2017年から2019年まで近代麻雀に連載していた『悪童-ワルガキ-』最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?
互いの悪が惹きつけ合う悪道の終着点―。悪と悪が交わり、命が巡る。己の全てを賭けた勝負は鮮烈な業火で包み込まれる。研ぎ澄まされた刃が刻み込むのは男が生きた証。己が己であるための最後の戦い。
本編あらすじ
片平海人(柿沢鉄男)は毒リュウの相棒であるマギーと知り合いになり、マギーと毒リュウが大金を賭けた2対2の勝負の相方に選ばれる。お互い2億円を賭けた大勝負。毒リュウの相方はまさかの轟蛮。立会人は桜輪会が務める。
ルールは赤ナシのアリアリ。2対2のチーム戦で半荘を3回戦おこなう。チームの合計点が多い方がその半荘の勝ち。3回戦のうち2つを取ったチームが勝者。合計4億円相当の現金と土地は勝ったチームの総取り。
海人は自分とマギーの麻雀力は50として、毒リュウは30。轟は1000くらいあると分析して焦る。海人と轟2人のうち負けたほうは両手を潰すルールが追加される。轟蛮は海人の手を壊したくないため覇気のない消極的な麻雀をする。その間に意外にも毒リュウが優勢に進め1回戦は毒リュウが勝利する。
2回戦が始まると、海人が毒リュウがなんらかのイカサマをして、字牌が見えていることに気づく。牌に汗が落ちて流れたことから、字牌の上面だけほんの少し傾いていることに気づいた海人を逆にイカサマを利用し、逆転勝利に導く。
毒リュウには東西南北が見えていたと説明する海人。イカサマだと怒るマギーだが、海人は厳密に言えば限りなく疑わしいが証拠がないとして、これもまた麻雀だとして麻雀の牌の交換だけで許す。
2回戦終了時点で
毒リュウ △1500
轟蛮 50000
カイト 19000
マギー 32500
これで1勝1負。運命の最終戦。毒リュウは架空の土地取引で不動産屋から2憶ほど騙し取ったらその不動産屋は桜輪会系の暴力団として繋がっており、ワビとして4億を用意しなければ殺される運命にあった。
海人はテンパイすらできない状況。敗北を悟った海人は、リーチを叫びながら全自動麻雀卓の牌を落とす時に使う開閉ボタンをスイッチして牌を落とす。海人はわざとチョンボをして罰符8千を支払う。轟は不良品の牌と同じで限りなくグレーだが、わざとやったという証拠が無いとして笑いながら許す。しかし、麻雀にならないとして次からはチョンボは即負けとなる。
毒リュウ&蛮側は62300
マギー側&カイト側37700
三倍満ツモか倍満直撃しなければ勝利はない。
海人の3倍満直撃で大逆転勝利。引退させるには惜しいとして桜輪会からは両手を潰すルールは無効とされ轟は無傷で終わる。
一週間後、毒リュウとその下っ端が海に浮かんでいるのが発見された。その後の海人は消しゴムを賭けて大富豪を始めたらクラスで大流行。毎日連戦連勝の日々。その裏では新しく始まった潜りの雀荘に訪れる客。そこにはマギーと轟が待ち受けていた!
***感想・評価・考察***
麻雀漫画『凍牌』、パニックホラー漫画『モンキーピーク』で有名な志名坂高次による麻雀漫画。簡単に言えば、喧嘩っ早い博打好きのオッサンがヤクザに殺されるが、小学生の身体に転生して麻雀で復讐する話。
最終話では、元の身体に戻るのか、小学生のままなのか、第3の選択肢があるのか気になりましたが、小学生のままという完結の仕方でした。5巻完結という短い中で、テンポよく話は進み全体的によくまとまった麻雀漫画でした。