ヤングキングで連載中の『外道の歌』第11巻あらすじネタバレ。
凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者や遺族が無念を晴らすため「カモメ古書店」を訪れる。店主カモと相方のトラは様々な依頼を受けている。追っていた「練馬区の殺人鬼」園田夢二と遂に対峙、奈々子との別れを経て再び2人だけに。一方、街では國松と呼ばれる男が刑期を終えて出所。様々な思惑が交錯し…!
目次:第82話・83話・84話・85話・86話・87話・88話・89話
本編あらすじ
指定暴力団興劉会系〇〇組若頭の梅沢保と面会している我峰組若頭・桜内淳。梅沢は世の中には与える者と受け取る者の2種類の人間がいると話す。桜内は最近は海外からの出稼ぎと半グレが幅を利かせていると話す。
数ヶ月後、國松が出所。豊島区の田舎の一軒家に住む。桜内と梅沢と一緒に三人で乾杯する。國松は社会的弱者から搾取している反社会勢力を一掃し街を浄化すると話す。
年金受給者、外国人就労者、障害者、災害被災者。こういった社会的弱者から搾取する一部の非道徳者や反社会勢力がまだまだこの日本には横行している。資金はないが金を増やす方法は心得ているとして、あとは金と工夫次第でなんとでもなると話す。第一段階としてこの街の反社(クズ)を消そうかと計画する。
一方その頃、半グレ二人組の男はスマホを見ながら自転車に乗っていた女性を強姦し中出しレイプする。さらに本人のSNSアカウントで動画投稿。飲食店では悪質なクレーマーに対して、『自動販売機の刑』という身体を傷つけて傷口から小銭を入れる拷問する。
世名汚死(よなおし)と名乗る半グレ二人組は五月女の出所祝いをする。二人組は五月女に桜井の仕事を手伝わないかと誘う。五月女はヤクザと関係を持つことに消極的だが、我峰組は半グレを一掃したいという崇高な思想をもっており、根底に流れている思想は世名汚死と一緒だと説明する。父親の借金や病気がちな母親の面倒を見なくてはいけない五月女の答えは…。
住宅街の裕福そうな家に外国人グループ三人組が侵入。大胆にも住人がいるときを狙って入る。金庫の暗証番号を聞くために男性の妻を殺害。現金や金品を盗んだのちに子供と父親も殺害。家から出ると桜内から指示をうけた世名汚死の三人組が待ち受けていた。刃物や鈍器を手にしている外国人グループだが、世名汚死の三人は難なく殺害し、死体を山に埋める。
後日、世名汚死3人組は外国人グループから奪った現金2千万円と貴金属は桜内に手渡すと、その中から一人2百万をもらう。しかし「ヤクザの下請けをやるつもりはなく、純粋に思想に共感したからの行動」だとして富水は報酬を拒否。桜内は報酬ではなくオレの気持ちだとして手渡す。何か言いたげな富水だが、金を手にしてその場を後にする。金を受け取った富水だが、五月女に全て手渡そうとする。
外国人グループの強盗殺人は興劉会の栢山が絡んでいた。密入国と出国の斡旋から、滞在先の手配までしていた。小学生以下の子供がいる3~4人家族が狙い目としてかなりエゲツない行為をしていたが、その大きなシノギをつぶされ怒り心頭。
鴨ノ目武の元には強姦の後、動画を拡散され自殺をした女性の親が依頼に訪れる。島田虎信はこれまでに3人が復讐の依頼に訪れていると語る。鴨ノ目は動画内の3人のうち2名は入れ墨を晒しているのに、1人(五月女)だけシャツを着ていることに違和感があると指摘する。過去に逮捕歴の可能性があるとして探りを入れる。