようやく「ジェット」という名が明らかになった彼は61位と、態度がでかかった割にマーズランキングでは下位。

班員の手違いで対空シールドが機能しておらず、空から30~40匹のテラフォーマーがアネックスへ迫る。劉は動じる様子もなく対空戦闘を指示すると、部下であるジェットが大型の装置を持ち出してきた。何本もの足がついた円筒形をしている。彼がそのスイッチを入れると、あまりにも容易に装置は自動で飛来するテラフォーマーに照準を合わせ、銃弾を吐き出して迎撃する。見る間にバラバラの肉塊となり飛散するテラフォーマーの群れ。

進化型テラフォーマーの指揮がなくては高度な戦術を組むことができないらしく、テラフォーマーはただ直線的に向かってくるだけ。機械的な動きならば、迎撃も機械で充分対応できるというわけだ。文明の利器の威力にほくそ笑み勝ち誇る劉であった。「あはははははは!文明の利器ってスゲーー!!」

日米合同班の脱出機は、アレックスの視力でかろうじてアネックス1号が目視できる距離まで接近していた。小町はそこで何かを察知し、慶次(シャコの超視力)とジャレッド(シャチのソナー)に観測を指示する。

慶次が変態して見たのはアネックス周辺に人がいて、不可視光線が張り巡らされている事実。ジャレッドが聴いた音は地中に地雷が埋め込まれていることを示していた。小町はその報告・・・アネックスに本来備わっていないはずの武装が出現している事実・・・を知って劉が裏切ったことを確信し、彼と敵対する意思を決める。「非戦闘員が死ぬと分かっていてここまでやるか…。悲しいぞ劉…ここまでやられちまったら俺は…」(殺らなきゃならねぇ…!!)

彼が思い出していたのは地球での幹部会の後、劉たち幹部と一緒にラーメンをすすった日のことだった。同じ釜の飯を食った仲とは言え、国家の思惑の前に個人の感情は捨て去らねばならない。劉は部下らに戦闘準備を命じた。「総員…実践準備!」

第58話 CENTURY OF RAISING ARMS 戦闘と戦争

危険を察知して停止した脱出機に、劉から通信が入った。ミッシェルと劉の種明かし問答が続く。4班のメンバーのランク自体が工作によって操作されている可能性を示唆した。中国班はランク自体が嘘で意味を成さないようだ。

一班から出されるはずのなかったSOSを偽装し、各班がアネックスまで帰り着く時間を引き伸ばしたことも判明。また火星着陸前の奇襲やその後の強引なプランデルタへの移行も、中国班の工作によるものだった。憤るミッシェルを鼻で笑い、劉は言う。対処できていなければ怪しんでないのと同じだと。そして他にも協力者がいることを匂わせるが問答はここで打ち切り。彼は日米班に向けて「今から君たちに向けてミサイルを撃とうと思います。誤差1m以内の最新のやつを二発撃ちます。200%助かりません。それが嫌なら膝丸くんとデイヴスさんだけ丸腰で走ってここに来なさい」

憤る燈とミッシェルだが、彼らが出て行けば残った脱出機は用済みとなり攻撃される。対策を決めかねる日米班。その様子を観察しながら待つ劉たち中国班。本当は地雷原へ誘い込み、機動力を奪って置きたかった。地雷探知ができそうなアドルフへゴキブリをけしかけて合流を阻止したが、シャチの音波測定で地雷を探知できるとは思っていなかったようだ。

「この肉体派が!」そこへ新手のテラフォーマーたちが現れ、中国班へ向けて投石器による攻撃を開始する。対空シールドが起動すると、エネルギーを持った光線の網がアネックスの周囲を覆う。飛んでくる石はことごとく網にかかり無力化されてしまう。これまでの人間とは違うとテラフォーマーに吼える劉。彼の脳裏にミンミンの影がよぎる。コンピューターによる正確な弾道計算と狙撃スコープ、レーダーにかからないライフル弾がなければこの網を抜くことはできないと啖呵を切る劉の頬を、拳大の石がかすめて一直線に通り抜けていった!「メジャー行きなよ」

石を投げたのはアレックス。針の穴を通すような精密狙撃を己の肉体のみで行い、劉の背後にある対空レーザーのメイン基板を撃ちぬく!メイン基板が破壊され予備システムに切り替わるまでのほんの僅かな「実に0.8秒」の間に、最速の女・三条加奈子はその仕事を終えていた。気づいた時には中国班の一人が顔を潰され昏倒している。その傍らに立つ小町。

加奈子はハリオアマツバメの能力と人工的なエアロパーツにより超高速飛行を実現し、小町ほどの体格の人間を瞬きする間に運び的確なポイントへ投下することができるのだった。帰り際、苦痛に顔を歪める加奈子。左足のつま先を対空シールドにひっかけてしまったらしく、指の部分がちぎれ飛んでいる。憤怒の形相で振り返った小町は、その毒針をゴキブリではなく人間相手に振るおうとしていた。「武器を持ったままで構わん。一列に並べ!」

第59話 VS. WEAPON 対人兵器

慶次が対空シールドの隙間を見つけ、アレックスが針の穴を通すような精密な投擲でその隙間からシールドの基盤を破壊し、システムが再起動するほんのわずかな時間で加奈子が敵陣へ小町を運ぶ。変態し中国班17名の間近へ単身乗り込んだ小町。人類の裏切り者たちへ怒りの鉄拳制裁タイムが始まる。

小町を包囲している中国班。隊員が拳銃で狙い撃つも、変態によって照準器から放たれる赤外線が「見えて」いる小町はその弾道を知ることができ、拳で弾丸を払いのける。重いアッパーの一撃でのされるドルヂバーキ。

ジェットが正拳突きのようなフォームで拳から何かを射出し、小町は反応したものの「バチッ」と音を立てて弾かれ一瞬の隙ができる。そこへ再びアレックスから対空シールドの隙間を縫う援護射撃の鉄球が劉目がけて放たれるが、李が操作した強力な電気磁石のような装置によって軌道を曲げられ不発に終わる。アレックスの精密な挙動に冷や汗をかき注意を奪われる李。(本部の工作が済んだ後に滑り込んで来たのがあんな精密機械だとは…)

よそ見をしている間に態勢を立て直した小町が裏拳による「お仕置き」をぶちかまし、李の体は軽々と宙に舞ってしまった。相対する劉と小町。圧倒的な戦闘力を誇る小町を前にしてなお、劉はまだ変態してしない。人間のまま格闘戦に挑む。劉の読みは「小町は対人戦の素人」。テラフォーマーを倒す訓練はしていても、人間を相手にすることには慣れていない。そこに隙が生じるはず。

同時に拳を放った二人だが、劉の予想に反し小町は躊躇なくその毒針を3発叩きこむ。右胸、左脇腹、そして左頬。オオスズメバチの毒の致死量は100kgの人間に対し400mg。小町のサイズの毒針ならそれだけの量をゆうに流し込める。さらにアナフィラキシーショックも考慮すれば致死率は跳ね上がり、生きていても神経毒で激痛が待ち受ける。

これから劉を待ち受ける悲惨な運命を説き、さらに「俺の専用武器は『解毒剤』だ」。隊員たちを脅し投降を呼びかけるが、劉はピンピンしており自分ごと小町を撃てと隊員に命じる。「流石は元殺人犯。とうに童貞は捨てているって訳ね…」

無表情で了解する爆(バオ)。小町の腕を掴み、奥歯に仕込んだ薬で切り札の人為変態を披露した劉。手術ベースは激烈な神経毒を持ち悪魔の魚として恐れられる軟体動物型の「ヒョウモンダコ」。「楽しかったよ艦長。だが戦争は俺らが勝つ」

第60話 THE LIFE FROM DEVILISH 悪魔生物

裏切りが発覚した中国班の懐へ単身乗り込んだ小町。タイマンに持ち込み躊躇なく劉に毒針を叩きこむが、劉は奥歯のリモコンで自分の腸に埋め込んだ薬のカプセルを作動させし変態。部下に自分ごと小町を撃つよう命じる。

中国班のメンバーは経歴・ランキング・手術ベース・工作の目的・・・その全てを隠していた。そして彼らの手術ベースは対人戦闘を想定して選ばれている。劉は手術ベースをアナコンダと偽りランキングこそ44位に甘んじていたが、その実態はヒョウモンダコ。地上最強の神経毒を持つデビルフィッシュである。劉は触手で小町の両腕を締めあげ、部下たちは命令通りに班長ごと小町の足を撃ちぬく。両脚を撃たれ耐えられずに転倒する二人。だが劉の足はすぐに再生を始める。痛くはないのだろうか?

立ち上がり小町を見下ろす劉。艦長を人質に取りミッシェルと燈に投降を呼びかける腹づもりであったが、意外なことに脱出機が2台とも小町を見捨てて高速で離脱を始める。自分には人質の価値はない、部下たちにはやるべきこと・・・距離を取り、戦力を整え、作戦を立て直す・・・が見えていると吼える小町。その様子から単なる虚勢ではないと察知した劉は、小町自身に治療と引き換えに交渉に協力するよう持ちかける。

薬が切れて変態が解け、血を失って毒が回り、うつろな目で呼吸を荒げる小町であったが、死に瀕してなおテロリストとの交渉には応じることはなかった。あんたの命だけは助けたいと言う劉に対して「…相変わらず冗談ばっかりだな劉さんよ」と苦笑する小町に、「ああ冗談だ。艦長ならそう言うと分かっていた。だから…今のは冗談だ」と劉が返した刹那、固定砲台が火を吹き小町の頭に、心臓に、全身に無数の穴を穿った!

全身から血を流してボロクズのように地に伏した小町の亡骸に軽く嘆息し、脱出機との交信を試みる劉。人質作戦が失敗した以上、もはや実力行使しか残されていない。その様子を見ていた紅(ホン)はある違和感に気づく。あの固定砲台は静止した対象も攻撃できる仕組みだっただろうか・・・?なぜ爆(バオ)は小銃でなく固定砲台を使ったのだろうか?なぜ?その答えを思いつくより先に西(シー)が明らかに緊迫した声で紅を呼ぶ。

「吸うな!ガス兵器だッ!!!」小町の死はガスによって引き起こされた集団幻覚だった。「いつからだ!?」「いつからオレ達は・・・」「幻覚を見ていた!?」正気に戻った中国班メンバーたちは小町の姿がないことに気づく。そして同時にガスの濃度が明確に中国班員の殺害を目的にしていることにも。「いたな…そういえば僕等以外にも軍人が」ガスを撒いたのはロシア班のイワン・ペレペルキナ。「…なぁイワン。どんな幻覚見てると思う?」
イワン・ペレペルキナ
マーズランキング6位
植物型-チョウセンアサガオ-