漫画ネタバレ無料まとめ事典

漫画好きによる漫画好きの為の漫画情報サイトです。

【まだ、生きてる…】感想ネタバレ第1巻まとめ

【まだ、生きてる…】感想ネタバレ第1巻まとめ。ラスト最終回のネタバレもあり。

まだ、生きてる… (ヤングジャンプコミックス)

まだ、生きてる… (ヤングジャンプコミックス)

 
まだ、生きてる・・・ 第1巻

まだ、生きてる・・・ 第1巻

 

定年を迎えた60歳の元サラリーマン岡田憲三が家に帰ると家族が消えていた。妻は全財産を持ち逃げし、息子や娘は音信不通に。38年間こつこつと家族のために働いて来た男に向けられたこの仕打ち。生きることに未練も希望も失くした岡田憲三は、自ら60年の人生の幕を閉じようと、故郷の山奥で首吊り自殺を図った。

本編あらすじ

f:id:manga-diary:20181015133528j:plain

私が好きな本です。作者はサラリーマン金太郎で有名な本宮ひろ志。本宮ファンの間では知る人ぞ知る漫画です。本宮ひろ志と言えば『サラリーマン金太郎』『俺の空』に代表されるスーパーマンのような主人公が中心ですが、この漫画は違います。

主人公の岡田憲三はハローワークで経理の仕事を探すも、パソコンが使えずソロバンしか使えないためハローワークでは相手にもされない。家に帰ってみたら、机には離婚届が置かれていた。息子と娘にも連絡がとれず「何が…どうなっちまったっていうんだ」となりました。

口座を確認したら残金は172円…。妻に2683万円の貯金を持ち逃げされていることに気づく。38年間一生懸命働いてきた結果が何も残らなかった絶望感と悲痛な状況から「もういい・・もういいよ岡田憲三」と人生を諦め、遂に人里離れた山中で首つり自殺を図ります。しかし、木の枝が折れてしまい、首つり自殺が失敗します。意識を取り戻すと山の丘の上に登る。

そこには綺麗な朝日が昇っていた。それを見ながら「まだ…生きてる…」と生きている実感を取り戻す。そして朝日に誓います。「こうなったら…死ぬまで生きてやるか」と考え直すようになります。

表情も別人のように描かれており、そこからは山中での生活になります。ちなみに岡田憲三の故郷の山奥は千葉県南部という設定ですが、作者の本宮さんも千葉県出身です。

この漫画は途中からサバイバル日記になり、今でいう「山賊ダイアリー」の元祖とも言えるでしょう。ところどころ自然薯やカシの実などサバイバル術が豊富です。千葉県でもイノシシはいるんです。(2015年現在では圧倒的にキョンがいますが。。2007年当時は今ほど大発生していなかった)。

さて、主人公の岡田は最初に見つけた手頃な洞窟で一夜を過ごすことにしたが、そこは毛虫の大群がいて驚く。しかし、後から入ってきたのは自分であり「お邪魔しますよ…皆さん。へっへへへ…。」と先住民とは共生を図る思考回路になります。

野生のイノシシと格闘し脇腹を刺されますが、自分で腹を縫って一命を取り留める。その後は不法投棄されていたフライパン等を有効活用して、山奥で一人で暮らすようになります。落とし穴でイノシシを仕留めることにも成功。血を飲むと思わず美味いと唸る。

一年後には畑もある立派な山小屋が完成。そんな暮らしをしていたある日、自分と同じように首つり未遂した女性を見かけます。しかし「死ぬのは本人の自由だ」として一度は助けませんでしたが、枝が折れて死ななかったため、家に連れてあげました。

女性はこの家に置いてほしいと言うが、自分一人で精一杯だから明日には出ていってほしいと伝える。翌日、熱を出してしまった女性を看病しながら結局は置いてあげることにした岡田憲三。自分で作った弓矢で鳥を射るシーンがあり、凄い生活力があります。助けた女性も逞しく生きている岡田憲三に「素敵」と惚れていきます。

助けた女性は妊娠していました。山奥で二人きりで出産を迎えるために、町の病院で医者の先生から「重要な事を教えてください」とお願いし、医学書をもらいます。「何のお礼も出来ません。ただ感激するのみです」。心配する看護師だが、医者の先生も岡田憲三の揺るぎない目を見て「世の中全て決まり事で出来てるわけじゃない」と語る。

岡田憲三は何度も医学書を読み、本番に備えます。7月のある日、陣痛が始まり、胎盤が体内に残ったりもしましたが、結果的に無事に出産を終え、子供は「太郎」と名づけられました。

www.manga-diary.com

4年後…。事実上の最終話。岡田憲三もかなり年をとっています。狩りの途中で鼻から血が出て、突然意識も失うようになりました。そんな岡田を心配して女性は「町に出てパートの仕事をしてみようかと思うんです」と相談しています。

女性に「そろそろ山を下りる気にはならんか?」と諭しています。女性は岡田と一緒ならと言うが、岡田はあくまで自分はこの山を下りる気はない。それは山に入った時に決めたことであるとして断る。女性は泣きながら離れたくない、どうしていいかわからないと言うが、岡田は幸せは人にしてもらうもんじゃない。自分でなるものだと伝える。女性は息子の太郎のためを考えて下りる決断をする。

最後は女性と子供を送り出した後…何もしゃべらないと思っていたら絶命していた…。いや既に送り出す前に死んでいたかもしれません。岡田憲三の壮絶な一生はここに幕を閉じたのでした。

名作ですが2巻しか出版されておらず、本屋や書店では置かれていませんのでAmazonで入手するか電子書籍kindleでしか読めません。

こんな生き方も悪くない無いと思わせる名作です。