月刊コミック@バンチで連載中の『死役所』感想ネタバレ最新第13巻まとめ。
お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“幸子さん、結婚してください!”ささやかな永遠を、願ったことはありますか? 魂抉る死者との対話、誓いの第13巻。
目次
第59話 幸子①
第60話 幸子②
第61話 幸子③
第62話 幸子④
第63話 幸子⑤
本編あらすじ
市村正道(シ村)は自身と同じ冤罪で逮捕された金子行亮に自らの過去を少しずつ話し始める。生きていたときも市役所で働いていた市村はある日の帰り道、怪我をして歩けない老婆を自宅まで背負って送り届けてあげる。その老婆の家で出会ったのが後に妻となる市村幸子であった。
幸子は売れない画家で自宅の部屋で絵を描いていた。発想や言動が人とは違う変わり者の市村幸子だが、なぜか二人は話が合う。幸子が働いているスナックにいったり、絵のモデルになったりして中を深めていく中で、幸子は一度は結婚したが家事もせず絵を描いてばかりだったため二ヶ月で離婚していたことが明かされる。
その後、交通事故で亡くなった祖母の葬式が終わった後に幸子から「よかったら私と家族にならない?」とプロポーズし、「はい」と即答し二人は結婚することになる。
幸子は「絵を描くことは私の本能に刻まれているのよ」と言うほど好きだったのに娘が産まれてから子育てに追われ思うように絵が描けなくなり悩むようになる。
娘の美幸は乳離れが出来ずに困っていると絵の具を食べだす。その後も美幸は絵の具や土や花ばかり食べており、それに悩んだ幸子は心の開放を謳っている『加護の会』に興味を持つことになる。
その後、幸子は美幸と二人で加護の会に行ったきり家に戻らなくなった。心配した市村は妻子を取り戻しに行くが加護の会は会わそうとはしなかった。一週間後にまた来るように伝えられ諦めて帰ろうとしたところ庭に娘の美幸がおり強奪するように美幸だけ家に連れて帰る。
約束の一週間後に加護の会に行くが、またしても妻を連れ帰ることが出来ない市村。心の繋がりについて言われると感情的になるが諦めて帰るしかなかった。最愛の娘を迎えに行こうとするが、そこには血まみれで倒れている美幸がいた…!?
***感想・評価・考察***
遂に明かされる主人公・市村正道(シ村)の過去。死刑執行された者が働く死役所の中でも異端な存在であるシ村の正体が少しずつ明らかになり始めた13巻。しかし、娘の美幸を殺したのは一体誰なのか。妻の幸子はなぜ市村と会おうとしないのか。マインドコントロールされているのかなど数々の謎が残されたままです。
冤罪によって死刑にされたことから、おそらくは妻と娘を殺した犯人だと疑われての死刑だと考えられます。実際の犯人はカルト集団『加護の会』の誰かでしょうか。妻と娘の死の真相を知るために加護の会の誰かが死んで死役所に現れるまでは働こうとしているのではないのか。もしかしてクライマックス間近!?最終話は一体どうなるのか。気になる14巻は2019年10月上旬に発売予定!