ラグビー好き必見!90年代の過去から最新まで網羅したおススメのラグビー漫画をまとめました。簡単にあらすじを紹介しながら内容も少しネタバレさせていただきます。
- はじめに
- ALL OUT!!
- ブルタックル
- フルドラム
- フルバック
- アップセット15
- ハードタックル
- HORIZON(ホライズン)
- HELLO!!
- 明刹工業高校ラグビー部
- ゲイン
- サクラセブンズ ~女子7人制ラグビー日本代表、リオへの軌跡~
- TOKYO Girl’s 7s
- ラグビー部女子マネ革命なづなのお願いっ!!
- プロジェクトX挑戦者たちーツッパリ生徒と泣き虫先生
- ラグビー漫画の注意点①
- ラグビー漫画の注意点②
- まとめ
はじめに
スポーツ漫画と言えば野球・サッカーが王道と呼ばれ、ラグビーはマイナースポーツと呼ばれることが多く、漫画作品も多くありません。これは漫画家も読者もラグビーに興味を持っている人が少ないことが影響しています。
最大の理由が競技人口の問題で、リアルに部員不足に悩む高校も多い。連載しても大半の読者はルールについてこれない読者が多い。漫画家も文系の人が多い中で、スポーツ出身者、ましてラグビー経験者の人は皆無と言えるでしょう。
そうした理由から連載しても不人気で短命(打ち切り)に終わる漫画が多いです。出版社としても最初から難しいジャンルだとわかっていながら連載を承諾しませんからね。そうした厳しい状況の中で頑張っているのが『ALL OUT!!』。歴代のラグビー漫画の中でも長期連載ランキング1位。ラグビーファンならぜひ一度は読んでほしい漫画です。
ALL OUT!!
連載期間:2013年~(既刊14巻)
月刊モーニングtwoで連載中の『ALL OUT!!(オールアウト)』。2016年にアニメ化もされ今最も人気のあるラグビー漫画です。月刊誌とはいえラグビー漫画として過去最長の連載が続いており、どこまで続くのかに期待。神奈川県の高校ラグビーを舞台に弱小校が勝ちあがるストーリー。
ブルタックル
連載期間:2016年~不明(全3巻)
月刊!スピリッツにて連載していた作品。大学ラグビーを舞台にした唯一の存在。銭湯屋の息子・釜之うしおは、ラグビーをやるために星辰大学に入学した幼馴染・尾河里勇哉と同じ大学へ入学する。薪割り仕込みの筋力と持ち前の大胆不敵さを武器に、仲間たちと日本一を目指していく。
フルドラム
連載期間:2017年(全5巻)
運動音痴で、部活動は即クビ、しかもストーカー気質…。そんな高校1年生・日野は、運命の人との出逢いを果たす!! その運命の出逢いがもたらしたのはラグビー人生。男と男、プライドが衝突する闘球の世界へ飛び込む!! 魂と意地が弾けるラグビーストーリーがキックオフ!!
週刊ヤングジャンプで連載していた作品。作者は『キングダム』原泰久の元アシスタントということで、迫力ある構成に影響が見られ、本格スポ根の王道スポーツ漫画作品。
フルバック
連載期間:2016年~2017年(全2巻)
中学最後の試合、全国大会を懸けた決勝戦で逆転のゴールキックをミスしてしまった秋月 団。塞ぎ込む団を見かねて、ジュニアチームの先輩・八丈島が連れ出したのは、女子ラグビーの日本代表戦。そこで、ひたむきに夢を追いかける護国寺さくらと出会い、団はラグビーを続けること決意する! “ゴールキック”も“全国大会”も次は決める! 聖地“花園”を目指し、団の高校ラグビーへの挑戦が始まる!!
週刊少年マガジンで連載されていた作品。登場人物も魅力的で面白かったんですが、マガジンで連載を続けるのは至難の業だったのか打ち切りで終わってしまいました。2巻完結と最終話も中途半端な形になってしまったのが残念。
アップセット15
連載期間:2009年~2011年(全5巻)
「強豪校を倒して、花園に行こう!」少年たちが交わした幼い頃の約束は果たされることなく、東ノ宮高校ラグビー部は分裂状態に……だがそこへ、転校した十津川誠がニュージーランドから帰国。一度挫折した少年たちは、奇跡のアップセット(番くるわせ)を起こせるのか!?熱血高校ラグビードラマ、今キックオフ!!?
週刊少年サンデー超で連載されていた作品。WC前で5巻完結と頑張った方?
ハードタックル
連載期間:1998年(全1巻)
話題作『海猿』や『ブラックジャックによろしく』で有名な佐藤秀峰の初期の作品。短編集ではデビュー作以外に、雑誌未発表作を含む幻の初期作品集を含んでいます。両方買いたくなりますね。
HORIZON(ホライズン)
連載期間:2001年~2002年(全7巻)
少年サンデーで連載されていた作品。体操漫画『ガンバ!Fly high』で人気を博した菊田洋之が描くラグビー漫画として、オールアウトが登場するまでの長い間、おそらく一番知名度の高いラグビー漫画でした。高校ラグビーを舞台にした熱血青春スポ根漫画で、ラグビー低迷期ながら全7巻と奮闘。初心者や未経験者にもわかりやすく書かれており、すごく面白かった。最後は打ち切りが決定してしまったせいか、最終話は不完全燃焼な印象。全国大会編が見たかった。
HELLO!!
連載期間:2013年~2014年(全2巻)
学校一の秀才・明学と学校一のバカ・愛作。ガタイも性格も好対照な2人は、喧嘩が日課の反りの合わない双子。そんな兄弟が、なんの因果か同じ部活を始めることに! しかも、そこは鬼も逃げ出すラグビー部!! 超初心者の2人が、勝ちたい一心で青春を駆ける熱血ドラマ、キックオフ!!!
少年マガジンで連載されていた作品。2巻完結だと最終回までまとめるが大変なんだよなぁ…。
明刹工業高校ラグビー部
連載期間:2010年~2011年(全3巻)
ウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』で連載されていた作品。BL漫画ではありませんが、登場人物が大体イケメンという女子必見のラグビー漫画。
ゲイン
連載期間:1997年~1998年(全7巻)
天下無敵の暴れん坊・夏井球生は、我慢することが何よりも嫌いという、とっても困った男。高校入学早々、「3年間部活を続ければ、父親の残した遺した金を好きにしていい」と母親に言われ、部活探しの毎日。多難のクラブ探しの結果、ラグビー部の一員となるが…!?
少年サンデーで連載されていた作品。作風からしてバリバリの90年代。しかも90年代の作品にしては全7巻とそれなりに続いた。ラガーマンの暑苦しいほどの熱が伝わってくる。
サクラセブンズ ~女子7人制ラグビー日本代表、リオへの軌跡~
連載期間:2016年(全1巻)
女子7人制ラグビー日本代表チーム「サクラセブンズ」の漫画。ラグビーの中でも異色と呼べる漫画。オリンピック種目に認定されてから女子ラグビーも知名度が少しずつ上がってきましたが、女子ラグビーを取り巻く環境は決して楽ではありません。みんなが知っているラグビーは15人制ですが、オリンピックは7人制だと知っている人は少ない。全4話と短いので最終話までサクッと読むことができます。
TOKYO Girl’s 7s
連載期間:不明(全1巻)
7人制ラグビー、通称『セブンズ』が盛んな湯坂高校女子ラグビー部。そこへ7年前の誓いを果たすために入部した鳴子由夢とと嬬恋静香は、顧問であり、兄同然の幼なじみ平湯雅鷹や個性豊かな少女たちとともに、冬のインターハイ、聖地”花園”を目指す!
第1巻で最終回(最終話)を迎える。やはり女子ラグビーはマイナー過ぎて人気がついてこないんだろうなぁ…。
ラグビー部女子マネ革命なづなのお願いっ!!
連載期間:2014年~2015年(全2巻)
女子高生・なづなが弱小ラグビー部を変えていく!! 青春スポーツ応援物語!!
ヤングアニマル嵐で連載していた作品。高校ラグビーのマネージャーが主人公という変わった視点の漫画。独創性は高いが短命に終わった。
プロジェクトX挑戦者たちーツッパリ生徒と泣き虫先生
京都の名門・伏見工業ラグビー部を舞台にした伝説の実話。京都でも弱小チームだった伏見工業を全国有数の強豪校に育てた名指導者・山口良治のお話。のちの日本代表・平尾誠二を擁して全国大会初優勝を飾る。
いまや伏見工業は田中史朗や内田啓介など日本代表を何名も輩出する名門と呼ばれるようになるが、その礎ができるまでの話。テレビ放映を基に漫画化された作品なので他と違いますが、絶対に泣ける名作なので選出しました。
ラグビー漫画の注意点①
ラグビーはルール改正(ルール変更)が頻繁におこなわれており、00年代以前の作品だと現代とルールが違う箇所が数カ所あります。ラグビー部に所属する中学生や高校生が読んでも混乱すると思うので注意してください。
ラグビー漫画の注意点②
打ち切りで終わる漫画が多いせいか満足のいく終わり方をするのが少ないです。主人公が高校一年生のまま県大会の試合で最終話を迎えるなど、もう少し長く続いてほしい漫画が多い。
ストーリー的に素人の主人公がラグビー部の面白さに目覚め、強豪校と戦って、さぁこれからだ!というタイミングでの打ち切りは痛い。
ラグビーには花園という聖地があり、あらすじでも「目指せ聖地!」となっていますが、実際に花園に辿り着いた漫画(家)は少ない…。
ラグビーでは絶対王者・東福岡、常勝軍団・東海大仰星や大阪桐蔭、東の横綱・桐蔭学園など魅力的かつ個性的なチームは多いんですけどねぇ…。また夏の合宿と言えば長野県の菅平などトレーニング環境も独特で読者を惹きつけるられると思うが…。
高校野球なら甲子園編、サッカーなら国立編が当然のようにありますが、5巻以内に終わるラグビー漫画では、せいぜい県大会が限界という連載の壁が存在します。しかもラグビー漫画は主人公が一年生のまま終わるんです…。弱肉強食の世界が垣間見えます。
まとめ
2015年のラグビーワールドカップで、強豪・南アフリカから歴史的な勝利をおさめてから知名度が上がりラグビーに興味関心を持ってくれる人が増えました。そのおかげでラグビー漫画が2015年以降確実に増えてきましたが、長期連載している漫画はまだ全然少ないです。そしていまだトップリーグ、海外ラグビー、男子日本代表などをテーマにしたラグビー漫画はありません。今後10年以上続く漫画が登場するのか。注目していきたいと思います。