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【リバーシブルマン】感想ネタバレ第1巻まとめ

 エログロ漫画として注目している『リバーシブルマン』感想ネタバレ第1巻まとめ。

リバーシブルマン 1

リバーシブルマン 1

 

ウラガエリと呼ばれる変死体。それは巷でまことしやかに囁かれる都市伝説……。あるものは伝染病と訴え、あるものはアジアンマフィアによる臓器売買のなれの果ての姿と語る……。しかし、その真相は、あるひとりの少女だけが知っていた。謎のメールにより集められた複数の麻薬売(バイニン)たちが闇のクラブで血に染まる!

本編あらすじ

都内の公園で猟奇死体が発見される。脱ぎ捨てられた服みたいにウラ返しにされている死体。原因不明の猟奇死体を巡り伝染病説やアジアマフィアによる臓器売買などの噂が広まり若者達の間では悪質なイタズラメールが出回っている。

不良が集まっている店に全身に包帯を巻いたセーラー服の女の子が登場。手元から薬袋を取り出すと数人の男性の血相が変わる。男たちが女子高生を襲うと、体内に隠していた拳銃で迎え撃ち、男の股間を撃ち抜き性器をトイレに流す。全身の包帯はウラガエリのできそこないであることを隠すためだった。

ヤクザのロクとハチが遅れて現場に到着すると、オトコたちは女子高生ルナによって全員殺されていた。ハチは死んでいる男達の爪を見ながら「ハズレだ」と言い、ロクは現場に残されていた死体を最後まで掃除をする。

ウラガエリが起きるとバケモノのような姿になるが、しばらくすると元通りの人間の姿に戻る。普通の人間とウラガエリを見分ける唯一の方法はすべての指の爪が反り返っていること。ウラ返ると自分の欲望をただ忠実に満たすために行動する存在になる。

ロクとハチも自分たちのシマを違法薬物や売春行為など荒らす素人が増えている為、ウラガエリを相手にし始めた。当初二人は『反り爪』と呼んでいた。シマの中で変なクスリが出回るようになり、それを調べていくうちにマンションで無惨に殺されている若い女性の死体を発見。

その現場に現れたのが北原琉奈(ルナ)だった。そして殺されている女性はルナの姉・北原史葉だった。悲しみと怒りに震えているときルナは自分の内側から別の自分の声を聞いた。そして同時にウラガエリが始まったが、自分の意思で拒否。シマを荒らす人間を突き止めたいロクと姉を殺した犯人を捜したいルナの利害が一致し、一緒に犯人を捜すようになる。

場面は変わり、曾祖父から医者の家系に次男として生まれた塚本純は長男と違い勉強ができない落ちこぼれ。受験を失敗して以降は家族にも見放されているが、兄の婚約者である北原史葉から挨拶され優しく接してくれたことがきっかけに北原史葉のストーカーになってしまう。

そのストーカー行為が家族に知られることになり、家族から非難されたことで塚本純はウラガエリになる。その塚本純を保護し観察している謎の男はウラガエリのことをよく理解しており、一週間もすれば肉の塊がすべて皮膚化し元の姿になると語る。

塚本純を保護している部屋はビルだけで12の特別室があり、そんなビルが東京だけで2百棟。日本全国で4千棟、アジア全域に3万棟ある。すべてはウラガエリを組織がすべて調教するために存在すると語る。

ウラガエリをした人間の脳には感情や性欲を抑制する大脳皮質がなぜか異常なまで小さくなっている共通点があった。謎の男の組織はチップを脳の偏桃体に埋め込み、チップを介してウラガエリの脳に直接電気を流すことで、行動を全て抑制管理することに成功した。

元に戻った塚本純に対して謎の組織は犠牲となる人間を用意し、塚本は手術と称して殺人を繰り返すようになる。塚本純を匿っているビルを遂にハチは突き止めるが、逆に包囲されてしまう。ウラガエリになった塚本純は怪力になっておりハチの仲間は殺され、ハチ自身も右腕を失う大怪我をする。

謎の組織はウラガエリをした人物の頭にチップを挿入しており、そのチップは脳に痛覚を伝達する神経を遮断し、アドレナリンの大量流出も可能となり限界を超えた力を発揮することが出来るようになっていた。

ハチが殺されそうになっている間一髪のところでロクとルナが到着。謎の男も現れるとロクに挨拶をする。謎の男は『やぶれのロク』と呼ばれ自分の内臓ひきずりながら歌舞伎町の街中をチャイニーズのゴロツキを追いかけまわしたロクを知っていた。

謎の男もチップで調教済みのウラガエリであり、その他のウラガエリも集まりロクたちの状況は不利。するとロクが突然ウラガエリを始めた。実はロクもウラガエリだが、自我を失っていない不完全なウラガエリだった。それでも形勢は逆転し、ウラガエリを全員殺すとロクは元の姿に戻る。ルナも塚本純を倒し姉の復讐を達成。日常生活に戻る。

***感想・評価・考察***

リバーシブルマン 1

リバーシブルマン 1

 

バイオパニックホラー漫画と謳われているが、正確にはホラーもあるエログロ劇画系ヤクザ漫画。猟奇的描写は多い。社会の闇が描かれた『闇金ウシジマくん』に近いかな。第1巻でキレイに終わっているが2巻以降も続く。

ロクは不完全なウラガエリでありながら完全なウラガエリを圧倒するのは本来の身体能力や武器操作などの経験値が関係しているのか。ロクは完全にウラガエリが起きているように思えるが…。ご都合主義があるのは仕方ないとしても不完全ウラガエリでもルナとロクが全く違うのは謎が残されている。