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【テラフォーマーズ】感想ネタバレ第9巻まとめ

【テラフォーマーズ】感想ネタバレ第9巻まとめ

テラフォーマーズ 9 (ヤングジャンプコミックス)

テラフォーマーズ 9 (ヤングジャンプコミックス)

 

第4班に追われる燈とミッシェルは、弾丸蟻の特性をもつテラフォーマーと遭遇。亡き父の力を奪った憎き相手に、命を賭してミッシェルが立ち向かう! そして燈の背後には、新たな強敵の影が…? 人類の希望を背負う2人のエース、その真価が問われる戦いが、今はじまる! 

目次

第75話  “ARMS” AND THE HUMAN 武器と人
第76話 ANTS アリと人間
第77話 the house of wolves 知性の巣
第78話 THE FULLMETAL ALCHEMIST 戦闘の科学
第79話 STRATEGY AND TACTICS 武器と術
第80話 FATHER つながり
第81話 DADDY 加護
第82話 THIS IS HOW I DESPAIR 宿命の底から
第83話 BACK TO NORMAL 私へ
第84話 HAPPY BIRTHDAY 最初の一日
第85話 WEB OF BEND 猟夫の網

本編あらすじ

第75話 “ARMS” AND THE HUMAN 武器と人

アネックスから遠ざかる1・2班の脱出機を追う劉と、それを追撃するアシモフらロシア班+小町・加奈子。そして脱出機の前に未知のテラフォーマーが現れる!脱出機を片手で持ち上げる怪力、弾丸蟻(パラポネラ)の能力を有するテラフォーマー。パラポネラはバグズ2号の艦長、ドナテロ・デイヴスの手術ベースだ。そして彼はミッシェルの実の父親でもある。

ミッシェルは父から先天的にMOと蟻の形質を受け継ぎ、生まれながらにして蟻の怪力を身につけていた。そしてそこへ追加で別種の「爆弾アリ」の能力を追加することで飛躍的に戦闘力を向上させている。彼女が奇跡の子(ザ・ファースト)と呼ばれ、他国が身柄を狙う理由だ。脱出機は持ち上げられ、為す術がない。

異様なまでの怪力を見せつける弾丸蟻テラフォーマー。燈は糸でそれを拘束するが、糸を固定した周囲の岩盤ごと力任せに引きちぎろうとしている。分が悪いのか燈の額に汗がにじむ。さらに歩を進めようとしたテラフォーマーの背後に、見覚えのあるシルエットが腕を構えていた。影は名乗る。その弾丸蟻の能力をもたらした男の、ただ一人の娘の名を。「還して貰うぞ。その特性(能力)」

第76話 ANTS アリと人間

激高し殴りかかっていくかと思いきや、ミッシェルは「覚悟はしてきた」と告げる。自分は至って冷静だと。膝丸燈はオオミノガの糸の能力でテラフォーマーを縛り、さらに脱出機に糸を結んでテラフォーマーの周囲を走らせることでより拘束を強固にする。

「たまたま腕の形が似ているだけのお前に何の執心も切情もない」ミッシェルの表情はあくまで普段と変わらない。幼い日に庭で蟻の行列を眺めていた自分と亡き父の遠い記憶が頭をよぎる。緊縛されたテラフォーマーのみぞおちに、背中まで衝撃が突き抜ける右のショートアッパー。そして2度、3度。拳の重さが糸を通して燈へも伝わる。

その重さが、彼女の内に秘めた怒りを雄弁に語っていた。テラフォーマーの胸殻に音を立てて亀裂が入る。あとは内側にある神経節を破壊すれば身動きできなくなり、サンプル確保だ。ミッシェルは爆弾蟻の能力を持って止めを刺すべく、指先から燃料物質をしたたらせ、貫手で襲いかかった。「止めだ」。指2本のデコピンではるか後方まで数十メートルふっとばされてしまうミッシェル。岩盤へ激突する。身動きできない状態から指先だけで戦況を覆す巨漢テラフォーマー。戦略も戦術も関係ない、ただの暴力。「でも知ってるかいミッシェル」「アリさんはね」「全部の虫さんの中で一番」「力持ちなんだよ」かつての父ドナテロの言葉が具現化してミッシェルの身に降りかかる。燈はこの敵を抑えきれるのか。顔には冷や汗が伝っていた・・・。

第77話 the house of wolves 知性の巣

ミッシェルが持つバクダンオオアリの能力の原理は、揮発性の体液を手刀で相手の体内へ一気に注入する。逃げ場を失った揮発液が相手の体内で急激に膨張し、内部から突き破るように破裂する。

ミッシェルは接触の瞬間にすでにパラポネラへ揮発液を差し込んでいた。インパクトの瞬間からやや遅れて破裂!という燈の期待をよそに、パラポネラは全身で力むことで体表が膨張することを防ぎ、手刀で開けられた傷口から気体を逃してしまう。

揮発液が気化して膨らむ圧力よりも筋力のほうが強かったらしい。これには燈も驚愕するが、それでもなお糸は千切れない。身動きできないまま、ゴキブリは何かを思い巡らせていた。どこかにある、テラフォーマーの養蚕施設。壁一面にカイコの繭が並び、そこから絹を紡いでいるようだ。一匹のカイコの幼虫を手に取る。

その顔には、まるで人間のように上下に並んだアゴと歯、舌らしきものもあり、明らかに異形。それを思い出したパラポネラは深呼吸をすると気合をこめて「じょうじ」を連呼し、再び体に力を入れた。ジュウウという音を立て、火にかざしたプラスチックのストローのように途中からデロリと溶けだしている。

酸もしくは熱によるものと思われる。火星カイコのイメージから何を閃いたのかも不明だ。困惑する燈の後方から足音が近づいて来る。これまでで最も布面積が大きい服をまとったテラフォーマー。火星のゴキブリ文明において繊維は貴重品であるから、多くの布を所有できるということはイコール身分が高いことを意味する。頭部にはカミキリムシのような後方に反った触角。

戒めから解かれたパラポネラと新手の個体に挟まれた燈。冷や汗をかき苦笑しながら燈は漏らす。「俺は今・・・怖くて後ろを振り向くことができない」その理由は、手傷を負わされてブチ切れたミッシェルがパラポネラに掴みかかる所だったからだ。

第78話 THE FULLMETAL ALCHEMIST 戦闘の科学

謎の新型テラフォーマーの正体は「マイマイカブリ」マイマイとはカタツムリ。カタツムリの中身を消化液で溶かして飲むという恐ろしい肉食昆虫なのだが、その際にカタツムリの殻へ頭を突っ込んで被っているように見えることからマイマイカブリと呼ばれている。

マイマイカブリというわけで燈の糸を溶かしたのはマイマイカブリ型テラフォーマーが放出した消化液、すなわち酸。燈の糸がどれだけ強靭でも、それを構成するのは生物由来のタンパク質。物理的なエネルギーには強いが化学的な作用には弱い。

ミッシェルは揮発液を吹き矢のようにマイマイカブリめがけて噴射するが、横にいたパラポネラ(弾丸アリ)が大きく息を吸うと空気中の揮発液はそちらへ吸い込まれ、またしても物理的に破裂を抑えこまれてしまう。パワー型のパラポネラと技巧型のマイマイカブリに連携されたらマズいと思いきや、分断策を取ったのはゴキブリ側。

燈の糸の一端を持ったままのマイマイカブリをパラポネラが担いで放り投げると、それに引っ張られて燈も遠方へ吹っ飛んでいく。パワータイプ同士、テクニシャン同士の対決という構図。燈いわく「最近はどうも俺…糸を出す便利な生物としか見られてねえみたいで悲しいぜ」

構えを取る膝丸燈。対峙したマイマイカブリもまるで武術のような構えを見せる。袴状の布のせいで足の動きが見えない。「す…隙がないーーー!!」古流柔術の使い手にそう言わしめるほどのマイマイカブリ。

睨み合う両者の間に、ふと白い煙が立ちのぼり視界を遮る。マイマイカブリが足から消化液を出し、地面の苔を溶かして煙幕を張ったらしい。一瞬の隙を突かれ、顎先へ左のスクリューパンチをもらった燈。燈の体は反射的に動いた。大きく突き出した左腕が、相手の肩を取る。脇固めが極まった。

燈は躊躇なくそのままマイマイカブリの左腕をへし折り、上腕部からもぎ取る。それが過ちだったと瞬時に燈は気づいた。テラフォーマーには痛覚がない。構造的に動きを止めない限りは攻撃をやめない。人間相手に積み重ねた修練が仇となり、燈は最悪の隙を作ってしまった。消化液が来る!失明を恐れて顔をガードした燈。しかし、マイマイカブリが袴の中から取り出したのは拳銃!予想外の銃撃をみぞおち、脇腹、ヘソと3発叩きこまれてしまった燈。果たして彼のダメージは!?

第79話 STRATEGY AND TACTICS 武器と術

マイマイカブリの腕一本と引き換えに、予想外の銃撃を胴体へ3発浴びてしまった燈。弾切れの拳銃を放り投げ、地に伏した燈へとゆっくり歩み寄るマイマイカブリ。

MO手術の研究材料としてミッシェルと燈の身柄を狙い、一ニ班の脱出機を追撃中の中国班車両。そこへ二班脱出機の八重子から通信が入る。内容はミッシェルと燈の座標、パラポネラ型のテラフォーマーを相手にしているという情報、そして自身の助命嘆願であった。テラフォーマーの狙いも中国班と同じく燈の身柄。それは奴らが文明の進歩のため繊維系の能力を欲しているからに他ならない。

このままでは燈が殺され、身柄はゴキブリに奪われる。だったらその前にいっそミサイルで燈ごとゴキブリを始末したほうがいいでしょ?というのが八重子の「提案」だ。裏切りの対価として彼女は目の前に迫ったテラフォーマーの脅威を排除できる。劉と爆(バオ)は数瞬思案を巡らせるが、すぐさまミサイルは発射される。

そのミサイルが飛ぶ先にいるのはゴキブリではなく、八重子の乗った二号機だった。不発弾が運んだもの八重子が買ってでた役割は、自分の乗った二号機の位置を中国へ知らせミサイルを引きつけること。そして来るとわかっているそれをアレックスが投擲で迎撃し、空中で派手な爆発を起こさせて通信不能状態にあるジョセフへの「狼煙」とすること。

ちなみに中国班が妨害電波を出しているため、現在は基本的に全域が無線封鎖状態になっている。自分たちが使うチャンネルだけは確保できるようだが。第六班のジョセフと合流し中国への反転攻勢をかけたい一ニ班は、救援要請の代わりにミサイルの爆発で自分たちの危機を知らせようとした。

ついでにミサイルの残弾数も消費させられる一石二鳥の策だが、肝心のアレックスの投擲はミサイルの急な軌道変更のせいで的をはずしてしまう。避難が間に合わず死を覚悟した八重子。しかしミサイルは二号機に激突する直前で重心を崩し、やや通り過ぎた地面へ墜落した。爆発はしない。不発か?

燈は気づいていた。「あるもの」が自分の方へ近づいていることに。銃撃の傷は深く、眼前にはマイマイカブリが迫っている。必死に宙空へ手を伸ばす。それはなぜかミサイルに括りつけられていた。理由はわからない。ともかく糸を伸ばし、それを絡めとる。飛来するミサイルから糸を使って剥ぎ取ったそれを右手に握ると、燈は膝を使い立ち上がる。まんまと出し抜かれたのは劉翊武。弾頭の爆薬は抜き取られていた。誰に?アレキサンダーだ。

爆薬の代わりに弾頭へ仕込まれていたもの、それはアネックスの武器庫へ保管されていた膝丸燈専用武器。対テラフォーマー振動式忍者刀・膝丸であった。その刀は常に特定の超音波を発し、燈本人はその位置を知ることができる機能がついている。「コイツがあればもう一本だけ・・・戦える・・・」両手でしっかりと刀を握り、立って正眼に構える燈。

第80話 FATHER つながり

燈は親のない孤児であった。彼がどのようにして生み出されたのか不明だが、本多博士により人為的にMOとベースとなる能力を与えられて誕生している。そして経緯は不明だが、膝丸神眼流の道場の前に手紙とともに捨てられていた。

道場に併設されていた孤児院で育ち、道場で柔術や剣術を学ぶ。施設の幼なじみ・百合子がAEウイルスに感染し、彼女の治療費を稼ぐために海外の地下闘技場で熊と戦うも、賞金を手にする前に彼女は亡くなってしまった。

百合子と同じ病気の子供を救いたい、そう思って小町のスカウトに応じ追加のMO手術を受けて火星に来た。燈が生来持っていたベースはまだ明らかになっていないが、薬を使わずに巨大熊と素手で渡り合えるだけの戦闘能力を持っている。

マイマイカブリは袴の中から二又の棍棒を取り出すと、地面をえぐって石礫を燈へ向けて飛ばし始めた。原始的な攻撃だがテラフォーマーの腕力で放たれるそれは軽々と骨を砕くほどの威力。それを浴びながら燈は不覚にもテラフォーマーに対し畏敬の念を抱いていた。

いつくるかもわからない火星外からの侵入者を屠り、奪うために鍛錬しているであろうことを想像し、武道を志す者として素直に「スゲェよコイツら…」と感服したのだ。石つぶてを浴びた燈は目に見えて弱っていた。元々鎖骨や肋骨が折れている上に腹部へ銃弾を3発、その上にこぶし大の石の雨。

目の焦点は定まらず、持っている剣をつっかえ棒にして体を支えている状態だ。息も絶え絶えな燈の姿を見てとどめを刺すべく歩み寄るマイマイカブリ。燈の頭へ向けて手の棍棒を振り下ろしたその時!

神速のカウンターがテラフォーマーの体軀を捉えた。膝丸神眼流で「疲れの太刀」または「爺婆の剣」技の内容は「弱ったように見せといて相手が近寄った所へすれ違いざま全身のバネを使い、受けて斬る」。頭部から脇腹へかけて真っ二つに崩れ落ちるマイマイカブリ。

中国を追うアシモフと小町が乗る車両で、ロシアは単独行動の理由について説明していた。協力関係になったので機密は関係ないということなのだろうか?彼らが行動の根拠とした仮説はこうだ。恐らく火星には未知のテクノロジーを持った「ラハブ」の文明が関わる施設や装置が残されており、テラフォーマーの急激な進化はそれによってもたらされたものである。

その遺産を手に入れ独占できれば更なる力が得られるはずだ。20年前にバグズ計画を指揮したニュートン司令の立てた仮説に従い、彼らはピラミッドにその遺産があると目星をつけ調査を行った。結果としてピラミッドは物置のような状態であり、重要な施設は見当たらなかったとアシモフは言う。(実は鎮座していた剣のようなオブジェが何者かに持ち去られていたようだが…)

人類の歴史を紐解き、アシモフは言う。数多くの他文明を滅ぼし奪ってきた人類も、今回ばかりは滅ぼすことも奪うこともできない。なぜなら既に火星文明は滅び、残っているのはゴキブリの悲哀だけだからと。